日曜学校―福音の教義
第3課:「あなたがたのために救主がお生れになった」


3

「あなたがたのために救主がお生れになった」

ルカ2マタイ2

目的

イエス・キリストの誕生を喜び,イエスが少年時代に示された「ますます知恵が加わり,背たけも伸び,そして神と人から愛された」(ルカ2:52)という模範に従う。

準備

  1. 以下の聖句を読み,内容について深く考え,祈る。

    1. ルカ2:1-7。イエス・キリストが誕生される。

    2. ルカ2:8-39。天使と多くの者たちはイエスの誕生を喜ぶ。

    3. マタイ2。東から来た博士たちはイエスを訪れて,贈り物をささげる。ユダヤ人の王が誕生したことに恐れを感じたへロデは,べツレヘムと周辺の地域に住む2歳以下のすべての男の子を殺すように命じる。主の天使はヨセフに,マリヤとイエスを連れてエジプトに逃れ,後にイスラエルへ戻って来るよう指示する。

    4. ルカ2:40-52。イエスは御父の導きの下で成長し,御自分の召しを果たすための備えをして少年時代を過ごされる。

  2. そのほかの読書課題:ジョセフ・スミス訳マタイ3:24-261ニーファイ11:1-23ヒラマン14:1-83ニーファイ1:4-2127:13-16教義と聖約93:11-20

  3. 以下の資料を入手できれば,レッスンで活用する。

    1. 「ルカ2」(5分50秒),『「新約聖書」ビデオ・プレゼンテーション』(53914 300)より。

    2. 「満室の宿屋」;(「イエスの生誕」(『福音の視覚資料セット』200);「イエスの生誕」(『福音の視覚資料セット』201);「羊飼いに知らされるキリストの生誕」(『福音の視覚資料セット』202);「博士たち」(『福音の視覚資料セット』203);「エジプトへ逃れる」(『福音の視覚資料セット』204);「神殿での少年イエス」(『福音の視覚資料セット』205);「イエス・キリストの少年時代」(『福音の視覚資料セット』206);「イエスと母マリヤ」(『福音の視覚資料セット』242)

  4. 教えるための提案:レッスンに御霊を招き,レッスンの内容に変化を持たせ,生徒が聖文に関する物語を記憶できるように,適切な絵とビデオ・プレゼンテーションを活用する(『教師,その大いなる召し』単元G「教材の準備と活用」参照)。

レッスンの展開

導入

適切であれば,以下の活動または教師が考えた活動をレッスンの始めに行う。

黒板に以下の言葉を書く。羊飼い,シメオン,東方から来た博士,へロデ,宿屋の人,アンナ,天使,マリヤ。

イエスの誕生に際して人々がどのような反応を示したかを記した以下の文章を読む。それぞれの文章はだれの言葉かを生徒に当てさせる。

導入

  1. わたしは彼を探し出して,贈り物をささげ,礼拝するために遠い所から旅をしてきました。(東方から来た博士;マタイ2:1-2,9-11

  2. わたしは彼のために部屋を用意することができません。(宿屋の人;ルカ2:7

  3. 聖霊から証を受けていたわたしは,幼子を腕に抱きました。そして,わたしは安らかな気持ちで死ぬことができると感じました。(シメオン;ルカ2:25-32

  4. わたしは「いと高きところでは,神に栄光があるように,地の上では,み心にかなう人々に平和があるように」と言いました。(天使;ルカ2:13-14

  5. わたしはすぐに彼に会いに行きました。(羊飼い;ルカ2:15-16

  6. わたしは恐れを感じて,彼を殺そうとしました。(へロデ;マタイ2:3-4,16

  7. わたしは神殿の中で彼を見た後,喜びを覚えながら彼の誕生のニュースを広めました。(アンナ;ルカ2:36-38

  8. わたしはその出来事を深く思い巡らしました。(マリヤ;ルカ2:19

レッスンの間,生徒に以下の質問を考えるように言う。

導入

  • あなたは救い主の誕生をどのように受け止めているでしょうか。救い主の生涯,死,贖い,復活についてはどうでしょうか。

聖句を使った話し合いと応用

以下の聖句について教える際に,わたしたちはなぜ救い主の誕生を喜ぶべきかを生徒に理解させる。救い主が少年時代に示された模範に従うにはどうすればよいかを話し合う。

1.イエス・キリストが誕生される。

ルカ2:1-7を読んで,話し合う。「準備」の項に挙げられている絵を何枚か見せる。

  • イエスは「世が造られる前に」天父のそばで栄光を持っておられました(ヨハネ17:5)。イエスは天地を創造されました(モーサヤ3:8)。イエスはエホバとして『旧約聖書』の時代の預言者たちに戒めと福音の真理を明らかにされました(3ニーファイ15:2-5)。イエスはなぜ地上に来られたのでしょうか(3ニーファイ27:13-16参照)。

  • イエスが誕生された当時,世の中はどのような状態だったでしょうか(ルカ2:7参照)。このような状態はイエスの地上における業と贖いの犠牲をどのように予示していたでしょうか。今日の人々はなぜ救い主を生活の中に迎え入れようとしないのでしょうか。救い主をわたしたちの生活に迎えるにはどうすればよいでしょうか。

2.天使と多くの者たちはイエスの誕生を喜ぶ。

ルカ2:8-39について話し合う。選んだ箇所を,何人かの生徒に声を出して読んでもらう。「準備」の項に挙げられている絵を何枚か見せる。

「ルカ2」のビデオを使う場合は,ここで見せる。

  • 天使たちは何と言ってイエスの誕生を告げたでしょうか(ルカ2:13-14参照)。イエスはどのようにして御父に栄光を帰されたでしょうか。イエスはどのようにしてあらゆる人々とあなた個人に平安と良き思いをもたらされたでしょうか。わたしたちは御子を賜った神に対してどのように感謝を表すことができるでしょうか。

  • 羊飼いたちはお生まれになったばかりの救い主を見た後,どうしたでしょうか(ルカ2:17-18参照)。彼らの模範に従ってわたしたちはどのようなことができるでしょうか。救い主に対する証を分かち合うことのできる人を生徒に考えさせる。

  • マリヤはイエスが誕生されて,天使たちの訪れを受けた後にどのようなことをしたでしょうか(ルカ2:19参照)。このことはマリヤがどのような女性であることを物語っているでしょうか。神聖な経験を大切にし,そのことについて深く考えることはなぜ大切でしょうか。

  • シメオンとアンナは幼子のイエスに会うためにどのような準備をしてきたでしょうか(ルカ2:25-26,37参照)。彼らはイエスに会ったとき,どのようにそれぞれの気持ちを表したでしょうか(ルカ2:27-35,38参照)。彼らの預言から救い主についてどのようなことが分かるでしょうか。

3.博士たちが幼子イエスを拝するために訪れる。へロデは,イエスを殺そうとする。

マタイ2から選んだ箇所を読んで,話し合う。「準備」の項で提案されている絵を何枚か見せる。

  • なぜ「東からきた博士たち」はイエスを探し求めたのでしょうか(マタイ2:1-2参照)。彼らはイエスに会ったとき,どのようなことをしたでしょうか(マタイ2:11参照。彼らが最終的にイエスのもとに到着したとき,イエスは生まれたばかりの赤ん坊ではなく,「幼な子」であられたことに注目する)。わたしたちは主にどのような贈り物をささげることができるでしょうか。

  • へロデはどのような理由からイエスを探したのでしょうか(マタイ2:3-6,13参照。へロデは不安を感じて,イエスを殺したいと思った)。イエス・キリストの誕生がなぜ王の心に動揺を与えたのでしょうか(マタイ2:2,6参照。イエスはイスラエルを支配することが預言されていた)。

  • イエスはへロデの手からどのように守られたでしょうか(マタイ2:13-15参照)。ヨセフはどのようにしてエジプトから戻る時を知ったのでしょうか(マタイ2:19-23参照)。ヨセフはなぜ神からこのような導きを受けることができたと思いますか。今日の父親や母親は家族について啓示を受けるためにどのようなことをする必要があるでしょうか。あなたは自分の家族のために導きを求めたときに,どのような助けを神から受けたでしょうか。

4.イエスは御父の導きの下で,御自分の召しを果たすための備えをして少年時代を過ごされる。

ルカ2:40-52を読んで,話し合う。「準備」の項で提案されている絵を何枚か見せる。ヨセフとマリヤをはじめとする忠実なユダヤ人は過越の祭を祝うために毎年エルサレムを訪れていたことを説明する。当時の習慣に従って,イエスは12歳になったために,両親とともにエルサレムへ向かわれた(ルカ2:41-42)。

  • エルサレムで過越の祭を終えたマリヤとヨセフはナザレの家に向かって帰途に就いたとき,12歳になるイエスがいないことに気づきました(ルカ2:43-45)。二人がやっとの思いでイエスを見つけたのはどこでしたか(ルカ2:46参照)。あなたの両親や愛する人は,あなたの行方が分からなくなったとしても,あなたが天父に喜ばれるようなことをしているだろうと考えるでしょうか。

  • ョセフ・スミス訳のルカ2:46には,神殿にいた人々は「イエスの話を聞いたり,またイエスに質問したりしていた」と記されています。この記述からイエスの少年時代の生活とイエスが受けていた訓練について,どのようなことが分かるでしょうか。

  • マリヤとヨセフがイエスを捜し出したとき,マリヤは次のように言いました。「おとう様もわたしも心配して,あなたを捜していたのです。」(ルカ2:48)「おとう様」とはだれのことを指していたのでしょうか。(ヨセフ)イエスはマリヤの心配する言葉に対してどのようにお答えになったでしょうか(ルカ2:49参照)。イエスは「自分の父」と言ったとき,だれを指しておられたのでしょうか。(天の父)このことから,少年イエスは予任されていた御自分の使命についてどのようなことを理解しておられたことが分かるでしょうか。

  • 青少年時代のイエスはマリヤとヨセフに対してどのような態度を執っていたでしょうか(ルカ2:51参照。イエスは神の御子であったにもかかわらず,母とヨセフに従順だった)。この模範からどのようなことを学ぶことができるでしょうか。

  • 青少年時代のイエスは「ますます知恵が加わり,背たけも伸び,そして神と人から愛された。」(ルカ2:52)言葉を換えれば,イエスは知的,肉体的,霊的,社会的に成長されました。わたしたちは知的,肉体的,霊的,社会的に成長するために,具体的にどのようなことができるでしょうか。

  • 青少年時代の救い主の成長について,教義と聖約93:11-17からどのようなことが分かるでしょうか。(イエスは贖い主となるために,必要なすべての英知,力,知恵,栄光を一度に受けられたわけではなかった。一度に少しずつ「恵みに恵みを」受けられた。)この真理はわたしたちにもどのように当てはまるでしょうか(教義と聖約93:18-20参照)。

結び

本課で採り上げた真理について証を述べる。救い主の誕生を喜び,救い主が少年時代に示された模範に従うよう,生徒に奨励する。

教えるためのそのほかのアイデア

以下の資料はレッスンの概要を補足するためのものである。この中の幾つかをレッスンに取り入れてもよい。

1.「しかし,マリヤはこれらの事をことごとく心に留めて,思いめぐらしていた。」(ルカ2:19

マリヤがイエスの誕生について敬虔な思いを抱いていたことを教えるために,一人の母親をクラスに招いて,子供が生まれたときの気持ちを話してもらうとよい。

2.青少年用の活動

レッスンで採り上げた聖句の中から大切な聖句を5つ選んで,生徒にそれぞれの聖句の内容を覚えさせる。そして,『聖書』を閉じるように言う。次にあなたが心に思い浮かべている聖句を生徒に当てさせるために,手がかりとなる言葉を言う。手がかりとなる言葉には,聖句に含まれている語を入れて,正解が複数出ることのないようにする。(例えば,「この聖句にはイエスが誕生されたとき神をたたえた天使の言葉が入っています」と言えば,正解はルカ2:14だけになる。)あなたが手がかりとなる言葉を言ったら,生徒は自分の『聖書』を開いて,正しい聖句を探す。この活動は競わせるのではなく,聖句に親しませることが目的である。この活動は数分以内にとどめる。