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教師会レッスン 5—マスター教義の紹介
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「教師会レッスン 5—マスター教義の紹介」,新しい教師のための訓練資料—『福音を教え学ぶ—教師改善手引き』

「教師会レッスン 5—マスター教義」,新しい教師のための訓練資料

教師会レッスン 5

マスター教義の紹介

教師会活動の提案

このレッスンには,教師が家庭での学習経験14で学んだ原則を実践できる活動のリストが含まれています。活動の中には,説教を読み,ビデオを視聴し,あるいは簡単な実践練習を行うなどの準備をして,クラスに参加するように教師に勧めるとより有意義な活動もあります。必要に応じて,クラスの教師の必要に合った実践活動を自分で作ることもできます。

実践活動 1—預言者の教えるマスター教義の原則

目的—配布資料『マスター教義の概要』にある指導者の教えと比較することにより,教師が「マスター教義」の基礎となっている預言者の教える原則を特定し,より良く理解できるように助ける。

Doctrinal Mastery Wheel Graphic

活動—教師としての召しが始まる前に以下の資料から一つか二つを読むように教師に勧めます。これらの資料は教会のウェブサイトにある「マスター教義訓練リソース」ページから入手できます。サイトはdoctrinalmastery.lds.orgです。また,訓練の必要性に応じて,そのほかの資料を選択することもできます。

教師に10分間資料を研究し,「マスター教義」の重要な原則と実践方法を見つけるように勧めてください。受けた印象を少人数のグループまたは教師会グループ全体で分かち合うように教師に勧めてください。

実践活動 2—マスター教義オンラインリソース

目的—教師が「マスター教義」の原則と実践方法を理解するうえで活用できるリソースを認識できるように助ける。

活動—教師にdoctrinalmastery.lds.orgにアクセスするように勧める。各教師に2つか3つの関心のある分野を選択して内容を深く見るように勧めます。以下がお勧め分野です:

一年を通じて教師がこのウェブサイトをどのように活用することができるか短く話し合ってください。

実践活動 3—マスター教義学習進度

目的—年間を通じて「マスター教義」のレッスンをどのようなスケジュールで教えるベきか,教師がより良く理解し,計画できるように助ける。

活動—教師に本年度の学習コースの教師用手引きとマスター教義学習進度の提案に目を通すように勧めます。手引きの中で年間を通じて教義のテーマをどのように教えるかについての例を指摘します。一週間に一度のフルレッスンで教義のテーマをどのように教えることができるかについてそのほかの例を示します。

「マスター教義」のレッスンを教えた経験のある教師に,レッスンの計画と学習進度を決めていくことを通して学んだことを分かち合ってもらいます。教師が翌月のレッスンについて検討し,いつ「マスター教義」レッスンを教えるかの計画ができるように時間を取ってください。

注—以下の点を強調してください:

  • 「マスター教義」教師用資料手引きは学習進度を決めるうえでの主要な情報源です。

  • マスター教義レッスンは聖句ブロックの教義や原則とは分けて教えるべきです。

  • 霊的な知識を得るための原則はマスター教義レッスンの実践活動の中で使用するべきです。

  • 霊的な知識を得るための原則はまた,年間を通じて,生徒が疑問や心配事を抱えているとき,様々な状況に応用するべきです。

実践活動 4—信仰をもって行動する—「壁」

目的—生徒が霊的な知識を求める際,自分の持っている信仰を固守できるように教師が支援する方法をより深く理解できるように助ける。

活動—教師が最近耳にした教会に関する教義的,歴史的,あるいは社会的な疑問や懸念について,自分で幾つか考えてみるように勧めます。ホワイトボードにこうした疑問や懸念を二つ書き出します。

だれかに,十二使徒定員会のジェフリー・R・ホランド長老が述べた次の話を声に出して読んでもらいます。

Holland, Jeffrey R.

「恐れや疑いがあるとき,困難なときには,たとえ小さくてもすでに得ている土台にしがみついてください。 ……問題が発生したときに,なかなか解決しないときに,すでに知っていることに固くしがみついて,新たな知識を得るまで,強くあってください。 ……信仰の大きさや,知識の深さは問題ではありません。それよりも,すでに持っている信仰とすでに知っている知識に忠実であることの方が大切です。

…… 持っていない信仰を持っているふりをするように言っているのではなく,持っている信仰に忠実になるように言っているのです。 ……疑問があるときには,必要なだけ率直にそれを認めてください。人生には様々な分野において多くの疑問があるからです。しかし,自分と家族が癒されるように願っているときには,そのような疑問が奇跡を起こす妨げとならないようにしてください」(ジェフリー・ R・ホランド,「主よ,信じます『リアホナ』2013年5月号,93-94)

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ビデオ「信仰をもって行動する—石工」(4:58)を視聴します。LDS.orgから視聴できます。このビデオの中で,石壁を建設している一人の男性が,最初,石が壁にはまらないことに気づきます。その男性は,壁にはまらない石を捨てずに,それらの石がはまる場所が見つかるまで待つことにします。教師がこのビデオを視聴する際,ホランド長老の教えである疑問に対する答えがすぐに来ないと思えるときに,信仰を持ち続けることを表す原則や実践を見つけるように勧めます。

ビデオの視聴を終えたら,教師に自分たちの考えや感想を分かち合うように勧めます。

ホワイトボードに書いた疑問や懸念の一つを選びます。その疑問や懸念を抱いた生徒の役をした教師とロールプレイを行い,ホランド長老の助言とビデオから学んだ原則を用いて生徒が信仰を持って行動できるように助ける練習をするように教師に勧めます。

しばらくの間ロールプレイを行った後,教師を少人数のグループに分け,ホワイトボードに書いたもう一つの疑問または懸念に関して再度同じ活動を行ってもらいます。

最後に,教師に自分の感じている印象について分かち合ってもらいます。その後,この実践活動を通して学んだことを応用するために何をするのか決めるように勧めます。

実践活動 5—信仰をもって行動する—「棚」

注—この活動は実践活動 4と同じ目的と形式で行います。しかしながら,さらなる霊的な知識を得るまで信仰をもって行動するということを表した「信仰をもって行動する—石工」のビデオを活用する代わりに,スペンサー・ W・キンボール大管長(1895-1985)の妻であったカミラ・キンボール姉妹に関する以下の物語を使用します。キンボール姉妹は自分が理解できない福音に関する疑問を持った際,その疑問を書き留め,それを棚に置き,さらなる霊的な理解が得られるまで信仰をもって前進したのです。

「キンボール姉妹は次のように言っています。『わたしはいつも知りたいという気持ちを持ってきました。わたしはただ物事をそのまま受け入れることでは満足できないのです。わたしは物事をとことん追求し,研究し尽くすことが好きです。わたしは自分で理解できない福音の疑問を脇に置くということを早い段階で学びました。わたしには自分で理解できない事柄をしまっておく棚がありました。しかし,成長するにつれて,各問題について研究し,祈り,深く考えることにより,一つずつ理解が深まっていきました。』

彼女はほほえみながら次のように言いました。『わたしの棚にはまだ幾つか疑問が残っています。しかし,わたしは人生でほかのとても多くのことを理解できるようになったので,まだ答えが分からないことについて喜んで待つことができます。』

疑問に対する答えがどのように与えられたかについて,キンボール姉妹は一つの経験を慎み深く話しています。彼女が真剣に引き受けていた宣教師としての責任である,テンプルスクエアのガイドとして奉仕していたあるとき,身支度を整えて出かけようとしていたある朝,突然,彼女は次の強烈な疑問にとらわれました。『どうすればジョセフ・スミスが実際に救い主と御父にまみえたことを知ることができるのかしら。どうすればそのようなことが分かるのかしら』わたしはこれはほんとうに起こった事実であることをどうすれば自信をもって言えるのかしらと考えました。わたしはひどく困惑しました。わたしはひざまづいてそれについて祈りました。しかし,依然としてその問題に悩まされた状態で家を出ました。

『以前に何度も話した通り,わたしはあの日に立ち上がってジョセフ・スミスの経験について話したときに感じた衝撃を今も感じることができます。突然に,わたしは答え,すなわち心の奥底で燃えるような感覚を受けました。それは,とても強い確信を与えるもので,繰り返し確信を与えるものでしたので,自分自身の中に何の疑いもなく,これが求め,心から知りたいと望む人に約束されているまさしく証であると確信しました。

『わたしにとって驚きなのは,これまでそのような疑問を抱いたことは一度もなかったことです。わたしの証はちょうど自分が存在しているという事実と同じぐらいのものでした。そして,その疑問と答えが同じ日にやってきたのです。わたしは若い女性ではありませんでした。結婚して何年もたつ,成熟した女性でした。』」(Lavina Fielding, Camilla Kimball: Lady of Constant Learning,Ensign, Oct. 1975, 62

実践活動 6—救いの計画を理解することの祝福

目的—クラスの中で行う救いの計画の入念な復習とプレゼンテーションは,生徒が永遠の視点から自分の人生を見るのにいかに役立つかを教師が理解できるように助ける。

注—教師としての召しが始まる前に,十二使徒定員会会長であったボイド・ K・パッカー会長(1924-2015)の以下の教えを読むように教師に勧めてください。

Packer, Boyd K.

「『幸福の計画』の全体像を簡潔にまとめたものが最初に示され,また度々確認できるなら,それは生徒たちにとって非常に価値あるものとなるでしょう。

皆さんに一つの課題を差し上げたいと思います。皆さんはそれを期待していたのではないでしょうか。皆さんへの課題は,幸福の計画,すなわち救いの計画の概要あるいは全体像をまとめたものを作成することです。その概要を骨組みとして,それを基に生徒が皆さんから教わる真理を体系化できるようにしてください。

初めは簡単な課題のように思えるかもしれません。しかし,わたしは断言します。簡単なものではありません。簡潔で分かりやすいものを成し遂げるのは,かなり難しいことなのです。最初は,あまりに多くのものを盛り込みたい気持ちに駆られるでしょう。この計画には,福音のあらゆる真理が含まれているのです。 ……

これは教師としての皆さんの務めの中で,最も難しいものとなるかもしれません。そして,最も報いのある仕事になるのは確かなことです。

皆さんが作る幸福の計画の全体像は,聖文の真理の全容を簡単に把握できるものでなければなりません。そうすれば,生徒はその計画に自分自身を当てはめることができます。

「若い人々は『なぜ』と不思議に思うでしょう。すなわち,行うように命じられている事柄と,行わないように 命じられている事柄があるのはなぜだろうかと思うのです。たとえ概要であっても,幸福の計画を知れば,若い人々は『理由』をその心で理解することができるでしょう。 ……

…… 少しだけ詳細な説明を加えて,計画の概要を教えてください。それはやがて彼らが多くを学ぶ助けになるでしょう。その目的を彼らに教えましょう。そうすれば,彼らは『理由』が分かります。

現在教会内で,堕胎やその他の問題,だれが神権を持ち,だれが持たないかというような難しい問題に遭遇します。その大半は,背景知識としてこの計画を幾らか知らなければ答えることができません。

アルマはこう述べました。時々変わりますが,これは最近のわたしの好きな聖句です。『神は, 贖いの計画を人々に示された,……戒めを彼らに与えられた。』(アルマ12:32,強調付加)……もう一度言います。『神は,贖いの計画を人々に示された,……戒めを彼らに与えられた。』さて,もう一度言います。『神は,贖いの計画を人々に示された後,……戒めを彼らに与えられた。』 ……

皆さんの生徒たちや自分の子供たちが誘惑に遭うとき,皆さんは彼らと一緒にいないでしょう。その危うい瞬間に,彼らは自分の能力に頼らなければなりません。もし彼らが福音の計画の枠組みの中に自分自身を置くことができれば,非常に強くなるでしょう。

幸福の計画は何度も何度も繰り返す価値があります。そうすることで,人生の目的,贖い主の実在,戒めを守る理由が生徒たちに定着するのです。福音を研究し,人生で様々な経験をすることによって,キリストについて,贖罪について,また福音の回復についてさらに証が増し加わります。

わたしは実際,皆さんが見習うひながたとして幸福の計画の概要を作ろうという気持ちに駆られました。その後,もっと良い考えが浮かびました。皆さんは自分で概要を作成する必要があるのです。それができたら力強く提示できるしょう。繰り返しますが,それは簡単ではありません。正しく行えば,数カ月かかるでしょう。それには研究と祈りと努力が必要です。間違いなく,その過程を通して,皆さんは生徒のだれよりも多く学ぶでしょう。それを行うことそのものが皆さんの受ける報いです」(ボイド・ K・パッカー「偉大な幸福の計画」〔教会教育システムシンポジウム,1993年8月 10日〕;『セミナリーを教える-教師養成用資料』69-70も参照)。

パッカー会長から指示されたように,救いの計画の簡潔な概要の準備を始め,教師会に持参するように教師に勧めてください。

活動—教師をグループに分け,互いに救いの計画の簡潔な概要を分かち合うように勧めます。

充分な時間を取った後,教師に経験から得た考えや感想を分かち合ってもらいます。以下の質問の中から幾つか質問するとよいでしょう:

  • 救いの計画について入念に研究すると,生徒を教える準備をより良く行ううえでどのような助けとなるでしょうか。

  • 救いの計画をより良く理解することは,「マスター教義」の原則と実践方法を生徒に教える準備をするうえでどのように助けとなるでしょうか。

  • 疑問や概念について永遠の視点から調べるための最も重要な方法として,救いの計画を生徒が活用できるように,どのように助けることができるでしょうか。

本年度の学習コースの教師用手引きの中で,救いの計画のレッスンが配置されている場所を指摘します。教師に救いの計画のレッスンに精通するように勧めてください。救いの計画の簡潔な概要を作成し生徒に提示するようにというパッカー会長の勧めを実行するための助けとして,その重要性を強調してください。

実践活動 7—永遠の視点から疑問や概念について調べる

目的—教師が永遠の視点から疑問や概念について調べることに関連するスキルを実践できるように助ける。

活動—だれかに大管長会のダリン・H・オークス管長による以下の説教を声を出して読んでもらいます。

Oaks, Dallin H.

「わたしたちは,神が明らかにされた〔救いの計画〕やその他の真理を知っているため,これを知らない人々とは異なる前提をもって始めます。その結果,わたしたちは,人々がこの現世についての自分たちの見解によってのみ判断している多くの重要な事柄について,異なる結論にたどり着きます。 …

〔教会の若人にとって〕より良い対処法は,自分が直面するこの世的な主張の土台となっている前提は何かを見極め,さらには,末日聖徒の考え方の指針となっている異なる前提は何かを見極めることです。」(ダリン・ H・オークス,「人,その心に思うがごとく」〔中央幹部との夕べ,2013年2月 8日〕)

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ビデオ「永遠の視点から疑問について調べる」(2:56)を視聴します。このビデオはLDS.orgで視聴できます。このビデオの若い女性が,神に対して疑問を抱かせるような信条や前提についてどのように考え,その後,永遠の視点からその疑問について調べたことと,オークス長老の勧告がどういう点で一致しているかを教師に見つけるように勧めます。

ビデオを見せた後,教師に次の質問をします:

  • 神に対して疑問を抱かせるような影響を友達に与えた信条や前提について考えたことが,ローレンの役に立ったのはなぜだと思いますか。

  • ローレンが友達の疑問を永遠の視点から調べたところ,どうなりましたか。

  • この疑問を異なった視点から見たり,永遠の真理に基づいて答えを見いだしたりする助けとなる,救い主の教えや天の御父とその計画について,どのようなことを理解しているでしょうか。

  • 永遠の視点から疑問や概念を調べることはなぜ役立つでしょうか。

永遠の視点から疑問や概念を調べるうえで3つのスキルが必要です:

  1. 疑問や概念に関する限定的なあるいはこの世的な前提を見極める。

  2. 問題となっている事柄の土台となっている永遠の前提と教義を特定し,分析する。

  3. 真の結論を確認するか,または,話し合った永遠の真理に照らして元の疑問を別の言葉で言い換える。

自分が最近耳にした教会に関する教義的,歴史的,あるいは社会的な疑問や懸念について,教師に幾つか考えてみるように勧めます。ホワイトボードにこうした疑問や懸念を一つ書きます。

  • どのような世間の,あるいは限定的な前提が,この疑問や懸念に影響を与えているでしょうか。

  • 救いの計画,聖文,現代の預言者の教え,および『マスター教義に関する基本文書』の中から,どのような福音の真理がこうした限定的な前提に立ち向かえるでしょうか。

  • 限定的な前提を永遠の視点に照らして調べた後,どのような真の結論を確認しましたか。あるいは,こうした福音の真理に照らして疑問や懸念をどのように言い換えることができるでしょうか。

ホワイトボードに言い換えた疑問や懸念を書きます。

教師をグループに分け,信仰をもって行動し,神が定められた情報源を通してさらなる理解を求めることで,疑問や懸念を解決するうえでどのように洞察が増し加えられるか話し合うように勧めます。

充分な時間を取った後,グループ分けを変え,教師に再度受けた印象を分かち合ってもらいます。この実践活動を通して学んだ原則や実践を応用するために何をするかを決めるよう教師に勧めてください。

そのほかの疑問や懸念についても個々にそれぞれ3つのスキルを使う活動を繰り返し行っても構いません。

実践活動 8—神が定められた情報源を使う

目的—教師が福音に関する疑問や懸念に対処する際,適切な情報源を見つけ,神が定められた情報源を通じてさらなる理解を求めるスキルを実践するよう助ける。

活動—教師が最近耳にした教会に関する教義的,歴史的,あるいは社会的な疑問や懸念について,自分で幾つか考えてみるように勧めます。ホワイトボードにこうした疑問や懸念を幾つか書きます。

  • 生徒がこうした疑問や懸念を抱いている場合,生徒がさらなる理解を得るうえで神が定められたどのような情報源が役立つでしょうか。

注—祈り,聖文,および総大会で語られる預言者の言葉が真理を求めるうえで神が定められた最も重要な情報源としての役割を果たすことを確実に強調してください。

教師に「福音のテーマ,論文,そのほかのリソース」のウェブページにアクセスするように指示します。このページはdoctrinalmastery.lds.orgの中にあります。このリソースは教師と生徒がさらなる理解を求める際に適切な情報源を見つける助けとなるものです。このウェブページに列挙されているリソース全体にさっと目を通し,それから,数分を使って幾つかのリソースをもう少し詳しく目を通します。

  • このリソースの内,ホワイトボードに書いた疑問や懸念に最もよく対処できるリソースはどれでしょうか。

列挙されているリソースを活用してホワイトボードに書いた疑問や懸念に対処するように,教師に勧めてください。