伝道部の召し
レッスン4:聖文を調べ、神の武具を身に着ける


レッスン4

聖文を調べ、神の武具を身に着ける

『わたしの福音を宣べ伝えなさい』第2章

聖文を研究しているジョセフ・スミス

神の言葉の中にある真理を研究し、応用することは、改心の中心であり、人々がイエス・キリストのもとに来るよう助けることの中核です。テクノロジーを義にかなった方法で活用すると、学習効率が上がり、福音に関する疑問の答えを見つけやすくなります。テクノロジーを使う際に保護策に従うことは、「神の武具で身を固め〔る〕」(エペソ6:11)ための大切な方法です。

振り返り、フォローアップする

ディスカッションリーダー:学習者に、このクラスで学んでいることを応用するために最近努力したことについて考えてもらいます。二人一組になって、どのような努力をしたか相手に伝えてください。または、クラスで発表してもらってもよいでしょう。

学習活動のオプション

ディスカッションリーダー:どの学習活動がいちばんあなたのクラスのためになるか、よく祈って選んでください。練習したり応用したりする時間が十分残るようにしてください。

オプションA:どうすれば聖文研究をより有意義な経験にできるでしょうか

学習する

配付資料のアイコンディスカッションリーダー:「個人の聖文研究を評価する」という表題の配付資料を学習者に配ります。時間を取って、配付資料の空欄に各自数字を入れます。

個人の聖文研究を評価する

以下に挙げる文を読んで、あなたの聖文研究の仕方を、1(まったくない)から5(ほとんどいつも)の段階で評価してください。

  1. わたしは日頃から聖文を研究するよう努力しています。____

    聖典を研究するときには……

  2. 天の御父とイエス・キリストに焦点を当てています。____

  3. 読んでいる内容について深く考える時間を取っています。____

  4. 聖霊に導きと理解の助けを求めています。____

  5. 自分が疑問に思っていることの答えを探しています。____

  6. 学んだことを実践するよう努力しています。____

ディスカッションリーダー:学習活動の間、聖文研究の質を上げる方法について霊的な導きを感じていないか注意を払うよう、クラスの参加者に勧めます。

以下の指示を掲示し、時間を十分に取って、学習者がこの学習活動を終えられるようにしてください。

自己評価した事柄の中から、取り組みたい分野を一つか二つ選んでください。以下の番号が付いたリソースは、自己評価に付いている番号に対応しています。『わたしの福音を宣べ伝えなさい』の第2章にある関連リソースが分かるようになっています。

練習する

ディスカッションリーダー:学習活動から学んだことを分かち合う機会を学習者に提供します。これを行うために、空欄のある以下の文を見せるとよいでしょう。時間を取って、クラスの参加者にそのうちの一つまたは複数の質問について二人一組か少人数のグループで話し合ってもらいます。

  • 学んだことを基に考えると、聖文の研究をどのように改善できるでしょうか。

  • 『わたしの福音を宣べ伝えなさい』のどの聖句または言葉が特に役に立つと思いましたか。なぜそれが大切だと感じたのでしょうか。

  • 聖文を研究することで経験した良い経験には、どのようなものがありますか。

ディスカッションリーダー:この部分の学習活動の最後に、「聖文を調べなさい」の見出しの下にあるD・トッド・クリストファーソン長老の言葉(『わたしの福音を宣べ伝えなさい』18)を読んでもいいかもしれません。聖文研究をすることで、天の御父とイエス・キリストを信じる信仰と証がどのように強くなったかを、何人かの学習者に発表してもらいます。

そのほかの練習として、スキルの練習2:「教える際に聖文を用いる」を行ってもよいでしょう。

目標を立てる

ディスカッションリーダー:時間を取って、クラスの参加者に今日学んだことを振り返って目標を立ててもらいます。これを行う方法として、例えば、個人の聖文研究を改善するための簡単な計画を立ててもらってもよいでしょう。指針として以下の項目を見せるといいかもしれません。クラスで時間を取り、立てた計画を記録してもらいます。

わたしの聖文研究計画
  • いつ研究するか。

  • どのくらいの時間研究するか。

  • どこで研究するか。

  • 何を研究するか。

  • 研究の質を上げるために何をするか。

ディスカッションリーダー:学習者が、目標を分かち合えるようなグループになっている場合は、次のクラスまでに、お互いにどのようにサポートし合ったり、忘れないようリマインダーを送り合ったりするかを話し合う時間を取ります。

オプションB:「福音ライブラリー」の活用は、どのように疑問の答えを見つける助けとなるでしょうか

学習する

ディスカッションリーダー:以下の質問について話し合い、クラスの参加者の答えをホワイトボードに書くとよいでしょう。

  • 末日聖徒イエス・キリスト教会について、あなたはこれまでどのような質問を受けてきましたか。

  • そのような質問の答えを見つけるための情報源として、人々がよく用いるものにはどのようなものがありますか。

ディスカッションリーダー:個人的に抱いている疑問について、学習者に深く考えてもらいます。そうした疑問について考えながらこの学習活動を行うよう勧めます。疑問の答えを見つけようと努力するときには聖霊の導きが得られることを説明します。

『わたしの福音を宣べ伝えなさい』の第2章にある「質問への答えを探す」(19ページ)を読んでください。福音に関する疑問があるときに役立てることのできる勧告を見つけてください。

  • 何が印象に残りましたか。

  • 福音に関する疑問の答えを探す際に、まずはどのような情報源を調べるべきでしょうか。それはなぜですか。

ディスカッションリーダー:天の御父が聖文やそのほかの信頼できる情報源を通して疑問に答えてくださったときの経験を、学習者に分かち合ってもらうとよいでしょう。ビデオ 「どのように主の声を聞くか:ロナルド・A・ラズバンド長老」(2:51;「福音ライブラリー」)を見せてもいいかもしれません。

練習する

ディスカッションリーダー:学習者が「福音ライブラリー」を使って答えを見つける練習ができるようにするために、以下の場面と指示を見せます。この活動の目的は「福音ライブラリー」にあるリソースを見つけることであり、提示されたテーマについて長い話し合いをすることではないことを説明します。

  • ほかの人からこのように聞かれました。「あなたの教会は、人が救われるためには恵みが必要だと信じているのですか。」『聖句ガイド』を開いて、「恵み」の項を見つけてください。(「福音ライブラリー」>「聖文」>「学習ヘルプ」>「聖句ガイド」>「恵み」)

  • 先日、だれかが天の母について話すのを聞いて、あなたは今、教会が天の母について何を教えているのだろうか、と疑問に思っています。「トピックと質問」を開いて、「天の母」という項目を探してください。(「福音ライブラリー」>「天の母」>「トピックと質問」)

  • あなたはポルノグラフィーから自分を守るための助けが欲しいと思っています。「ライフヘルプ」を開いてください。「ポルノグラフィー」の「自分を助けるために」で何が学べるかを確認し、そこにある質問を読んでください。(「福音ライブラリー」>「ライフヘルプ」>「ポルノグラフィー」>「自分を助けるために」)

  • 「祝福師の祝福を受けるためにはどんな準備をすればいいの?」と妹から聞かれました。「福音ライブラリー」の検索機能を使って、何が見つかるか見てみましょう。

  • 人に福音を分かち合うためのアイデアが欲しいと思っているとします。「福音ライブラリー」>「福音を分かち合う」を開き、役立つリソースを探してください。

ディスカッションリーダー:クラスの参加者がもっと練習したい場合は、『わたしの福音を宣べ伝えなさい』第3章のレッスン123の上部にある「人々の疑問」欄にある質問を参照してもらうとよいでしょう(30、46、61ページ)。疑問を一つ選び、「福音ライブラリー」でその疑問に答えるために役立つリソースを見つける練習をしてもらうとよいでしょう。

参加者が練習した後、何を学んだかを発表してもらうといいかもしれません。

目標を立てる

ディスカッションリーダー:時間を取って、クラスの参加者に今日学んだことを振り返って目標を立ててもらいます。生徒の助けとなるよう、次の項目を見せてもよいでしょう。

学んだことに関連のある目標を立ててください。以下に挙げるようなアイデアを活用しても、自分で考えても結構です。

  • 時間を取って、『聖句ガイド』または「福音ライブラリー」の「トピックと質問」の項目を幾つか調べる。

  • 友達や家族を招いて、質問をしてもらい、「福音ライブラリー」で答えを見つける練習をする。

わたしの目標
  • わたしは、_____(あなたが行うこと)をします。

  • わたしは自分の目標を_____(簡単な計画)をすることによって達成します。

ディスカッションリーダー:学習者が、目標を分かち合えるようなグループになっている場合は、次のクラスまでに、お互いにどのようにサポートし合ったり、忘れないようリマインダーを送り合ったりするかを話し合う時間を取ります。

オプションC:どうすればテクノロジーを義にかなった方法で使うことができるでしょうか

学習する

ディスカッションリーダー:スマートフォンを見せるか、スマートフォンの画像を見せてから、クラスの参加者に次の質問について話し合ってもらいます。

携帯機器
  • スマートフォンやコンピューターのような電子機器は、主の業を進めるうえでどのような役割を果たしますか。

ディスカッションリーダー:『わたしの福音を宣べ伝えなさい』 の第2章には、テクノロジーを義にかなった方法で用いるための指針が書かれていることを説明します。このテーマの導入として、「テクノロジーを義にかなった方法で使用する」(20ページ)を一緒に読むとよいでしょう。

  • テクノロジーの使用に関連する問題や誘惑にはどのようなものがありますか。

  • ディスカッションリーダー:話し合いの中で、“Taking Charge of Technology: The Challenge” (3:18;Gospel Library)を見てもいいかもしれません。

  • 『わたしの福音を宣べ伝えなさい』にはテクノロジーを使用する際の4つの保護策が記されていることを説明します。クラスの参加者がこれらの保護策についてよく理解できるようにするために、以下の指示を見せます。保護策を一つずつ各学習者に割り当て、学んだことを少人数のグループで報告できるよう準備してもらいます。(グループの一人に保護策1-2を研究してもらい、ほかの人たちにもほぼ同じ量を読んでもらうようにするとよいでしょう。)

『わたしの福音を宣べ伝えなさい』の第2章にある次の見出しを研究して、テクノロジーを義にかなった方法で使用するための4つの保護策について学んでください。

保護策 1:霊的な導きと調和する」(20ページ)

保護策 2:宣教師の目的に焦点を合わせる」(20ページ)

保護策 3:鍛錬する」(21ページ)

保護策 4:一つになる」(21ページ)

以下のことを分かち合えるよう準備をしてください。

  • 主について教えている部分も含む、あなたが学んだことの簡単な要約

  • そのような教えは、どのような点が専任宣教師だけでなく、だれにでも当てはまると思うか

  • あなたがテクノロジーを義にかなった方法で用いるうえで役立ったもの

練習する

ディスカッションリーダー:学習者に、この研究活動から学んだことを順番にグループ内で発表してもらいます。

ほかの練習として、スキルの練習9:「テクノロジーを義にかなった方法で使用する」を行ってもよいでしょう。

目標を立てる

配付資料のアイコンディスカッションリーダー:時間を取って、クラスの参加者に今日学んだことを振り返って目標を立ててもらいます。これを行う方法として、例えば、時間を取って、自分が置かれている状況に必要な保護策を行う計画を立ててもらうといいかもしれません。必要であれば、「テクノロジーを使用する際の保護策の適用」という表題の配付資料を配り、生徒がアイデアを考える際に役立ててもらうとよいでしょう。

テクノロジーを使用する際の保護策の適用

テクノロジーの使用に関してあなたが現在直面している問題について考えてください。『わたしの福音を宣べ伝えなさい』にある以下の保護策を、あなたが置かれている状況でどのように役立てることができるか考えてください。

保護策 1:霊的な導きと調和する

例えば……

  • テクノロジーを義にかなった方法で用いることができるよう導きを求めて祈る。

  • 電子機器について受けた印象を日記に記録する。

  • 聖文研究、祈り、神殿活動など、御霊を招く習慣を優先する。

保護策 2:自分の目的に焦点を合わせる

例えば……

  • 具体的な目的が思い浮かばないときには電子機器を使わない。

  • テクノロジーを使う前に、そのテクノロジーを使うことで聖霊を伴侶とすることができるのか、それともその妨げになるのか考える。

  • ソーシャルメディアを使う場合は、あなたが主に近づくのを助けてくれる人だけをフォローする。

保護策 3:鍛錬する

例えば……

  • ほかの人たちと一緒にいるときは、電子機器をしまって周りの人たちと交流する。

  • 一日の電子機器利用時間に上限を設ける。

  • 寝室やトイレなど、電子機器持ち込み不可の場所を作る。

  • 抵抗力が弱っているときや誘惑に駆られたときには、電子機器の電源を切って散歩に出かける。

保護策 4:一つになる

例えば……

  • 抵抗力が弱っていると感じたり、誘惑に駆られたりしたときには、愛する人に助けを求める。

  • テクノロジーを義にかなった方法で使用するための計画を、信頼できる人と分かち合う。

  • どうすれば人から信頼してもらえる友人になれるか考える。

立てた計画を下に書いてください。

ディスカッションリーダー:学習者が、目標を分かち合えるようなグループになっている場合は、次のクラスまでに、お互いにどのようにサポートし合ったり、忘れないようリマインダーを送り合ったりするかを話し合う時間を取ります。ビデオ「真理についてのメッセージを送信する」(2:22;ChurchofJesusChrist.org)を見せて、10代の若者がテクノロジーを使って助け合い、高め合っている例をクラスの参加者に見てもらうとよいでしょう。

次回

ディスカッションリーダー:次のクラスでレッスン5を教えることができそうであれば、予習として、『わたしの福音を宣べ伝えなさい』第3章「イエス・キリストの福音を研究し、教える」の最初の3ページ(25-27ページ)を読むよう学習者に伝えておくといいかもしれません。また、リマインダーを送ってもよいでしょう。