2010–2019
信じる,従う,堪え忍ぶ
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信じ,従い,堪え忍ぶ

強くあり,福音の真理に忠実であることが最も大切であることを信じてください。そのとおりであることを証します。

愛する若い姉妹の皆さん,皆さんに話す責任について考えると謙虚な気持ちになります。このような機会にふさわしくなれるよう神の助けを祈っています。

ほんの20年前でさえ,皆さんはまだこの世の人生を始めていませんでした。そのころ皆さんはまだ天の家にいました。天では,皆さんを愛し,皆さんの永遠の幸福を心にかける人たちに囲まれていました。やがて,地上での生活が皆さんの進歩にとって不可欠な状態になりました。きっと別れの言葉が交わされ,信頼を示す言葉をかけられたことでしょう。肉体を得て死すべき状態になり,天の御父とお別れしました。

でも皆さんは,喜びをもって地上に迎えられました。最初の数年は,大切で特別な日々でした。サタンは皆さんを誘惑することができませんでした。皆さんには責任を取る能力がまだなかったからです。神の御前に汚れのない状態でした。

やがて皆さんは10代に突入しました。時に「大変な10代」とも呼ばれますが,わたしはむしろ「すばらしい10代」と呼びたいと思います。それは機会に恵まれ,成長を遂げる時期,知識を得,真理を探し求める時期です。

「10代は気楽である」と述べた人は,これまでだれもいません。10代は,不安で,自信がなく,居場所を見つけるため,仲間に受け入れられるために苦労することの多い時期です。10代の時期に,皆さんはさらに自立していきます。親が現在認めている範囲を超えて,もっと自由を得たいと望むようになります。皆さんの故郷である天の家に続く道,愛する人々のもとへ帰る道,天の御父のみもとへ帰る道からそれるように,サタンが最も強く誘惑しそそのかすのも,この10代の時期なのです。

皆さんの周りの世界は,危険の多いこの10代の道のりを安全に進むために必要な助けを与えてはくれません。現代社会はあまりに多くの点で,ロープが解けて安全な港を離れ漂流している船のように見えます。

何でも許容すること,不道徳,ポルノグラフィー,薬物,仲間からの圧力やそのほかの事柄によって,多くの人が罪の荒波に翻弄され,のこぎりの刃のような暗礁に衝突したかのように,機会を失い,祝福を取り上げられ,夢を打ち砕かれています。

安全な道はあるのでしょうか。恐ろしい破壊から逃れる道はあるのでしょうか。もちろんあります! わたしは皆さんに,主の灯台に目を向けるよう勧告します。以前にも言いましたが,もう一度繰り返します。どれほど霧が深くとも,どれほど夜が暗くとも,どれほど風が強くとも,船乗りがどれほど方角を見失おうとも,主の灯台には救う力があります。主の灯台は人生の嵐の中で合図を送り,「こっちが安全だよ,こっちが帰り道だよ」と教えてくれます。その光の信号ははっきりと見え,消えることなく,従って行けば天の家へ導いてくれます。

御父は,皆さんが人生に勝利を収めて帰って来るのを心待ちにしておられます。わたしは今夜,御父のみもとに戻れるように導いてくれる主の灯台が発する3つのとても大切な信号について話したいと思います。その3つの信号とは,「信じる」「従う」「堪え忍ぶ」です。

最初に,最も基本となる信号である「信じる」ことについて話します。自分が天の御父の娘であり,御父から愛され,永遠の救いを得るという輝かしい目的のために今ここにいることを信じてください。強くあり,福音の真理に忠実であることが最も大切であることを信じてください。そのとおりであることを証します。

わたしの若い友である皆さん,皆さんが毎週暗唱する若い女性のテーマを信じてください。言葉の意味を考えてください。このテーマには真理があります。テーマにある徳質にいつも従ってください。若い女性のテーマに述べられているように,これらの徳質を受け入れ,従うなら,家庭と家族を強め,神聖な聖約を交わして守り,神殿の儀式を受け,昇栄の祝福にあずかる備えができるようになると信じてください。それらは麗しい福音の真理です。それらに従うなら,皆さんはこの世と次の世を通じて,それらを軽視するよりもはるかに幸せになるでしょう。

皆さんの多くは,よちよち歩きのころから福音の真理を教えられてきました。愛にあふれた親や教師から教えられました。彼らから教わった真理によって,皆さんは証を得ています。皆さんは教えられたことを信じました。もちろんその証は,今後も学び,導きを祈り求め,毎週教会に通うことによって,これからも霊的に養われていくことでしょう。でも,証を生き生きした状態に保てるかどうかは皆さん次第です。サタンは全力で皆さんの証を打ち壊そうとします。皆さんは一生を通じて証を養う必要があります。赤々と燃える炎に燃料が必要であるように,皆さんの証も常に養っていなければ,次第に光を失い,冷え切ってしまうでしょう。そうならないようにしなければなりません。

日曜の集会と平日の夜の活動に出席するだけでなく,早朝であれ学校の授業の合間であれ,セミナリーに参加する機会があれば,有効に活用してください。皆さんの多くは現在セミナリーに出席しています。人生のすべてについても同じですが,セミナリーから得られることのほとんどは,皆さんの態度と教えを受ける姿勢にかかっています。皆さんが謙虚に熱心に学ぶ姿勢を持てるよう祈っています。わたしは10代のときに早朝セミナリーに通う機会を得ました。そのことに心から感謝しています。セミナリーはわたし自身とわたしの証を強めるのに欠かせませんでした。セミナリーには人生を変える力があります。

何年も前,わたしは非常に成功したすばらしい男性と,ある重役会議で同席しました。わたしは彼の高潔さと教会への忠誠心に感銘を受けました。彼はセミナリーのおかげで証を得て教会に加わったのでした。教会員の家庭で生まれ育った女性と結婚しましたが,そのころの彼はどの教会にも属していませんでした。長年にわたる妻の努力にもかかわらず,彼は妻や子供たちと一緒に教会に行く気にはなりませんでした。その後,早朝セミナリーに行く二人の娘を車で送るようになりました。娘たちがセミナリーに出ている間は車で待ち,終わるとまた車で学校に送るのでした。ある雨の日,娘の一人が言いました。「お父さんも中に入って廊下で待っていれば。」彼はその招きに応じました。教室のドアが開いていたので,彼は耳を傾けました。レッスンに心を動かされた彼は,その年が終わるまで,娘たちと一緒にセミナリーに出席し,やがて教会員になり,残りの人生を活発な教会員として過ごしました。皆さんの証を築き,強めるために,セミナリーを活用してください。

時に皆さんは証を危険にさらすような試練に遭うでしょう。あるいはほかのことに心を向けて,証をないがしろにしてしまうかもしれません。お願いです,どうか証を強く保ってください。証の炎を燃やし続けるのは,皆さんの責任であり,皆さん自身にしかできないことです。努力が必要ですが,その努力を後悔することは決してないでしょう。ジュリー・ド・アゼベド・ハンクスが書いた歌詞を思い出します。彼女は自分の証についてこう書いています。

変化の風に吹かれても

痛みの雲に取り巻かれても

命がけで守る わたしの証

そのぬくもり,その光が必要だから

嵐が怒り狂っても

激しい雨に打たれても

わたしはそれでも 

守り続ける 証の炎を 1

皆さんが信じることができるよう,何があっても証の炎を保つことができるよう祈っています。

次に,若い女性の皆さん,皆さんが「従う」ことができるよう祈っています。親に従い,神の律法に従ってください。律法は愛ある天の御父から与えられました。律法に従うとき,生活はさらに充実し,整うでしょう。試練や問題に耐えることが容易になります。主の約束された祝福を受けることができます。主は言われました。「主​は心​と​進んで​行う​精神​と​を求める。そして,進んで​行う従順​な​者​は,この​終わり​の​時​に​シオン​の​地​の​良い​もの​を​食べる​で​あろう。」2

人生は一度限りです。できるだけ問題から遠ざかってください。皆さんは,時には友人と思っている人からも誘惑を受けることがあるでしょう。

数年前,わたしはあるマイアメイドのアドバイザーと話をしました。彼女はクラスのある若い女性について話してくれました。この若い女性は,真実の正しい道からそれて,罪という回り道に踏み込むよう何度も誘惑されました。学校の友人たちから誘われ続け,彼女はついにそのような回り道をついて行くことに同意しました。計画が立てられ,両親には若い女性の夜の活動に行くと告げました。でも,夜の活動には,友人たちとデート相手の少年たちが車で迎えに来るまでしか参加しないつもりでした。彼らが来たら,そこを出てパーティーに行くのです。パーティーは,皆がアルコールを飲み,彼女が正しいと知っている行動の基準を完全に破るものでした。

彼女の教師は自分のクラスの少女全員,特に福音に対する決意がとても揺れているように見えるその若い女性のために,霊感を求めて祈っていました。教師はその夜,若い女性の活動の際に霊感を受け,事前に用意したメッセージの代わりに,道徳的な清さを保つことについて話しました。教師が自分の思いと気持ちを話し始めると,その若い女性は友達との約束に遅れないように何度も時計を確認しました。でも,話し合いが進むうちに,心が動かされ,良心が目覚め,新たな決意が生まれました。約束の時が来て,友達が自動車のクラクションを何度も鳴らして呼びましたが,彼女は無視しました。その晩,彼女は教師とほかの少女たちと一緒にクラスに残りました。神が認められた道からそれるようにと誘う誘惑を退けることができたのです。サタンのもくろみは失敗に終わりました。その若い女性は,ほかの少女たちが帰るのを待ち,教師に感謝し,その日のレッスンのおかげで悲劇に陥らずに済んだことを伝えました。教師の祈りがこたえられたのです。

わたしは後で知ったのですが,学校でいちばん人気のあるグループと出かけることをあの晩断ったために,この若い女性は仲間外れにされ,それから何か月も学校でだれからも相手にされませんでした。学校の友人たちは,自分がしていることを彼女がしなかったという事実を受け入れることができませんでした。彼女にとって,とてもつらく寂しい日々が続きましたが,強さを保ち,やがて同じ標準を持つ友達を得ることができました。あれから何年もたった今,神殿で結婚した彼女には4人のすばらしい子供がいます。彼女の人生はまったく異なったものになっていたかもしれません。わたしたちの決断が,わたしたちの行く末を決めるのです。

大切な若い女性の皆さん,決断する際にはこう自問しましょう。「それはわたしにどんな問題をもたらすだろう。それはわたしにどんな益をもたらすだろう。」また,行動の基準としては「人はわたしをどう思うだろう」でなく,「自分は自分をどう思うだろう」ということを重視してください。静かな細い声の感化を受けてください。確認の儀式のときに権威ある人が皆さんの頭に手を置いて「聖霊を受けなさい」と告げたことを思い出してください。真理を証するあの特別な声に皆さんの心を,魂を開いてください。預言者イザヤが約束したように「『これは道だ,これに歩め』と言う言葉を耳に聞く」ことができるでしょう。3

この時代の風潮は,何をしてもかまわないというものです。若者があこがれる映画スターやスポーツ選手が,神の律法を無視して,罪深い行いをしてもだいじょうぶだと言わんばかりに振る舞う様子が雑誌やテレビで扱われています。そのようなことを信じないでください。清算する時,帳尻を合わせる時が来ます。シンデレラには必ず12時が訪れます。たとえこの世でなくても,次の世で訪れます。裁きの日はすべての人に訪れるのです。皆さんは準備ができていますか。自分の行いに満足していますか。

旅の途中でつまずいている人がいれば,戻れる道があることを約束します。悔い改めと呼ばれる道です。救い主は皆さんとわたしにその賜物を授けるために亡くなられました。道は険しくとも,約束は本物です。主は言われました。「たといあなたがたの罪は緋のようであっても,雪のように白くなるのだ。」4「わたしは……もはやその罪を思わない。」5

わたしの愛する若い姉妹の皆さん,皆さんは選択の自由という貴重な賜物を持っています。どうか従うことを選択してください。

最後に,皆さんが「堪え忍ぶ」ことができるよう祈っています。堪え忍ぶとはどういう意味でしょうか。「勇気をもって耐える」というのがわたしの好きな定義です。勇気は信じるために必要です。勇気は従うためになくてはならないものです。勇気はこの世を去る日まで堪え忍ぶためにどうしても必要です。

長年にわたり,多くの人がわたしにこう尋ねました。「問題がたくさんあります。深刻な悩みがあります。試練に押しつぶされそうです。どうしたらよいでしょう。」彼らに告げた具体的な助言を,今皆さんに伝えましょう。一度に1日ずつ天の導きを求めてください。1メートルずつは難しくても,1センチずつなら簡単です。だれでも1日だけなら誠実でいられます。それからもう1日,さらにもう1日と続けるのです。そうすればやがて御霊に導かれた一生,主に寄り添った一生,善行と義の一生を送ることができるのです。救い主は約束されました。「わたしに頼り,最後まで堪え忍びなさい。そうすれば,あなたがたは生きるであろう。最後まで堪え忍ぶ者に,わたしは永遠の命を与えるからである。」6

そのために皆さんはこの死すべき世に来たのです,わたしの若い友である皆さん。皆さんが到達するべき最も大切なゴールは,御父の王国における永遠の命なのです。

皆さんは,この時代に目的を持って地上に送られた天の御父の大切な大切な娘です。皆さんはまさにこの時まで取っておかれました。皆さんがただ信じ,従い,堪え忍びさえすれば,すばらしい栄光に満ちたものが待っているのです。それが皆さんの祝福となるよう,わたしたちの救い主であられるイエス・キリストの御名によって祈ります,アーメン。