自立
進行役の方へ


「進行役の方へ」『主に力を見いだす:レジリエンスを高める』

「進行役の方へ」『主に力を見いだす:レジリエンスを高める』

進行役の方へ

進行役を進んで務めてくださり,ありがとうございます。この役割を果たす中で,すばらしい経験に参加することになります。あなたの努力に助けられながら,ここに集った小グループの人々は,福音の原則に従って生活し,実践的なスキルを学ぶうちにレジリエンスを高めていくことでしょう。あなたは専門的な知識を持っている必要も,人々が話す事柄に責任を持つ必要もありません。ただ資料に従い,御霊とグループから受ける霊感に頼ってください。

このグループの進行は,ほかの自立コースとは異なります。このコースは様々な人数のグループで行うことができますが,経験上,理想的なのは8人から10人の参加者です。本マニュアルで採り上げるトピックはデリケートなものであるため,参加者の中にはかなり感情的になる人もいるかもしれません。もしそうなった場合には,できるかぎり理解を示すよう努めてください。グループの参加者たちも,積極的にほかの人たちを手助けしてくれることでしょう。

この資料は青少年も使うことができますが,参加者は16歳以上で,成人も二人参加することが推奨されています。青少年が集会内で分かち合っている内容から,安全に関して懸念がある場合,親か保護者に知らせてください。

以下に,あなたが遭遇する可能性のある状況と,考えられる対応を紹介します。

状況

考えられる対応

状況

意見の分かち合いが定められた時間を超えてしまう

考えられる対応

グループの中からタイムキーパーを選ぶ

「これがあなたにとってとても重要なことであるのは承知していますが,時間内に進行する必要があるのです。」

状況

一人の参加者の分かち合う内容が多すぎる,あるいは自分中心に話し合いを進めてしまう

考えられる対応

「分かち合ってくれてありがとうございます。ほかの人たちにも,分かち合う機会を持っていただきましょう。」

状況

一人の参加者が,状況や困難を説明する際,非常に細かい部分まで詳しく語ろうとする

考えられる対応

「それは大変ですね。あなたにも,ほかの皆さんにも分かっていただきたいのは,今はその問題を採り上げる時間がなく,そのためのトレーニングもないということです。」

困難な状況への対応

もし集会の間に感情の高ぶりが抑えられない人がいる場合は,短い休憩を取ることを提案してください。該当する参加者を脇へ呼びます。次のように声をかけてみましょう。「大丈夫ですか。とても動揺していらっしゃるようですが。わたしに何かできることはありますか。」進行役は,参加者たちが集会を後にする前に,全員の気持ちが落ち着いていることを確認してください。もし参加者がだれかを脅したり,だれかに危害を加えたりするようであれば,すぐにその場を出て行くよう促し,警察を呼び,神権指導者に連絡します。ビショップを通して入手できる『教会集会所のセキュリティに関する指針』をよく読んでおいてください

読む:

このグループは教育目的のためのものです。メンタルヘルスの問題を扱う,グループセラピーや専門的な治療を実施するものではありません。グループ内のだれかの安全が懸念されるときには,本人に声をかけて安全を確保してください。それができない場合には,地元当局に連絡して本人の安全を守る必要があるかもしれません。

すべきこと

すべきこと

各集会前

  • 動画をダウンロードする(https://jp.churchofjesuschrist.org/srs?lang=jpnの「マニュアルやビデオ」を参照)

  • ビデオ機器の動作確認を行う

  • 章を手短に復習する

  • 自身を霊的に備える

各集会中

  • 開始および終了時間を守る

  • 毎回,集会の始めと終わりに祈る

  • 分かち合うように全員を促す(分かち合いたいと望んでいる場合)

  • タイムキーパーを選ぶ

  • 参加を促す

  • グループの一員になる。自分も決意し,決意を貫き,報告する

  • 楽しみ,成功を喜ぶ

  • ワークブックを信頼し,記載に従う

各集会後

  • 進行役の自己評価」(このセクションの後)を使って自己評価を行う

  • 週の間,参加者に連絡し,励ます

  • ステーク自立支援スペシャリストに,グループの進捗状況について報告する

すべきでないこと

すべきでないこと

各集会前

  • レッスンを準備する

各集会中

  • 専門家として教え,振る舞う

  • ほかの人よりも多く話す

  • すべての質問に答える

  • 注意を一身に集める

  • テーブルの上座に座る

  • 立ち上がって進行役を果たす

  • 「深く考える」セクションをとばす

  • 各自の発言後に自分の意見を挟む

  • 活動を変更したり,拡大したりする

進行役の自己評価

各グループ集会の後,以下を確認しましょう。あなたは進行役として,どのような働きをしているでしょうか。

進行役としてのわたし

まったくしない

時々

しばしば

いつも

進行役としてのわたし

1.全員が等しく参加している

進行役としてのわたし

2.質問に対して,自分ではなくグループの参加者が答えているグループの参加者以上に発言しない

進行役としてのわたし

3.ワークブックの記載に従い,すべてのセクションと活動を完了している

進行役としてのわたし

4.週の間,グループの参加者に連絡を取っている

進行役としてのわたし

5.グループの参加者に対し,喜びや愛を伝えている

進行役としてのわたし

6.各セクションと活動の推奨時間を守っている

進行役としてのわたし

7.聖霊がグループの参加者を導くことができるよう,「深く考える」セクションの時間を確保している

進行役としてのわたし

8.グループの参加者全員(望んでいる人)が,各自の決意を報告できるよう助けている

グループの参加者

まったくしない

時々

しばしば

いつも

グループの参加者

1.グループの参加者は励まし合い,サポートし合っている

グループの参加者

2.グループの参加者は決意を貫いている

グループの参加者

3.グループの参加者は,物質的および霊的な面で成果を得ている

グループの参加者

4.アクションパートナーは週の間,定期的に連絡を取り合い,励まし合っている