2000–2009
同胞に大きな利益をもたらす
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同胞 はらから に大きな利益をもたらす

わたしが祈るるのは、すばらしい若い男牲の皆さんがふさわしくなって仕える天使の働きを受けるだけではなく、……皆さん自身が人々の生活の中で仕える天使になることです。

ウイルフォード・ウッドラフは、1834年11月5日、27歳という青年時代に祭司に聖任されました。8日後、南部諸州で2年間の伝道を始めます。1 ある夜、彼は同僚とともに一つの家族のところに宿泊しますが、何も敷かない床に寝ることになりました。そしてこう記しています』「食事も取らずに60マイル(約97キロ)も歩いた後ではそれはかなりつらかった。」2

翌日、雨の中を12マイル(約19キロ)歩いて、偶然、ミズーリ州のある暴徒の家に着きました。ウッドラフ兄弟はこう記しています。「家族がちょうど朝食を取ろうとするときにわたしたちが入って行きました。当時、ミズーリ州の人たちにはたとえ敵対心のある相手にでも食事を勧める習慣がありましたから、彼はわたしたちに食事を取るよう勧め、わたしたちは喜んでそれを受けました。彼はわたしたちがモルモンであることを知っていました。ですからわたしたちが食べ始めるやいなや、モルモンの悪口を言い始めました。食卓には山盛りのベーコンエッグとパンがたくさんあったので、彼のののしりは食事のじゃまにはなりませんでした。ののしりがひどくなればなるほど、わたしたちも激しい勢いで食べたからです。こうして満腹になるとわたしたちは食卓を立って、帽子を取り、朝食のお礼を述べました。最後に彼の声を聞いたときにも彼は悪態をついていました。わたしは主があの朝食の報いを彼に与えてくださると信じています。」3

伝道に出て最初の年の終わりに彼は次のような記録を残しています。「3,248マイル(約5、228キロ)を旅し、170回集会を開き、43人にバプテスマを施した。」4

ウッドラフ兄弟は、南部諸州の伝道を皮切りに、メーン州沿岸沖のフォックス諸島で2回短期間の伝道をし、5 続いて2回イギリスに伝道に行きました。6 1840年、イギリスで後半の伝道を行ったとき、「神の祝福により、」神の御手みてに使われて8か月で1、800人以上の人を改宗に導いたことを、感謝を込めて語っています。7

ウィルフォード・ウッドラフは、モルモン書は次のような約束をしていると言っています。「神は人が信仰によって偉大な奇跡を行うことができるように、一つの手段を与えてくださいました。それでその人は、同胞に大きな利益をもたらすようになるのです。」8 愛するアロン神権者の皆さん、皆さんに思い起こしていただきたいことがあります。天の御父は、皆さんが善良になるだけでなく、良いことのために役立つ者となるように、また、人々に仕え彼らの生活を祝福し、同胞にとって利益をもたらす者となるように望んでいらっしゃる、ということです。ルカによる福音書にはこう書かれています。「イエスはますます知恵が加わり、背たけも伸び、そして神と人から愛された。」9 地上での完成を求めることには、さらに救い主のようになるという点も含まれていますので、わたしたち自身も知恵を増し加え、成長を遂げ、神と人から愛されるようになる必要があります。

すべての若い男性、若い女性は、聖文と生ける預言者の言葉に対する理解力を深め、「徳高いこと、好ましいこと、あるいは誉れあることや称賛に値すること」10 を含むミューチャルの活動に参加するようにしてください。そうするとき、神権定員会の活動や若い女性と一緒に行うミューチャルの活動は、彼らが分別をもって成長するのに役立つでしょう。これらの活動は、監督会の青少年委員会で入念に祈りをもって計画し、検討する必要があります。11

監督会の青少年委員会で一緒に話し合うことにより、将来の指導者となる世代全体に貴重な訓練を与えることができます。彼らは評議会を通じて一緒に効果的に働くことを学ぶでしょう。

若い男性の皆さんはフォークダンス、スポーッ、すばらしいスポーツマンシップによって貫かれた健全で、友好的な競技会に参加するときに、背丈や肉体的な活力が増すでしょう。また家族歴史の探究に加わり、神殿で亡き先祖のためにバプテスマを行い、ホームティーチングを忠実に行い、礼拝堂を頻繁に清掃し、慈善施設を訪問し、地域の美化を助けるときに、神からますます愛されるでしょう。そのようにすることで、皆さんは「あなたがたが同胞のために務めるのは、とりもなおさず、あなたがたの神のために務めるのである」12 というベニヤミン王の勧告を体現する者となるでしょう。賢明な青少年指導者は募金活動よりも、人々に対する無私の奉仕をより強く強調するでしょう。

若い男性の皆さん、皆さんは様々な職業について知り、演説をしたり、一幕物の創作演劇やタレントショーに出たりして自信を深めるときに、人からさらに愛され、伝道や結婚、将来の職業にもよく備えることができるでしょう。

教会における青少年の活動は「人が存在するのは喜びを得るためである」13 というわたしたちの信条を反映したものでなければならず、わたしたちはその喜びを進んで人々と分かち合う必要があります。少し前にわたしは東部から来て現在このソルトレーク盆地に住む一人の女性に会いました。彼女は別のキリスト教会の熱心な信者でしたので、末日聖徒の社会で生活のするのはいかがですかと聞いてみました。彼女が言うには、「夫とわたしは楽しく生活しています。でもうちの10代の娘が心配です。毎週水曜日の午後7時ごろになると近所の数人の女の子たちがちょうどわたしたちの家の前を通ってどこかに行くのですが、彼女たちは一度もわたしの家に寄って14歳になる娘を誘ってはくれないのです。」

わたしはこう言いました。「幸運な巡り合わせでしたね。わたしはその問題を解決できる立場にいるのですから。」彼女はすぐにわたしに娘さんの名前と住所を教えてくれました。そしてわたしたちはステーク会長とセミナリーの責任者に連絡を取りました。

わたしたちの友人や隣人は愛にあふれた天の御父の子どもであり、天の御父は、わたしたち皆がみもとに戻って来ることを願っておられま丸日曜日の朝に定員会の会員が必ずしも全員そろっているわけではないとしたら、わたしたちは満足できるでしょうか。確かにわたしたちはあまり活発でない人々や信仰が同じでない人々にも手を差し伸べることができます。そして彼らを若い男性と若い女性のミューチャル活動に、セミナリーに、日曜学校のクラスに、そして聖餐会に温かく迎えることができます。

ジョセフ・スミスとオリバー・カウドリが復活したバプテスマのヨハネの手からアロン神権を授かったとき、彼らは「天使の働きの鍵かぎ」14を受けました。ですから皆さんも聖任を受けたときにそれを受けています。わたしが祈るのは、すばらしい若い男性の皆さんがふさわしくなって、仕える天使の働きを受1プるだけではなく、若きウィルフォード・ウッドラフのように、信仰を働かせて「偉大な奇跡」を行い、それによって同胞のために「大きな利益」となって、皆さん自身が人々の生活の中で仕える天使になることです。

サタンは皆さんの信仰を失わせて偉大な奇跡を行う神権の力を弱めようとしていますが、愛に満ちた天の御父は天の守りである聖霊の賜物たまものを皆さんに授けていらっしゃいます。モルモン書の最初の章を読むと、リーハイは聖文を読んで「主の御霊みたまに満たされた」15 ことが分かります。ニーファイは後にわたしたちにこう約束しています、わたしたちが「キリストの言葉をよく味わう〔なら〕キリストの言葉は〔わたしたちに〕なすべきことをすべて告げる。」16

皆さんは伝道、将来の職業、そして最終的には結婚についての決断に直面することでしょう。聖文を読んで導きを求めるとき、実際は紙の上に印刷された言葉で答えを受けるわけではないかもしれませんが、聖文を読んでいくなら、はっきりとした印象や促しを受け、約束されたように聖霊が「あなたがた〔の〕なすべきことをすべてあなたがたに示される」でしょう。17

サタンは皆さんの道徳的な選択の自由を様々な常習的行動の犠牲にさせようと望んでいます。しかし愛に満ちた天の御父は御自分の預言者イザヤを通して次のような約束を与えてくださいました。すなわち真剣な断食によって肉体的な欲求を従わせるとき、主は「悪のなわをほどき」、「すべてのくびきを折る」18助けを与えてくださいます、断食をしてその約束を実現してください。空腹によって完全な福音を納めるスペースができます。霊的な清めの前に肉体的な清めが必要なのです。

聖文の勉強と断食、そしてその前後にささげる祈りは確かに「光〔を〕もたら」19 してくれます、預言者ジョセフ・スミスの生涯全体は、祈りの力と次の主の約束が成就したことを示しています。「あなたは求めれば、啓示の上に啓示……を受け〔る。〕」20 皆さんが受ける大切な啓示の一つは、道を外れた人々の生活にどうすれば効果的に影響を与えることができるかということについての洞察です。その際、ヒンクレー大管長の賢明な次の勧告を心に留めるとよいでしょう。「聖霊は真理を証あかしされる御方です。聖霊は、人々が互いに教えることのできない事柄を教えてくださいます。」21

ゴードン・B・ヒンクレー大管長は、新会員の定着を図りあまり活発でない会員を活発化するための大切な要素の一つとして、「良い友人」を挙げています。ロバート・ブラウニング(イギリスの詩人、1812-1889年)はこれがいかに真実であるか雄弁に語っています。

「あなたのように、もし神の祝福を受けられるなら、

自分を愛で守り、石垣のように仲間を集めめます。

そうすれば失敗することなどきっとありません。

同じ標準を持つ優しい友達に、そんなふうに、見守られていれば。」22

教会の大管長となったウィルフォード・ウッドラフは晩年、このように宣言しました。「神権の召しを尊んで大いなるものとするなら、その人が祭司であれ使徒であれ、何ら違いはない。祭司は、天使の働きの鍵を握っている。わたしは使徒、七十人、長老として生活したときにも、祭司の職にあったときほど主の守りを受けたことはなかった。主は啓示や示現、また聖なる御霊によって、前途に待ち受ける多くの事柄をわたしに現されたのである。」23

愛する若い兄弟の皆さん、どうかわたしたち一人一人が信仰によって神権の力を行使し、福音を分かち合い人々に仕えることによって偉大な奇跡を行い、そのようにすることで同胞にとって大きな利益となれますように、イエス・キリストの御名みなによってお祈りします。アーメン。