わたしに従ってきなさい
ふさわしさは神権の力にどのように影響するでしょうか


『神への務め』

ふさわしさは神権の力にどのように影響するでしょうか

聖任を通して神権の権能が与えられますが,神権の力には個人の義,忠実さ,従順,勤勉が必要です。按手によって神権の権能を受けたとしても,不従順やふさわしくない状態,または進んで奉仕をしないなら,わたしたちに神権の力はありません。

霊的に備える

神権の権能と神権の力の違いは何でしょうか。なぜふさわしさは神権の力を得る前提条件なのでしょうか。

ふさわしさと神権の力との関係を理解するうえで,アロン神権者をどのように助けることができるでしょうか。若い男性が直面している,神権の力を失わせるような誘惑にはどんなものがあるでしょうか。

準備をする際,以下の資料をよく祈って研究してください。若い男性に何を分かち合うべきだと感じますか。

教義と聖約38:42(清くありなさい)

教義と聖約121:34-46(神権の力は個人の義に左右される)

ラッセル・M・ネルソン「神権の力を得るための代価」    『リアホナ』2016年5月号,66-69

ニール・L・アンダーセン「神権に宿る力」『リアホナ』2013年11月号,92-95

デビッド・A・ベドナー「天の力」『リアホナ』2012年5月号,48-51

「ふさわしい生活をする」『神への務めを果たす』16-17(執事),40-41(教師),64-65(祭司

ビデオ―「自分自身を聖めなさい」「神権の力と神権の権能」

救い主の方法で教える

救い主は言葉と模範により教え,御自身に従うようわたしたちを招いていらっしゃいます。イエス・キリストの模範に従い,持っている神権にふさわしい生活をしようと努めるときに,力と権能をもって教えることができるでしょう。

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ビデオ―「教える機会を与える」

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若い男性に指導する機会を与える

定員会会長会の一員が,定員会集会の司会をします。彼は定員会のビジネスについて評議する際に若い男性をリードし,(聖文と小冊子『神への務め』から)神権の義務について教え,アドバイザーまたは定員会の会員に福音のレッスンを教えるように招きます。このための準備として,会長会集会の間に定員会集会アジェンダを記入するとよいでしょう。

学ぶ経験を始める

先週のレッスンの復習をし,今週のレッスンの導入をするために,以下のアイデアから選ぶか,自分自身でアイデアを考えます。

  • 週日に,数人の若い男性に,先週のレッスンに関連する経験を分かち合う準備をして定員会集会に来るように勧めます。

  • 一人の若い男性に教室の照明を消してもらいます。電気がない状態で,電球はどれくらい役に立つでしょうか。これは神権者とどのような関係があるでしょうか。教義と聖約121:36‐37を一緒に読み,若い男性に,義が神権の力にどのように影響しているかについて話し合ってもらいます。

一緒に学ぶ

このレッスンの目的は,若い男性がふさわしさと神権の力の関係を理解できるように助けることです。レッスン中に,定員会の会員は小冊子『神への務め』を使って『若人の強さのためにの標準』に従った生活をする計画を立てる必要があります。定員会集会の前に,自分の小冊子『神への務め』を教会に持って来るよう若い男性に勧めます。今後の定員会集会で,計画を達成したときの経験を発表するように勧めます。

  • 神権の力を得るための代価について若い男性がよく学べるよう,いろいろな物を持って来て,それぞれの物にどのくらいの価値があるかを当ててもらいます。価値が低い物もあれば高い物もあるのはなぜでしょうか。わたしたちの人生で一番価値があるのはどんなものでしょうか。それを得るためにどんな代価を払わなければなりませんか。 次に,ラッセル・M・ネルソン会長の「神権の力を得るための代価」という話をよく読んで,神権を行使するために払うべき代価は何だとネルソン会長が言っているか,若い男性に調べてもらってもよいでしょう。 ネルソン会長は神権者についてどんなことを心配していますか。ネルソン会長はわたしたちにどんなことをするよう勧めていますか。 

  • 若い男性に教義と聖約38:42121:34-46を読み,次の質問に答えてもらいます。「罪は神権の力にどのように影響するだろうか」「神権の行使する際に従わなければならない原則とは何だろうか」。若い男性に,神権の力を管理する原則について模範となる,彼らの知っている神権者について話すように勧めます(『神への務め』参照) 小冊子『神への務め』 の「行う」の項(1741,または65ページ)を開き,『若人の強さのため』にある標準を研究し,従うことによって,さらに神権にふさわしく生活するための計画を立ててもらいます。

  • 定員会会員の一人に,ヨセフがポテパルの妻を拒んだ話を要約してもらい(創世39章,41章参照),もう一人には誘惑に負けたダビデの話を要約してもらいます(サムエル下11-12章参照)。定員会で,神権の力と個人のふさわしさの関連性について,これらの話から学べることを話し合います。ヨセフは忠実であったためにどのような祝福を受けたでしょうか。ダビデは悲劇を避けるために何ができたでしょうか(『神への務め』64参照)。若い男性に小冊子『神への務め』の「行う」の項(1741,または65ページ)を開き,さらに神権にふさわしく生活するための計画を立てるように勧めます。

  • ホワイトボードに次のように書きます。「ふさわしさは,神権の力にどのように影響するだろう?」それから,定員会の会員に自分の答えを分かち合ってもらいます。彼らに,この質問について考えながら,ニール・L・アンダーセン長老の説教「神権に宿る力」から7つの箇所を読んでもらいます(この7つの箇所には,いずれも「わたしたちは……知っています」という言葉が含まれている)。若い男性は,個人のふさわしさが神権の力に影響を与えることについて,ほかにどのような考えを持っているでしょうか。神権の力を弱めるものには,どのようなものがあるでしょうか。さらに大いなる神権の力を得るために,わたしたちは何をすることができるでしょうか。

  • 若い男性に,デビッド・A・ベドナー長老の説教「天の力」を調べるか,ビデオ「神権の力と神権の権能」を見てもらい,ふさわしさと神権の力について教えている言葉を見つけるように勧めます。それから,見つけたことを定員会の会員に分かち合ってもらいます。

若い男性に今日学んだことを分かち合ってもらいます。ふさわしさが神権の力に影響を与えることが理解できたでしょうか。何を感じ,どんな印象を抱いたでしょうか。ほかに質問はないでしょうか。この教義にもっと時間を費やすべきでしょうか。

教師へのヒント

「聖典から教えるときにしばしば役に立つのは,生徒に特定の物や事柄を見たり聞いたりしてもらうことである。」(『教師,その大いなる召し』55)

行動するように勧める

司会をしている若い男性が閉会行事を行います。彼は定員会に『若人の強さのために』の標準を学習し応用するために自分で立てた計画を発表してもいいでしょう。また,これから数週間にわたって,定員会の会員に自分の計画を果たすことが,神権をふさわしく働かせるのにどのように役立っているかを発表してもらうことを説明してもよいでしょう。