行って行う

ヘンリー・B・アイリング管長

大管長会第二顧問

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ヘンリー・B・アイリング管長

「神を信頼し，行ってそれを行う」『リアホナ』2010年11月号，70－73をもとに書かれました。

わたしが子供のころ，大勢の人が仕事を失い，家もありませんでした。わたしたちの小さな支部の扶助協会会長は，ノルウェー出身の年輩の女性でした。この女性は，助けを必要としている人々の世話をするよう神が望んでおられることを知っていました。そこで，彼女は近所の人々に，古着を提供してもらいたいとたのみ，それらをあらってアイロンをかけました。それから，ダンボールに入れて家の裏口に置きました。服が必要な人がいたら，隣人は「この先の家に行くといいですよ。必要なものをくださる女性がいますから」と言うのでした。

この姉妹は，神が自分に望んでおられることを見いだして，それを行ったのです。彼女は，助けを必要としている，何百人もの天の御父の子供たちを助けました。

モルモン書の中で，ニーファイはわたしたちに，どんなにむずかしく思えても，神のいましめにしたがうよう教えています。ニーファイは，「わたしは行って，主が命じられたことを行います」と言っています（1ニーファイ3：7）。

神に耳をかたむけて，何であろうと神が求められたことを行って行うとき，みなさんは主に対する信頼をしめしていることになります。

イラスト／アンソニー・ルイス