「3:学ぶ」『主に力を見いだす:レジリエンスを高める』
「3:学ぶ」『主に力を見いだす:レジリエンスを高める』
学ぶ—所要時間:60分以内
1.わたしたちの肉体は神から頂いた賜物である
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愛にあふれた天の御父は,あなたの霊が宿る場所として肉体という賜物を与えてくださいました(教義と聖約88:15;アブラハム5:7参照)。健康な肉体は,レジリエンスを身につけるうえで重要です。肉体の健康に気を配ることは,心の健康の改善にもつながります。その逆もまたしかりです。天の御父が与えてくださった肉体をよりよくケアする方法としては,定期的な運動,十分な休息,個人の衛生管理,健康的な食事などがあります。
2.定期的な運動
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定期的な運動は,心の健康に大きく役立ちます。体を動かすことによって脳が刺激され,感情を上向きにしたり,状況を明確に把握する能力を高めたりする化学物質が放出されます。運動の時間を取ることには,幸せな気持ちになったり,リラックスしたり,不安を軽減したりといった効果があります。また運動は,体を使って家族や友人と楽しく交流する機会にもなります。
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長い間運動をしていなかった人,心臓病,糖尿病,関節炎などの慢性的な健康問題を抱えている人,そのほかの心配事がある人は,新たな運動プランを始める前に,医療専門家に相談してください。
3.睡眠と休息
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睡眠と休息の必要性を,人はつい忘れがちです。ジェフリー・R・ホランド長老はこう語っています。「疲労はわたしたち全員にとって共通の敵です。ペースを落として,心を静め,栄養と燃料の補給をしなければなりません。医師たちは,健康のために時間を取らない人は,後で必ず病気のために時間が取られることになると断言しています。」(「破れた器のように」『リアホナ』2013年11月号,41参照)質の高い睡眠は,精神の健康,肉体の健康,生活の質,安全を守ります。疲れているときには,決断,問題解決,感情や行動のコントロール,変化への対応が難しいと感じることもあるでしょう。
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休息とは,十分な睡眠を取ることだけではありません。モルモン書はこう教えています。「人が自分の力以上に速く走ることは要求されてはいない……。」(モーサヤ4:27)目まぐるしい世の中から遅れを取らないようにというプレッシャーを感じるときもあるでしょう。もしかするとあなたは今,幼い子供を育てている,病気になった愛する人の世話をしているなど,人生の大変な時期を過ごしている最中かもしれません。あるいは,情緒的な問題の影響で疲れを感じやすく,必要以上に長く眠りたいと感じている人もいるでしょう。布団の中に長く居続けることは,精神的にも情緒的にも,あなたの健康を損ねる可能性があります。主はあなたを愛しておられ,あなたの置かれている状況を御存じです。主はあなたの状況に役立つアイデアやリソースへと,あなたを導いてくださいます。
話し合う:
疲労は,霊的,肉体的,社会的,情緒的な健康に,どのように影響するでしょうか。
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もし長く眠りすぎる,あるいはあまり眠れないことが頻繁にある場合は,医者に相談することを検討してください。
4.個人の衛生管理
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自分の体を大切に扱い,肯定的に発言するとき,わたしたちは自分の体を尊重しています。手を洗う,定期的に入浴する,歯を磨く,服を清潔に保つといった小さな作業を優先することが,健康の改善や,自分自身について前向きな感情を抱くことにつながります。
話し合う:
自分の衛生状態をきちんと管理すると,あなた自身にどのような変化がありますか。
5.健康的な食事
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1833年,救い主は啓示の中で預言者ジョセフ・スミスに健康的な生活について教えられ,それは後に「知恵の言葉」として知られるようになりました(教義と聖約89章)。この啓示は,わたしたちが食べるべきものや飲むべきもの,また避けるべきものについての方向性を示しています。主は知恵の言葉に従う者に対し,健康,体力,守り,知識,知恵を約束しておられます。
トーマス・S・モンソン大管長は,自身にとって最後となった総大会での説教の中でこう述べています。「神から与えられている計画である知恵の言葉に述べられている原則を守ることによって,肉体と思いを大切にすることができますように。そうするときに,輝かしい祝福がわたしたちを待ち受けていることを,わたしは心の底から証します。」(「原則と約束」『リアホナ』2016年11月号,79)
話し合う:
天の御父がわたしたちに与えてくださった肉体をよりよくケアする方法として,どのようなことがあるでしょうか。
読む:
一日を通して,きれいな水をたくさん飲みましょう。日々の務めを果たすために必要な活力が得られるよう,体の燃料になる適切な食物を十分に取りましょう。一般的には,野菜,果物,全粒の穀物,豆類,ナッツ類をより積極的に食べるとよいでしょう。また,精製された砂糖,塩,甘味料入り飲料,飽和脂肪を減らすようにします。
自分の食生活について知人に相談するのもよいでしょう。体に燃料を補給するより良い方法を話し合ってください。健康的な生活を送る努力をしても,成果はすぐには出ないかもしれません。それでも,神が与えてくださった体を大切にするために自分が最善を尽くしていることを実感できるでしょう。
読む:
摂食障害の症状の一つは,食べ物と運動にばかり気を取られ,生活のほかの側面に集中することができなくなってしまうというものです。
食習慣によって自分の行動が制限されたり,健康が害されたりしていると感じている場合は,医療の助けを求めてください。
6.自分の感情を理解する
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あなたの体は激しい感情を経験します。レジリエンスを高めるには,感情を認め,受け入れ,健全な方法でその感情に対応する必要があります。感情は,わたしたち人間が普通に経験するものです。時には激しい感情を経験することがあり,その感情に対応するのが難しいことがあります。感情に任せて行動するとき,あなたは選択の自由を用いて感情に対応するのではなく,感情に屈することになります。
話し合う:
感情にうまく対処するよう努めることは,よりキリストのようになるうえでどのような助けとなるでしょうか。
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感情にうまく対処するための最初のステップは,感情に気づくことです。役立つツールの一つに,抱いた感情についてじっくり考えることができる感情日記があります。感情日記には,あなたが抱いた感情,そのときのあなたの状況,その感情が原因であなたが取った行動を記録します。それらの感情や状況について深く考え,自分の思いを書き留めます。様々な感情を思い返しながら,パターンや傾向を見つけます。感情日記を毎日つけるとよいでしょう。以下の例を参照してください。
|
感情 |
状況 |
感情が原因で取った行動 |
深く考える |
|---|---|---|---|
感情 例 今日,わたしは怒り,傷ついた。 | 状況 父と大げんかをした。 | 感情が原因で取った行動 ほんとうに腹を立て,父に対して怒鳴り散らし,友達にきつく当たった。そのことで気分が悪かった。 | 深く考える 父に怒るのではなくて,自分の気持ちを伝えるべきだ。 |
感情 例 今日,喜びと愛を感じた。 | 状況 胸を打つ心からの祈りを聞いた。 | 感情が原因で取った行動 天の御父の愛に感謝し,自分の祈り方について考えた。 | 深く考える 祈りを通してよりよく天の御父につながる努力をすることで,またこのような気持ちになりたい。 |
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リチャード・G・スコット長老は次のように教えました。「怒りや傷ついた気持ちを抱え込み,防衛的になってしまうと,聖霊は遠ざかります。」(「個人の生活で啓示と霊感を受ける方法」『リアホナ』2012年5月号,45)もちろん,だれでも怒り,傷つくことがあります。これらの感情を抱くことが正当化されることさえあります。しかし,主とよりよくつながり,御霊を感じたいのであれば,これらの感情を解決することが重要です。
スコット長老はまた,御霊を感じてレジリエンスを高めるうえで感情がどのように助けとなるかを教えています。「健全なユーモアは啓示を招きます……。ユーモアは生活の緊張をほぐしてくれます。(「個人の生活で啓示と霊感を受ける方法」46)
話し合う:
感情にうまく対処することを学ぶことは,より容易に御霊を感じるのにどのように役立つでしょうか。
7.セルフケア
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困難に直面したとき,自分のケアをするためにできることをすべて行う必要があります。できることをすべて行うとは,どのような困難に直面していようとも,生活においてあなたが持っている,あなたを支えてくれるリソースを利用するということです。以下はセルフケアのアイデアです。