この業を推し進めるために,聖徒として,これより働く力のある若者を送り出し,お金や食料,衣服,道具,馬と馬車,また働き手たちが現地で必要とするであろうあらゆるものも一緒に送ろうではありませんか。」(“An Epistle of the Twelve,” Times and Seasons, Oct. 1, 1844, 668)
当時の聖徒たちが,神殿建設に関してそれほどに高い優先順位を置いていたのはなぜだと思いますか。
一人の生徒に,同じ手紙からの抜粋を声に出して読んでもらいます。
「そうです,兄弟の皆さん,わたしたちは確かに知っています。そして,証を述べることができます。あふれんばかりの祝福,エンダウメント,完全な神権の鍵,永遠の命にかかわる事柄がわたしたちを,またふさわしい人々すべてを待ち受けており,地上にそれらの祝福を受ける場所があれば,すぐにも実現するのです。……皆さんの心が,このきわめて重要な業からそらされませんように。」(“An Epistle of the Twelve,” Times and Seasons, Oct. 1, 1844, 668)
「9月と10月の間も,争いや騒動が絶えることはありませんでした。神殿建設の作業はほとんど中止せざるを得ない状況で,働く人々の多くは常に小型銃を持ち歩いており,有事の際に備え,皆がマスケット銃を手元に携えていました。」(Perrigrine Sessions, in Exemplary Elder: The Life and Mission Diaries of Perrigrine Sessions, 1814–1893, ed. Donna Toland Smart [2002], 88–89; spelling, punctuation, and grammar standardized)
エラスタス・スノーは次のように回想しています。「12月12日,わたしと妻のアルティメシアは最初のエンダウメントの儀式を受け,その後は神殿内で働き,儀式を執行するように召されました。わたしは6週間ほど,十二使徒や同じように選ばれた人々とともに,神殿から出ることなく,昼夜を問わず働いて務めを果たしました。同じく妻も1か月ほど奉仕しました。」(“From Nauvoo to Salt Lake in the Van of the Pioneers: The Original Diary of Erastus Snow,” ed. Moroni Snow, Improvement Era, Feb. 1911, 285)
エリザベス・アン・ホイットニーはこのように綴っています。「わたしは自分自身と,自分の時間と関心をその使命にささげました。神殿が閉館になるまで毎日休むことなく働きました。」(“A Leaf from an Autobiography,” Woman’s Exponent, Feb. 15, 1879, 191)
マーシー・フィールディング・トンプソンは次のように記録しています。「わたしはヤング大管長に呼ばれ,神殿に住んで女性側の手助けをするよう言われました。わたしは頼まれたとおり,子どもも神殿に連れていき,昼も夜も働いたのでした。」(in Matthew S.McBride, A House for the Most High: The Story of the Original Nauvoo Temple [2007], 285)
ブリガム・ヤング大管長は次のように回想しています。「エンダウメントの儀式を受けられるのかと心配する聖徒が大勢おり,彼らに儀式を施す側のわたしたちも同じく不安を抱えていました。そのため,わたしは神殿で主の業を果たすことにすべてをささげました。昼も夜もほとんどの時間を神殿で過ごし,平均して1日4時間以上の睡眠を取らず,週に一度家に帰るための時間や機会もめったに取りませんでした。」(Brigham Young office files, Journal, Sept. 28, 1844–Feb. 3, 1846, 101–2, Church History Library, Salt Lake City; spelling and punctuation standardized)
「わたしたちは主の宮でたくさんの祝福を受け,それにより,あらゆる悲しみのただ中にあって喜びと慰めを得,神を信じる信仰を持つことができました。 待ち受ける未知の旅において,神がわたしたちを導き,支えてくださることが分かったのです。」(Sarah P.Rich, Autobiography and journal, 1885–1890, 66, Church History Library, Salt Lake City; capitalization standardized)