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新約聖書の地理


「新約聖書の地理」『聖文ヘルプ:新約聖書』

新約聖書の地理

救い主の生涯における重要な出来事

救い主の現世での教導の業はどこで行われたのか

新約聖書の著者は,現代の読者になじみのない地理,地形,地名に言及しています。地理的な背景を理解することで,救い主の生涯と使徒たちの生涯についてさらに洞察を得ることができます。

新約の時代の聖地の地図
  1. ガリラヤ は,サマリヤの北に位置し,ガリラヤの海の北と西に接する地域です。イエスはガリラヤの小さな村ナザレで成長されました。そして地上での務めのほとんどを,ガリラヤの町や村で教えることに費やされました。

  2. ユダヤ は,死海の西にある,エルサレム周辺の地域です。救い主はユダヤにおられた間,ガリラヤにおられたときほど,特にユダヤ人指導者たち,すなわち祭司長や律法学者,長老たちに容易に受け入れられませんでした。

  3. サマリヤは,ヨルダン川の西,ユダヤとガリラヤの間にある地域です。サマリヤ人とは,紀元前8世紀のアッスリヤ人の征服後,結婚してサマリヤに住んでいたイスラエル人と外国人の子孫です。 サマリヤ人とユダヤ人の間には,宗教と文化の違いから根深い敵意が生まれました。ユダヤとガリラヤの間を旅するユダヤ人は,サマリヤを通るのを避けるために,しばしばヨルダン川付近を通ってもっと長い道のりを旅しました。

  4. エルサレムは,ダビデ王が占領した後,イスラエルの首都になりました。ソロモン王は町を発展させ,神殿を建てました。イスラエルが分裂した後も,エルサレムは引き続きユダの首都でした。何度も町や神殿が攻撃を受け,一部が破壊されました。ヘロデ王は神殿と城壁を再建しました。イエス・キリストの時代,エルサレムはユダヤ人の宗教礼拝の中心地でした。

エルサレムの神殿

「わたしの父の家」アル・ラウンズ画

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