2017年
主の業に召される

大管長会メッセージ

主の業に召される

Sweat of the Brow

「額に汗して」/ゲーリー・スミス画

預言者ジョセフ・スミスがヒーバー・C・キンボール長老(1801-1868年)をイギリスで「救いの扉を開く」宣教師として召したとき,キンボール長老は自らの至らなさに圧倒される思いでした。

キンボール長老はこう書いています。「おお,主よ,わたしにはどもりがありますし,そのような業にまったく向いていません。」

それでも,キンボール長老はその召しを受け入れ,こう書き添えています。「そのようなことをいろいろ考えたからといって,義務を果たすのを思いとどまることはありませんでした。天の御父の御心を理解したその瞬間に,万難を排してイギリスに渡ろうと決意しました。神がその全能の力でわたしを支え,必要な資質をすべて授けてくださると信じたからです。」1

専任宣教師として奉仕するように召された若い兄弟姉妹の皆さん,皆さんが主の業に召されたのは,キンボール長老のように「神に仕えたいと望〔み〕」(教義と聖約4:3),また,備えができており,ふさわしいからです。

夫婦宣教師の皆さんも同じ理由でその業に召されました。けれども皆さんには,仕えたいという望みだけでなく,長年の犠牲,愛,経験を通して培った知恵があります。天の御父は,真理を求める御自分の息子や娘の心に触れるために,その知恵を用いることがおできになります。人に仕えることによって主に仕えることで,初めて,ほんとうの意味で主を愛せるということを,皆さんは学んできたはずです。

宣教師として奉仕する望みに,信仰と不屈の精神,勇気と自信,決意と立ち直る力,そして決断力と献身を加えましょう。献身的な宣教師は,伝道地において奇跡をもたらすことができます。

ジョン・テーラー大管長(1808-1887年)は,宣教師として欠くことのできない資質を次のように要約しています。「福音のメッセージを携えて行く〔男女,夫婦〕として,わたしたちが求めるのは,神への信仰を持ち,自分の宗教を信じ,神権を尊び,……神から信頼される人です。……また,聖霊と神の力に満たされた人です。……信義を重んじ,高潔で,徳高く,清い人です。」2

主はこう宣言しておられます。

「見よ,畑はすでに白くなり刈り入れを待っているからである。見よ,勢力を尽くして鎌を入れる者は,滅びることなく自分に救いをもたらすように蓄えるのである。

神の栄光にひたすら目を向けて,信仰,希望,慈愛,愛を持つ者には,その業に携わる資格がある。」(教義と聖約4:4-5

皆さんは霊感を通して召されています。神は御自分が召す人をふさわしくされることを証します。皆さんが主のぶどう園で祈りながら働くとき,天から助けを受けるでしょう。

教義と聖約において,主がこの神権時代の初期に宣教師に与えられたすばらしい約束は,皆さんへの約束でもあります。「わたしはあなたがたに先立って行こう。わたしはあなたがたの右におり,また左にいる。わたしの御霊(はあなたがたの心の中にある。また,わたしの天使たちはあなたがたの周囲にいて,あなたがたを支えるであろう。」教義と聖約84:88

奉仕する中で,永遠に続く豊かな思い出が作られ,友情が育まれるでしょう。わたしは伝道地以上に,幸福という豊かな収穫を生み出す畑を知りません。

さて,何らかの理由で,割り当てられた一定の伝道期間を務められない長老,姉妹,夫婦の皆さんにお伝えしたいことがあります。主は皆さんを愛しておられます。皆さんの犠牲に感謝し,皆さんの落胆を理解しておられます。主が今もなお,皆さんのなすべき業を備えておられることを知ってください。それを否定するサタンの言葉に耳を貸さないでください。気を落とさないでください。自信を失わないでください。絶望しないでください。

教会を導くよう召された直後の総大会で,わたしは次のように言いました。「恐れてはなりません。元気を出してください。未来は皆さんの信仰と同じく希望に満ちています。」3この約束は皆さんにとって,今なお有効です。ですから,信仰を失わないでください。主はあなたへの信頼を失ってはおられないのですから。聖約を守り,前に進んでください。

この世はイエス・キリストの福音を必要としています。どこで奉仕していても,宣教師の心を持てるよう,主がすべての聖徒を祝福してくださいますように。