約束を伴う書物
    脚注

    約束を伴う書物

    家族や友人に福音のメッセージを伝えるために,わたしたちがイエス・キリストについてのもう一つの証あかしであるモルモン書を引き続き活用できるよう祈ります。

    愛する兄弟姉妹,皆さんとともに大管長会のトーマス・S・モンソン大管長と大管長会の顧問,そして十二使徒を預言者,聖見者,啓示者として支持できるのは聖なる特権です。

    預言者が「聖霊に感じるままに語ること,……そして,何であろうと聖霊に感じて語ることは,聖文となり,主の心となり,……救いを得させる神の力となる」ことを証します(教義と聖約68:3-4)。

    末日聖徒イエス・キリスト教会の会員は,預言者として支持された人々の口から力強く語られる生きた聖文に加え,聖書,モルモン書,教義と聖約,高価な真珠という書き記された聖文を手にする恩恵と祝福にあずかっています。預言者ニーファイはこう記しました。「わたしは聖文に喜びを感じる……。わたしは聖文について心に深く考え,わたしの子孫の知識となり利益となるようにこれを書き記す。」(2ニーファイ4:15)書き記された聖文,特にモルモン書は,わたしたちが神を信じ,「神の独り子キリストの贖しょく罪ざいを通じて神と和解」できるように導いてくれます(モルモン書ヤコブ4:11)。

    数か月前,友人とともに,教会員ではない知り合いに標準聖典を1組プレゼントする機会がありました。その人の人生,またわたしたちの人生も変わるようなことが起こるだろうという確信をもって,それぞれの表紙に彼の名前を入れました。聖なる記録を贈ると,彼が聖文の持つ深い意味と,わたしたちの心からの気持ちに深く感じ入っているのが分かりました。何も言わず,数分の間,1冊ずつ手に取って,表紙をなで,ページをめくりながら,一つ一つの書物をじっくりと眺めていました。

    R絶好の機会だと思ったわたしたちは,その人にモルモン書のタイトルページを開いてもらい,この本がイエス・キリストについてのもう一つの証であると伝えました。すると彼は,伝道の精神を持つ会員ならぜひ耳にしたい質問をしてくれました。「どうして聖書以外に,イエス・キリストについてのもう一つの証が必要なのですか。」即答を避け,わたしたちはなぜその質問が大切だと思うかを尋ねました。返ってきた答えには,彼のしてくれた質問以上の霊感が感じられました。聖書とその教えには様々な解釈があるようなので,その教えを分かりやすく説明し,聖書をよりよく理解させてくれるものが必要だからではないかという答えでした。おかげで,聖書とモルモン書の両方についての思いと証を伝える機会が訪れました。

    まず,わたしたちは聖書,特に新約聖書の教義と教えを大切にし,信じていると伝えました。地上で福音を教え,人々を導いたときに救い主が語られた多くの言葉を読むことで力を受け,救い主を知る助けとなることを話しました。またこの言葉は,わたしたちがもっとキリストのようになれると教えていることを伝えました。次に,モルモン書は聖書と並び,神がすべての子供たちを愛しておられ,わたしたちがみもとに帰って再び神とともに住むための方法を用意されたことについてのもう一つの証であると確信をもって伝えました。それから1時間ほど,モルモン書の歴史や神聖な起源など,様々な点について簡単に説明しました。わたしたちが彼に伝えたことの幾つかを紹介します。.

    約束を伴う書物

    最初に,モルモン書には約束が伴うことを説明しました。その歴史自体も魅力的ですが,モルモン書は聖文としての意味を持っており,聖霊の導きの下に受け入れ,読むべき書物です。この教えを研究し,深く考える人は皆,モロナイ書の最後の章(モロナイ10:3-4参照)とモルモン書の序文にある約束を受けます。「わたしたちはあらゆる地に住むすべての人に,『モルモン書』を読み,この書物に含まれている教えを心の中で深く考え,そして,この書物が真実かどうか,キリストの名によって永遠の父なる神に問うようにお勧めする。この手順を踏んで,信仰をもって問う人々は,『モルモン書』が神から与えられた真実の書物であるという証を,聖霊の力によって得るであろう。」それから少しの間,祈りについて,また聖霊がどのようにわたしたちの心に語りかけ,モルモン書が真実であると確認してくださるかについて教えました。

    目的を持った書物

    次に,モルモン書には目的があると伝えました。タイトルページにあるように,モルモン書は「戒めにより,また預言と啓示の霊により書き記され」,「イエスがキリストであり,永遠の神で」あられることをわたしたち一人一人に確信させるために,「神の賜たま物ものと力によりもたらされ」ました。モルモン書の著者の一人であるニーファイはこの書物の目的について,自身の言葉でこう書いています。「わたしが一心に志すのは,人々がアブラハムの神,イサクの神,ヤコブの神のもとに来て救われるように,説き勧めることである。」(1ニーファイ6:4

    偉大な幸福の計画を教える書物

    加えて,モルモン書は「偉大な幸福の計画」を教える書物であることを説明しました(アルマ42:842:5,13,312ニーファイ9章も参照)。モルモン書は人生の目的,わたしたちがどこから来たか,そして死ぬとどうなるかを,深遠ながらも分かりやすい言葉で教えています。イエス・キリストと贖あがないの犠牲を信じる信仰,悔い改め,水に沈めるバプテスマの大切さ,聖霊の賜物と力について知ることができます。モルモン書の教義を研究し,よく味わうことにより,「永遠の命」を得るよう「最後まで堪え忍ぶ」望みを持って,「完全な希望の輝きを持ち,神とすべての人を愛」するようになります(2ニーファイ31:20)。

    イエスがキリストであられることを証する書物

    わたしたちは,最も大切なこと,つまりモルモン書はイエスがキリストであり,世の救い主であられると証する書物であることを確信をもって伝えました。モルモン書に登場する偉大な預言者たちはイエス・キリストが地球の創造主(モーサヤ3:8参照),人類の贖い主(ヒラマン5:9-12参照),御父の独り子(1ニーファイ11:18-21モルモン書ヤコブ4:11参照)であられることを厳粛に証しました。モルモン書のこれらの預言者はアブラハムやモーセと同じように主を知っており,主の永遠の福音を受け,教えました。預言者の言葉を読み,研究するときに,救い主の比類ない愛,主の完全な生涯と模範,大いなる贖いの犠牲の祝福についてより深く理解できるのです。

    預言者としてのジョセフ・スミスの使命が真実であることを証明する書物

    続けて,モルモン書はジョセフ・スミスがイエス・キリストの教会をこの末日の世に回復するために主から選ばれたことを証明する,目に見える証拠であると証しました。モルモン書の序文にはこう記されています。「聖なる御み霊たまを通じて神から〔モルモン書の神聖さについての〕証を得る人々は,その同じ力によって,イエス・キリストが世の救い主であられ,ジョセフ・スミスがこの終わりの時代の主の啓示者であり,主の預言者であることを,そして末日聖徒イエス・キリスト教会が,……地上に再び設立された主の王国であることを知るであろう。」

    サミュエル・スミスが数冊のモルモン書の初版を手に,福音を宣のべ伝えるべく旅立って以来,モルモン書は世界中に住む数多くの人々に祝福をもたらしてきました。家族や友人に福音のメッセージを伝えるために,わたしたちがイエス・キリストについてのもう一つの証であるモルモン書を引き続き活用できるよう祈ります。そうすれば,先ほどの大切な友人のように,多くの人々が救い主の生涯と使命,そして偉大な救いの計画について強い関心を持ち,もっと知りたいと言うようになるでしょう。

    モルモン書が真実の書物であることを厳粛に証します。この書物はわたしの人生に大きな変化をもたらしました。神は生きておられます。イエスはキリストであられます。主の福音は地上に回復されました。トーマス・S・モンソン大管長はこの時代における主の預言者であり,生ける神の代弁者です。モルモン書を毎日読み,深く考え,祈ることにより,わたしは御霊を感じます。この御霊は,これらの事柄についての理解と証を強め,それが真実であることを再確認してくれます。わたし自身のこの証をイエス・キリストの御み名なによっていたします。アーメン。