「第4課 教師用資料：聖文を調べなさい」『モルモン書の教えと教義 教師用資料』（2021年版）
「第4課 教師用資料」『モルモン書の教えと教義 教師用資料』
第4課 教師用資料
聖文を調べる
預言者モルモンは，「聖文を持っている者は聖文を調べ……なさい」と言っています（3ニーファイ10：14）。本課では，熱心に聖文を調べる人に注がれる祝福を幾つか挙げる機会を生徒たちに与えます。生徒たちはまた，聖文研究を生活のさらに大切な部分にするために，どんなことができるかも分かるようになります。
教えるための提案
リーハイとその家族，聖文には大きな価値があることを学ぶ
次の話をします。
ターシャは多忙なヤングアダルトです。学校に通い，アルバイトをし，教会の召しを果たし，ソーシャルメディアにも熱心で，週末は友達と一緒に過ごします。聖文の個人研究の時間を取りたいのですが，時間と気力がありません。
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あなたはターシャにどんなアドバイスをしますか。
リーハイの息子たちが真鍮の版の版を取りに苦労して出かけて行った話を生徒たちに話してもらってから，1ニーファイ5：20－21をクラスで読みます。
次の空欄のある文をホワイトボードに書き，これから話し合いをする中で，空欄に入る言葉を何種類か書いていきます。聖文に大きな価値があるのは，……だからです。
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リーハイやニーファイだったらこの空欄にどのような言葉を入れたでしょうか。
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自分が聖文を読んだ経験から，皆さんはこの空欄にどんな言葉を入れますか。
以下の聖句を見せて，モルモン書の至る所で預言者が聖文の大切さを説いていることを説明します。1ニーファイ15：23－24; モルモン書ヤコブ2：8；モルモン書ヤコブ4：4；アルマ31：5；アルマ37：8－10；ヒラマン3：29－30
クラスを小さなグループに分けます。上記の聖句をグループ内で振り分けて，一人が一つか二つの聖句を読めばいいようにするように，各グループに説明します。自分に割り当てられた聖句を黙読して，聖文に大きな価値がある理由を見つけるよう生徒に言います。
分かったことをグループの人に発表してもらいます。ホワイトボードの文の空欄に入れる言葉が新たに見つかれば，それも幾つか発表してもらいます。話し合っている聖句に書かれているような聖文の恩恵を受けたことがあれば，それを話し合いの中で分かち合ってもらうとよいでしょう。
このグループ活動が終わったら，生徒たちに以下の質問をするといいかもしれません。
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聖文に大きな価値がある理由の中で，どれがいちばん大切だと思いますか。
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あなたは聖典，特にモルモン書を読んで，イエス・キリストについてどんなことを知り，どんなことを感じてきましたか。あなたがキリストに近づく助けになった聖句は，具体的にどの聖句でしょうか。
教え，学ぶ方法を改善する
受けた印象を書き留める機会を生徒に与える。聖霊から受けた印象を書き留める練習をすると，生徒たちは霊的な促しを敏感に察知することができるようになります。そのような印象を読み返すことのできる場所に書き留めるよう，生徒たちに勧めます。そうすれば計画や目標が立てやすくなります。「福音実践」アプリを使って記録するよう勧めてもいいかもしれません。受けた印象に従って行動するよう生徒たちを励まします。
以下の質問を見せ，生徒たちに時間を与えて，クラスの時間中に受けた印象があるかよく考えてもらい，あればそれを記録してもらいます。
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聖文研究の祝福についてこれまで学んできたことを基にして考えると，あなたがさらに豊かに受けたいと思うのは，具体的にどんな祝福ですか。
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あなたはどのくらいの頻度で，どれくらい効率よく聖文を研究していますか。あなたが効果的な聖文研究をするのを妨げているものがあるとすれば，それは何でしょうか。実り多い聖文学習ができるようにするには，どこを変えたらよいでしょうか。
アルマは，キリストの言葉をリアホナに例えています。
資料に掲載されている画像を見せて，リーハイの家族が荒れ野の旅でどんな苦難を経験したか，生徒に説明してもらいます。人生はどんな点で荒れ野の旅と似ていますか。
資料に掲載されているリアホナの画像を見せて，リアホナにはどんな機能があったか，生徒たちに説明してもらいます。（必要に応じて，準備資料のセクション 3を参照してもらいます。）
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リーハイの家族は，リアホナを使うことによって，どんな霊的な教訓を学んだでしょうか。
スマートフォンで聖文を読む若者の画像が資料に掲載されているので，それを生徒たちに見せて，アルマ37：43－46を読んでもらいます。
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キリストの言葉はどこで学ぶことができるかどうすれば，キリストの言葉を自分を導くリアホナにすることができますか。
次の原則を見せます。キリストの言葉を心に留めると，その言葉はこの世の問題を乗り越えて永遠の喜びへとわたしたちを導いてくれる。
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あなたがキリストの言葉から導きや指示を受けたのは，どんなときでしたか。（本課のクラス用準備資料の中で勧められていた話し合いで，友達または家族としたときに話題に出たことを発表してもらってもいいかもしれません。）
キリストの言葉がしばしばわたしたちを導いてくれることを生徒たちに理解してもらうために，以下の話を見せて，一人の生徒に読んでもらいます。
ルイスは，聖文にはあらゆる疑問の答えがあると言われてがっかりしました。個人的な疑問に対する答えを聖文の中に見いだすことができなかったからです。聖文を調べれば調べるほど，不安は大きくなりました。
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ルイスにどんな助言をしたいと思いますか。
大管長会のダリン・H・オークス管長が述べた次の言葉を見せて，読みます。
「聖文はわたしたちをあらゆる答えへと導いてくれるのだから聖文にはあらゆる質問の答えがあると，わたしたちは言います。……
……ある特定の個人的な質問に対する答えとなるような言葉が聖文に載っていなかったとしても，祈りをもって聖文を研究することは，答えを得る助けになります。それは，聖文を研究すると聖霊から霊感を受けやすくなるからです。……
……聖文はわたしたちが個人的な疑問を解決するための助けになります。それは，聖文を読むことによって聖霊を招き，聖霊から霊感を受けるにふさわしい者になるからです。聖霊はわたしたちをあらゆる真理に導いてくれます。」（“Studying the Scriptures” [Brigham Young University–Hawaii devotional, Mar. 14, 1986], 18–21, Church History Library, Salt Lake City）
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主が御言葉を通してわたしたちを導かれる方法について，オークス管長はどんな真理を教えていますか。（生徒たちは以下のような真理を見つけるでしょう。聖文を研究すると個人の啓示が受けられるようになる。）
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あなたの生活の中で，聖文または現代の預言者の言葉が個人の啓示への扉を開いてくれたのは，どんな時でしたか。
普段からきちんと個人の聖文研究をすることの大切さを証し，聖文研究やクラスで受けた聖霊の導きに従って行動するよう生徒たちを励まします。
次回に向けて
次回のクラスでは「偉大な贖いの計画」という新しい単元に入ることを説明します。第5課の準備資料を勉強する際にはアダムとエバの堕落と，それによってすべての人に開かれた選択肢について，知っていることをよく考えるよう，生徒に勧めます。