日曜学校―福音の教義
はじめに


はじめに

イエスは言われた。「わたしに学びなさい。」(マタイ11:29)主の福音に従って生活するには,救い主と救い主の真理について学ばなければならない。あなたは毎日聖文を調べることによって,主に近づくことができる。なぜならば,「これらのことを書いたのは,あなたがたがイエスは神の子キリストであると信じるためであり,また,そう信じて,イエスの名によって命を得るためである。」(ヨハネ20:31

  この学習ガイドは番号で区分されているが,それぞれの番号は「新約聖書福音の教義コース」のレッスンに対応している。各課には1週間の読書課題とあなたの研究をいっそう充実したものとするための質問が設けられている。これらの質問は,聖文の応用についてあなたのレベルを引き上げるため,家族の間で福音に閨する話し合いを展開するため,クラスの話し合いに積極的に参加するために活用することができる。

  本学習ガイドは家族にとって貴重な資料となる。各課には,家庭における福音学習に家族の関心を向け,内容に変化を持たせるための活動や話し合いが提案されている。

また各課には関連聖句と呼ばれる項目がある。これは読書課題に関連のある聖句のリストである。自分の聖典の最後にある余白部分にこれらの聖句を書き出しておくとよい。『聖句ガイド』から聖句を選んでさらに充実させた自分なりの関連聖句を作ってもよいであろう。

あなたの聖典において関連聖句をいっそう意味のあるものにするために,リストの最初の参照箇所を実際に開いてその聖句に印を付ける。そして,その聖句の余白部分にリストで2番目に挙げられている聖句の参照箇所を記入する。次に2番目の聖句の参照箇所を開いたら,印を付け,その聖句の余白部分にリストの3番目に挙げられている聖句の参照箇所を記入する。このようにしてリストの最後の参照箇所まで印を付けたら,最後にその聖句の余白部分にリストの最初の聖句の参照箇所を記入して鎖を完成させる。これらの関連聖句を利用すると,特定の福音の原則について素早く参照聖句を見つけることができる。

本学習ガイドの最後には聖文を研究することによってもたらされる祝福について末日の預言者たちが語った言葉が記されている。

あなたは福音の教義クラスの教師とともに,レッスンを成功させる責任を分かち合っているのである。教師は「真理の御霊によって……宣べ伝える」必要があり,「真理の言葉」を受け入れる人々は「真理の御霊によってそれを受け入れる」べきであると主は言われた(教義と聖約50:17,19)。あなたが理解した事柄を紹介し,質問をし,経験を分かち合い,証を述べ,教師と生徒の話に真剣に耳を傾ける準備をしたうえで,クラスに出席しなさい。本学習ガイドの読書課程を研究し,質問について深く考えることによって,あなたは主の次の言葉が成就する状態に自らを置くことができる。「説く者と受ける者が互いに理解し合い,両者ともに教化されて,ともに喜ぶのである。」(教義と聖約50:22