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教師会レッスン2—基本的な学習パターン
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教師会レッスン2

基本的な学習パターン

教師会活動の提案

このレッスンには,教師が家庭での学習経験5-8で学んだ原則を実践できる活動のリストが含まれています。必要に応じて,クラスの教師の必要に合った実践活動を自分で作ることもできます。

学習経験6—背景と内容を理解する

教師が背景と内容を理解する練習ができるよう助ける際,次の技術を高めることに焦点を当てるのを忘れないでください。

  • 背景と内容について教師自身の理解を深めるような質問をする

  • 適切なリソースを用いて質問に答える

実践活動1—背景と内容を理解する

目的—聖文の背景と内容を理解することの大切さを教師が理解するのを助け,質問し,答えを見つける練習をする機会を提供する。

活動—教義と聖約22章の全文を教師に配付します。節や章の見出しなど,文章の背景のヒントとなるような情報を一切載せないでください。文章を読んでもらい,それから読んだ箇所の背景と内容についてどのような質問があるか尋ねます。質問をホワイトボードに書きます。家庭での学習経験6の「質問する」の項に質問が掲載されていることを指摘すると役立つかもしれません(それらの質問をホワイトボードに書いてもよいでしょう)。

  • この部分はどんな背景だろうか。

  • どんな歴史的,文化的,地理的状況だろうか。

  • 記録者は誰だろうか。

  • 登場人物は誰だろうか。彼らは何を行い,何と言っているだろうか。またそれはなぜだろうか。

  • 何が起こっているだろうか。どんな話の筋だろうか。

  • 聞き慣れない言葉,言い回し,表現の意味は何だろうか。

  • 描かれている風習はどのような意味を持っているだろうか。

文章が教義と聖約のどこに出てくるかを教師に伝え,その箇所を開いてもらいます。適切なリソース(章の見出し,脚注,生徒用資料など)を使って,質問の答えを探すように教師に言います。

聖文研究の際に背景と内容を理解することが果たす役割に関するこの活動を行ってみて,気づいたことを話し合ってもらいます。

実践活動2—背景と内容に関する学習者の知識を増す質問をする

目的—背景と内容について質問する練習の機会を教師に与える。

活動—各自で次の聖句を研究してもらいます。

生徒が聖文の背景と内容への理解を深められるような質問を書き出すよう教師に言います。尋ねるとよい質問を教師に伝える手段として,背景を構成するさまざまな要素を参照するように言うとよいでしょう。『福音を教え学ぶ—宗教教育セミナリー・インスティテュートの教師ならびに指導者用手引き』2.4.1の項(24ページ)で取り上げています。

作成した質問をパートナーと分かち合い,そのうちのいくつかの質問の答えを一緒に探します。この活動で気づいたことを発表するように教師に分かち合ってもらいます。

学習経験7—教義と原則を見つける

実践活動3—述べられている原則を見つける

目的—述べられている教義や原則に教師が気づけるよう助ける

活動—次の6つの参照聖句を順不同にホワイトボードに書きます。2ニーファイ32:33ニーファイ13:21教義と聖約19:4出エジプト19:5;マタイ5:16;1ニーファイ1:20(最初の4つの参照聖句には教義または原則が明確に述べられており,最後の二つには述べられていません。)

教師に『福音を教え学ぶ』の2.5.1項4段落目(27ページ)を復習してもらいます。二人一組で,ホワイトボードに書き出した6つの参照聖句のうち,教義や原則が明確に述べられているのはどれか見極めてもらいます。ペアごとに,気づいたことをクラスで説明してもらいます。

実践活動4—4分間の聖文演習

目的—述べられている教義や原則を見つける練習の機会を教師に提供する。

活動—2分間聖文を調べて,述べられている教義と原則をできるだけたくさん見つけて印をつけるよう教師に言います。残りの2分間で,述べられている教義と原則をできるだけたくさんクラスに発表してもらいます。必要に応じて教師にフィードバックを与えます。

実践活動5—因果関係にある事柄を探す

目的—聖文に含まれている因果関係と,言外に伝えられる原則を見いだせるよう教師を助ける。

活動—明らかな因果関係が含まれている有名な聖句を開くよう教師に言います。例えば,ダビデとゴリアテ(サムエル上17:1-51),獅子の穴の中のダニエル(ダニエル6:1-28),真鍮の版を取り戻すニーファイ(1ニーファイ3-4章)などです。

話をざっと読みながら,登場する人や人々の行動,態度,行いを探し,次にその結果もたらされた祝福や結果を見つけてもらいます。見つけた因果関係と,その関係が示している真理をクラスで発表するよう教師に言います。

注—この活動の焦点は,教義や原則の文を作ることに時間をかけることではなく,因果関係を見つけることであることに留意してください。教義や原則の文を作成する技能の練習は,別の実践活動で行います。

実践活動6—言外に伝えられる教義と原則を見つけるために質問する

目的—言外に伝えられる教義や原則を見つけるために質問を用いることができるよう教師を助ける。

活動—『福音を教え学ぶ—宗教教育セミナリー・インスティテュートの教師ならびに指導者用手引き』2.5.1の項(27ページ)に含まれている次の質問をホワイトボードに書きます。

  • その話の教訓と要点は何だろうか。

  • 記録者がこの出来事や言葉を入れたのはなぜだろうか。

  • 記録者はわたしたちに何を学ばせようとしたのだろうか。

  • この言葉の中で教えられている基本的な真理は何だろうか。

二つの短い聖句グループ(例えば,創世11:1-9やマルコ12:41-44)を全員で読みます。ホワイトボードの質問を使って,節の中に含まれる,言外に伝えられる教義や原則を見つけてもらいます。教師が見つけた教義や原則をホワイトボードに書きます。

次に,他の一つか二つの聖句グループを読み,自分で教義や原則を見つけるよう教師に言います。必要に応じてホワイトボードの質問を参照してもらいます。(今年度のセミナリーやインスティテュートの教科課程の聖句グループを選択すると役立つでしょう。)次に,見つけた真理をクラスに発表してもらいます。

実践活動7—預言者モルモンの一日体験

目的—教義や原則を明確で簡潔な文にできるよう教師を助ける。

活動—LDS.orgメディアライブラリーまたは『福音の視覚教材集』から何枚か絵を選びます。絵は,聖典の有名な物語に関連するもので,教義や原則を簡単に見つけられるものにします(例えば,ヒラマンの若い兵士たち,5千人に食べ物を与えられた救い主,司令長官モロナイと自由の旗など)。モルモンはモルモン書の記録を要約しながら,簡潔な原則の文章にして伝えることにより,わたしたちに学んでほしい教訓を強調したことを説明します。その一つの手段として,モルモンは真理を表す文の冒頭と文末に「このことから……が分かるのである」(アルマ30:60ヒラマン12:3参照)という言葉を用いました。今日一日,モルモンになって,聖典の話に含まれている真理を要約して教義や原則の文章を作ってみることを教師に伝えます。

選択したそれぞれの絵について次のことを行います。

  • 絵を見せて,物語の中の出来事を簡潔に話します。

  • 物語の中の,言外に伝えられる原則や教義を見つけ,「このことから……が分かるのである」という言い回しを使って,簡潔かつ明確に伝えるよう教師に言います。一枚または二枚の絵を使って,二人一組になって取り組み,クラスに発表してもらうとよいでしょう。

『福音を教え学ぶ』手引きの28ページBH・ロバーツ長老の言葉を教師に思い出させてください。

実践活動8—教義や原則を表す簡潔で明確な文の例

目的—教義や原則を表す簡潔で明確な文とは何か分かるよう教師を助ける。

活動—ホワイトボードの片側に,次に挙げる,教義や原則をうまくまとめた文の特徴(家庭での学習経験7より)を書きます。

  • 完結した文である。

  • 明確で簡潔である。

  • 表している真理が基本的で,不変であり,いつの時代にも当てはまる。

  • しばしば,行いとともにそれに関連した結果を伴っている。

  • 個人に関連がある。

ホワイトボードの反対側に,教義や原則の文を5つか6つ書きます。この練習の目的のために,文の質に変化をもたせます。以下のような文を使うことができます。

  • 文として未完成(例—「信仰と従順」など)。

  • 長すぎる,あるいは複雑すぎる(2つ以上の文)。

  • いつの時代にも当てはまるものではない,あるいは個人的に関連がない(例—「ニーファイは従順だったので主から祝福された」,改善例—「わたしは従順なときに,主の祝福を生活に招くことができる」)。

  • セミナリーやインスティテュートの教師用手引きのうまくまとめられた文。

ホワイトボードの5つの特徴に基づき,それぞれの教義や原則の文が良い文かどうか評価してもらいます。改善できる文を一つか二つ選び,クラス全員で協力して書き直します。

実践活動9—原則を渡す

目的—明確で簡潔な教義または原則の文を書けるよう教師を助ける。

活動—一つの参照聖句と,その聖句の中で教えられている真理に関連するいくつかの語句が書かれた紙を,それぞれの教師に一枚ずつ用意します(例えば,「1ニーファイ16:9-16,28-29—信仰と勤勉」または「教義と聖約27:15-18—神の武具」など)。

輪になって座るよう教師に言います。紙をそれぞれの教師に配ります。それぞれの教師に,紙に書かれている参照聖句と語句を確認して,その語句に一つか二つだけ変更を加えて,簡潔かつ明確な教義または原則の文にするように言います。

十分な時間を取った後,右側の人に自分の紙を渡します。受け取った人も,参照聖句を確認して,教義や原則の文をさらに改善するために一つまたは二つの変更を加えます。これを数回繰り返します。

教義や原則の明確な文を書くプロセスについて,気づいたことを発表してもらいます。

学習経験8—教義と原則を理解し,感じ,応用する

実践活動10—言外に伝えられる教義と原則を見つけるために質問する

目的—教義や原則について質問し,その答えを探すことにより,教師が聖文に,より深い意義を見いだすことができるようにする。

活動—ホワイトボードの中央に,セミナリーまたはインスティテュートの教師用手引きに書かれている教義や原則の文を一つ書きます。その教義や原則について理解を深める質問をできるだけたくさんしてもらいます。全ての質問をホワイトボードに書きます。

二人一組で,聖文や現代の預言者の言葉を調べて,できるだけたくさんの質問の答えを3-5分ほどで探すように言います。その後,この活動が教義と原則に対する理解をどのように深めてくれるか,気づいたことをクラスに発表してもらいます。

実践活動11—個人用ワークシート

目的—教師が教義と原則を理解し,感じ,応用する経験ができるよう,自分で使うことのできる学習補助資料を提供する。

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活動—本手引きの付録に含まれている資料「教義と原則を理解し,感じ,応用する」をコピーして配付します。この資料は,教師が教義や原則を理解し,感じ,応用するために使うことのできる学習補助資料であることを説明します。資料の最初の3つの項について教師と話し合い,各項の目的と期待される結果について説明します。

個人の聖文研究の中で,教義と原則を理解し,感じ,応用する能力を継続的に高めるよう教師を励まします。