スキルの練習5
聖句を暗記するように努める
「聖文を暗記することで、大きな力がもたらされます。」(『わたしの福音を宣べ伝えなさい』27)聖句を暗記すると、救い主の福音に対する理解が深まり、福音をほかの人に教える能力が高まります。
ディスカッションリーダー:「定義する」と「実演する」の項は短くして、学習者が練習に十分な時間を取れるようにしてください。
定義する
ディスカッションリーダー:クラスの参加者に、『わたしの福音を宣べ伝えなさい』第3章(26-27ページ)にある「暗記の果たす役割」という題の欄を開いてもらいます。その後、次の指示を伝えます。
「暗記の果たす役割」(『わたしの福音を宣べ伝えなさい』27)の第3段落を読んでください。聖句を暗記することで、自分やほかの人にどのような祝福があると書いてあるか考えます。
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暗記することは宣教師になるあなたにとってどのような助けになりますか。
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聖句を暗記することからあなたはどのような恩恵を受けてきましたか。
ディスカッションリーダー:聖句を暗記するために使うことのできる方法はたくさんあることを説明します。例として、以下に挙げることの中から幾つか分かち合うとよいでしょう。また、生徒にも発表してもらうといいかもしれません。
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ひとまとまりの言葉を何度か繰り返し読みます。次に、その言葉を隠して、見ないで言います。
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聖句を幾つかの短いまとまりに分割します。一度にひとまとまりずつ暗記し、すでに暗記したまとまりを復習しながら暗記していきます。
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聖句を読みながら、その言葉を何度も書いてください。次に、聖句を見ないで書きます。
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聖句にあるすべての単語の最初の文字を書いておき、その文字を手掛かりにしながらその聖句を言ってください。
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聖句を暗記するのに役立つ簡単な絵を描きます。
実演する
ディスカッションリーダー:宣教師が暗記すべき重要な聖句の中に、ジョセフ・スミス—歴史1:16-17に書かれているジョセフ・スミスの最初の示現の話があることを説明します。
以下に挙げるのは、生徒がジョセフ・スミスの話を暗記するために、前のセクションの2番目のアイデアを使った例です。次の言葉を一つずつクラス全体で声に出して何度も言い、学習者が暗記できるようにします。
「わたしは自分の真上に、太陽の輝きにも勝って輝いている光の柱を見た。そして、その光の柱は次第に降りて来て、光はついにわたしに降り注いだ。……」
「その光がわたしの上にとどまったとき、わたしは筆紙に尽くし難い輝きと栄光を持つ二人の御方がわたしの上の空中に立っておられるのを見た。」
「すると、そのうちの御一方がわたしに語りかけ、わたしの名を呼び、別の御方を指して、『これはわたしの愛する子である。 彼に聞きなさい』と言われた。」(ジョセフ・スミス—歴史1:16-17)
練習する
ディスカッションリーダー:ジョセフ・スミスの最初の示現のこの部分を暗唱する練習を、学習者に二人一組で行ってもらいます。あなたがクラスで実践した際に使った同じ方法を使うこともできますし、別の方法を選んでも結構です。
応用する
ディスカッションリーダー:学習者が聖文を暗記するスキルを自分の生活に応用できるよう、以下の指示を伝えてください。
聖文を暗記するスキルを今後どのように活用していくかを決めてください。幾つかアイデアを紹介します。
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ジョセフ・スミスの最初の示現の暗記を続けて行う。家族や親しい友人の前で暗唱する。
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ほかに暗記したい聖句を一つ以上選び、暗記する努力をする。