Seminaries and Institutes Callings
教師会レッスン3—レッスンの準備をする:教える事柄を決める
戻る 次へ

教師会レッスン3

レッスンの準備をする:教える事柄を決める

教師会活動の提案

このレッスンには,教師が家庭での学習経験9-10で学んだ原則を教師が実践できる活動のリストが含まれています。必要に応じて,クラスの教師の必要に合った実践活動を自分で作ることもできます。

教師会レッスン9—レッスンの準備をする:教える事柄を決める

次の活動は,教師が聖典と教師用手引きを併用しながら,教える事柄を決める技術を高めるためのものです。このプロセスは4つの段階に分けられ,家庭での学習経験9の「レッスンの準備に関する活動」と似ています。この活動は,連続的に用いて,教える事柄を決める全プロセスを一通り教師に示すこともできますし,それぞれの活動を別々に用いて特定の技術を強調することもできます。

実践活動1—聖句ブロックの背景と内容を理解する

目的—教師が,話題や出来事,行動の自然な変わり目や変化に気を配りながら聖句ブロックを要約する技術を練習するのを助ける。

活動—セミナリーおよびインスティテュートの教師用手引きでは,聖句ブロックがいくつかの節ごとに区切られていますが,話題や出来事,行動の自然な変わり目や変化に気を配りながら聖句ブロックを自分で要約する技術を練習すると,教師は聖句ブロックの背景と内容をさらによく理解できるようになります。この活動は,教師がその技術を練習するのに役立ちます。

LDS.orgにあるビデオ“Teaching the Scriptures Sequentially”(「聖文を順序立てて教える」)(4:28)を教師に見せます。教える事柄を決めるプロセスが,ビデオで示されているパターンとどのように似ているかを話し合いましょう。

教師に,ある聖句ブロックを10-15分間研究してもらいます。聖句ブロックは教師会集会で指定することもできますし,集会に先立って家庭で聖句ブロックを研究してくるよう教師に言っておいてもよいでしょう。研究する際,話の筋の自然な変わり目や,出来事や行動の変化をもとに,内容をさらに小さなセグメント,すなわち節のまとまりに分けて,聖句ブロックを要約するよう教師に言います。本手引きの付録に含まれている資料「教える事柄を決める」を使うか,教師に合った別の方法を使って,ブロックを要約するとよいでしょう。

十分な時間を取った後,出来上がったものについてグループで,あるいは二人一組で話し合います。自分の聖句グループと,セミナリーまたはインスティテュートの教師用手引きのものとを比較してもらいます。次に,自分が書き留めたことと教師用手引きを使って,実際のレッスンでどの聖句グループを使うか教師に決めてもらいます。出来上がったものについてもう一度話し合います。

実践活動2—教義と原則を見つけ,理解する

目的—教師が,聖句ブロックの中にある教義と原則を見つけ,理解する技術を継続的に練習し,高めるのを助ける。

活動—教師用手引きには,すでに多くの聖句セグメントの教義や原則が書かれていますが,教師は定期的にこの技術を自分で練習することにより,自分自身の聖文研究の質を高め,生徒が教義と原則を見つけるのをさらによく助けることができるようになります。

最初の活動の中で要約した聖句セグメントの中から教義と原則を見つけるように教師に言います。次に,見つけた教義や原則を資料「教える事柄を決める」に書き出すか,教師に合った別の方法で書き留めます。

十分な時間を取った後,出来上がったものについてグループまたは二人一組で話し合ってもらいます。自分が見つけた教義と原則を,教師用手引きの該当する聖句ブロックの,太字で示されている原則や教義と比較してもらいます。自分が書いた文をさらに明確にするために必要だと感じる言い回しに修正を加え,出来上がったものをもう一度グループまたは二人一組で,発表し合ってもらいます。

実践活動3—生徒が学び,応用するためにどの原則が最も重要かを判断する

目的—以下のことを検討することにより,生徒が学び,応用するためにどの原則が最も重要かを決める技術を教師が継続的に高めることができるよう助ける。

  • 聖霊の促し

  • 霊感を受けた記録者の意図

  • 改心を促す教義や原則

  • 生徒の必要と能力

活動—教師は,生徒が学び,応用するためにどの原則が最も重要かを決めなければならないため,この活動中に生徒について具体的に考えることが役立つでしょう。クラス名簿を持って来るように教師に言います。名簿がない場合は,クラスに出席する数人の生徒の名前を書いてもらいます。

次に,二番目の活動で要約した教義や原則を使うように言います。まだ二番目の活動を終えていない場合は,教師用手引きに書かれている,ある聖句ブロックの教義や原則の文を3つか4つホワイトボードに書きます。考えを促す次の質問を踏まえて,生徒が学び,応用するためにどの教義と原則が最も重要かを決めるよう教師に言います。

  • 聖霊の促し

    • これらの教義や原則が,レッスンで強調するべき最も大切なものだと感じるのはなぜだろうか。

  • 霊感を受けた記録者の意図

    • 記録者がこの教義または原則を記録に含めた理由について,聖文には何と書かれているだろうか。

    • この教義または原則は,霊感を受けた記録者の意図とどのように一致しているだろうか。

    • この教義または原則が霊感を受けた記録者の意図とどのように関連しているかを理解するうえで教師用手引きは役に立つだろうか。

  • 改心を促す教義や原則

    • この教義または原則は,生徒が天の御父とイエス・キリストに近づくうえでどのように役立つだろうか。また,どのように生徒を救いに導いてくれるだろうか。この教義または原則についての証は,生徒が神の御心に従ううえでどのように役立つだろうか。

    • この教義または原則は,生徒がイエス・キリストの教えと贖罪を理解し,頼るのをどのように助けてくれるだろうか。

    • この教義または原則が生徒の改心の度合いを深めるうえでどのように役立つかを理解するために,教師用手引きは助けとなるだろうか。

  • 生徒の必要と能力

    • この教義または原則を教えるかどうかを判断する際に,生徒のどのような必要を考慮するべきだろうか。

    • この教義または原則は,クラスで提示することのできる他の教義や原則と比べて,生徒の生活にどの程度重要だろうか。

    • この教義または原則を生徒の必要に関連付けるうえで助けとなる提案が,教師用手引きにあるだろうか。

教師がこれらの質問について深く考える十分な時間を取った後,生徒に学び,応用してもらいたい,最も重要だと感じる教義や原則を見つけてもらいます。二番目の活動でまとめた要約を使っている場合は,見つけた原則や教義の隣の要約にチェックマークか星印をつけてもらいます。グループまたは二人一組で,選んだ教義や原則を発表し合うように言います。

注—質問は,『福音を教え学ぶ—宗教教育セミナリー・インスティテュートの教師ならびに指導者用手引き』の4.3.3(52-54ページ)が基になっています。教師が次のことを思い出せるよう助けます。「教師は,これらのことを全て考えながら,御霊の確認を求めるようにしなければならない。御霊は,霊感を受けた聖典の記録者の意図や生徒の必要,また生徒が天の御父と救い主に近づくのにどの福音の真理が助けとなるかを,教師がもっとよく理解できるように助けるであろう。」(『福音を教え学ぶ—宗教教育セミナリー・インスティテュートの教師ならびに指導者用手引き』,54

実践活動4—聖句ブロックの各セグメントをどの程度強調するかを決める

目的—教師が,聖句ブロックの各セグメントをどの程度強調するかを決める技術を継続的に高めるのを助ける。

活動—最初の活動で作った要約に含まれている聖句セグメント,または教師用手引きからあなたが選んだ聖句ブロックに含まれている聖句セグメントを見るよう教師に言います。学習のパターンに基づいた以下の質問をすることにより,聖句ブロックの各セグメントをどの程度強調するかを考えてもらいます。

このセグメントを教えるときに,生徒に次のことを望んでいるだろうか。

  • 背景と内容を理解する

  • 重要な教義と原則を見つける

  • 教義と原則を理解する

  • 教義と原則が真実であり重要であることを感じる

  • 福音の教義と原則を自分の生活に当てはめる

聖句ブロックの各セグメントについて決定した強調する度合いをレッスンノートに書き,その理由についてグループまたは二人一組で話し合ってもらいます。

学習経験10—教える事柄を決める:聖文と教師用手引きを使う

実践活動5—教科課程の確認

目的—教科課程は重要な目的をもって書かれたもので,生徒の改心の度合いを深めてくれる質問や方法,活動が含まれていることを教師が理解できるようにする。

活動—LDS.orgにあるビデオ“Curriculum Overview”(「教科課程の概要」)(4:45)を視聴します。

次に,教師に,セミナリーまたはインスティテュートの教師用手引きのどこかのレッスンを開いてもらうか,本手引きの付録の中の資料「サンプルレッスン—3ニーファイ11:1-17」を配付します。福音が生徒の心に届くよう助けるという教科課程の目的を示す,活動,教義または原則,質問あるいは引用を探すように教師に言います。教師がこの活動を終えたら,二人一組になって,見つけたことを発表し合ってもらいます。

実践活動6—教科課程の基本事項

目的—教師用手引きは,生徒が福音を教え学ぶときの基本を自分のレッスンに取り入れる助けとして書かれたものであることを教師が理解できるよう助ける。

活動—LDS.orgにあるビデオ“The Fundamentals in the Curriculum”(「教科課程の基本事項」)(2:15)を視聴します。

それからクラスを5つのグループに分けます。各グループに,学習パターンの一つの要素を割り当てます。

  • グループ1—背景と内容を理解する

  • グループ2—教義と原則を見つける

  • グループ3—教義と原則の意味を理解する

  • グループ4—教義と原則が真実であり重要であることを感じる

  • グループ5—教義と原則を応用する

教科課程の中から,教師と生徒が割り当てられた基本事項を取り入れる助けとなる質問や活動,方法を探すよう教師に言います。

各グループから一人代表者に前に出てもらい,自分のグループが見つけたことや話し合った内容について発表してもらいます。

実践活動7—取り入れて修正する

目的—教師が教科課程を取り入れ,生徒の必要に合わせて修正することの大切さを理解できるよう助ける。そのためには,聖霊の促しに従い,霊感を受けた記録者の意図を教え,改心をもたらす教義や原則に焦点を当て,生徒の必要と能力を検討する必要がある。

注—この活動中,教師に自分の生徒について考えてもらうと役立つでしょう。クラス名簿を持って来るように教師に言います。名簿がない場合は,クラスに出席する数人の生徒の名前を書いてもらいます。

活動—LDS.orgにあるビデオ“4.3.4 Teaching Students, Not Lessons”(「4.3.4 レッスンではなく生徒を教える」)(2:12)を視聴します。このビデオの中で,十二使徒定員会のニール・L・アンダーセン長老は,生徒の必要に合わせてレッスン計画を修正した教師の例を述べています。(このビデオは全ての言語で利用できるわけではありません。)

ビデオを観た後で,次の質問について話し合います。

  • 教師がその日,生徒の必要を満たし,生徒の改心の度合いを深めるうえで鍵となったものは何でしょうか。

  • ある生徒が,教師が予定していたこととは違う方向にレッスンを向けそうな意見を述べたとき,教師はどうしましたか。

  • 生徒の言葉を聞いて彼の懸念に気づいた教師はどうしましたか。

  • 生徒の必要を満たそうと努めたことにより,この教師は生徒にどのような影響を与えましたか。

これらの質問について話し合ったら,次の設定状況を提示し,生徒の必要や状況に合わせてどのようにレッスンを修正するか話し合ってもらいます。

あなたのクラスでモーサヤ18章を学習しています。そこには,人々が「慰めの要る者を慰めることを望」んでいたことにアルマが気づき(モーサヤ18:9),「主に仕えて主の戒めを守る」(モーサヤ18:10)という聖約を主と交わすよう人々に勧めたことが記されています。慰めの要る者を慰めた経験についてクラスに質問すると,クラスのある若い女性が手を挙げて,学校のクラスに最近転入してきた女の子が家庭で問題を抱えている,と話しました。この若い女性は,バプテスマの聖約を守りたいのですが,どのようにそのクラスメートを助けてよいか分かりません。

実践活動8—生徒の必要に合わせて教科課程を修正する

目的—教師が生徒の生活状況や必要に応じて教科課程を修正できるよう助ける。

活動—クラスをいくつかのグループに分け,次の設定状況の一つを各グループに割り当てます。示されているレッスンのコピーをグループに与えます。各グループに,設定状況を読み,生徒の必要に合わせてどのようにレッスンを修正するかを発表する準備をしてもらいます。

  • あなたのクラスで教義と聖約4章を学習しています。この章では,主に仕える資格を得る条件と,主に仕える人の特質について取り上げられています。何人かの生徒は,伝道の申請書を提出する準備をしています。しかし,数人の生徒は,健康状態やその他の状況のために,通常の伝道に出ることができないかもしれません。手短にDoctrine and Covenants and Church History Seminary Teacher Manual(『教義と聖約および教会歴史 教師用手引き』)の13課(43-45ページ)を見直して,このレッスンで扱っている教義や原則を教えるときに,生徒の必要に合わせてどのように教える内容を変えればよいか考えてください。

  • あなたのクラスで,教義と聖約132:3-33を学習しています。この章では,新しくかつ永遠の結婚の聖約の条件と,それを尊ぶ人に与えられる約束が取り上げられています。生徒の中に,両親が教会員ではない人がいます。また,神殿で結び固められていない教会員の両親をもつ生徒もいます。ある生徒の両親は,現在離婚に向けて協議中です。手短にDoctrine and Covenants and Church History Seminary Teacher Manual(『教義と聖約および教会歴史 教師用手引き』)139課(474-476ページ)を復習し,このレッスンで扱っている教義や原則を教えるときに,生徒の必要に合わせてどのように教える内容を修正すればよいか考えてください。

上記の設定状況について話し合ったら,次の質問を深く考えて自分の生徒の生活状況を検討するよう教師に言います。

  • 生徒の生活状況はどうだろうか。

  • この情報は,教えるそれぞれの生徒の必要を満たすうえでどのように役立つだろうか。

  • 生徒の状況に基づいてどのようにレッスンを準備し,生徒の必要に合わせてどのように教える内容を修正できるだろうか。

生徒の必要に合わせてどのように教科課程を修正することができるかについて,気づいたことや感じたことを話し合ってもらいます。