イエス・キリストの贖いとは何でしょうか

贖いとはわたしたちが罪や逆境，死を克服できるようにイエス・キリストが払ってくださった犠牲です。イエスの贖いの犠牲はゲツセマネの園とカルバリの十字架上で果たされました。イエスはわたしたちの罪の代価を支払い，死をその身に受け，復活されました。贖いは天の御父とイエス・キリストの究極の愛の表現なのです。

霊的に備える

あなたは贖いの証をどのようにして得ましたか。贖いはあなたの人生でどのように祝福となっていますか。

若い男性は贖いについて何を理解していますか。彼らは聖文から何を発見し，贖いについて何を互いに教え合うことができますか。贖いに対して彼らはどのように感じ，感謝を示すことができますか。

若い男性が自分の人生において贖いとその重要性を理解するうえで，どの資料が役に立つでしょうか。

マタイ26－27（ゲッセマネと十字架上でイエス・キリストはわたしたちの罪の代価を払い御自身にわたしたちの苦痛を受けられた）

マタイ28：1－10（イエス・キリストは御自身の復活を通して死を克服された）

2ニーファイ9：6－16（イエス・キリストは御自身の贖いを通して罪と死を克服された）

アルマ7：11－13（イエス・キリストは御自身にわたしたちの苦痛，病，弱さ，罪を引き受けられた）

ラッセル・M・ネルソン「イエス・キリストの力を生活に取り入れる」『リアホナ』2017年5月号，39－42

キャロル・Ｍ・スティーブンズ，「癒し手であられる主」『リアホナ』2016年11月号，9－12

リンダ・K・バートン「イエス・キリストの贖罪を信じる信仰は，わたしたちの心に記されているでしょうか」『リアホナ』2012年11月号，111

「イエス・キリストの贖い」『真理を守る』14－21

ビデオ―贖いを描写する聖書ビデオ

ビデオ―「キリストの復活に関する使徒の言葉」「アイリング管長とホランド長老を迎えて行われるFace to Face：イエス・キリストの贖罪とは何でしょうか。また，どうしたらその祝福が得られるでしょうか。」

救い主の方法で教える

救い主は聖文を使って御自身の使命について教えられました。主は人々に聖文について自分で考えるように教えられました。若い男性が聖文を用いてイエス・キリストの贖いを理解できるように，あなたはどのような助けを与えられますか。

若い男性に指導する機会を与える

定員会会長会の一員が，定員会集会の司会をします。彼は定員会のビジネスについて評議する際に若い男性をリードし，（聖文と小冊子『神への務め』から）神権の義務について教え，アドバイザーまたは定員会の会員に福音のレッスンを教えるように招きます。このための準備として，会長会集会の間に定員会集会アジェンダを記入するとよいでしょう。

学ぶ経験を始める

先週のレッスンで学んだ教義を復習し，今週のレッスンを導入するために，以下のアイデアから選ぶか，自分自身でアイデアを考えましょう。

ホワイトボードに先週のレッスンからの質問（レッスンのタイトル）を書きます。定員会の会員に，この質問に答えられるように先週何を学んだか尋ねます。学んだことに従って生活するために彼らは何をしましたか。
贖いの出来事を描写する絵（ゲッセマネの園での主の苦しみ，主の十字架，主の復活など；『福音の視覚資料集』56－59参照）を見せ，若い男性にこれらの出来事について知っていることを分かち合ってもらいます。それぞれの若い男性に贖いについて抱いている疑問を書き留めるように勧めます。疑問を回収し，適切であればそれを声に出して読んでください。それぞれの若い男性にレッスンの間中，自分の疑問について考え続けるよう励まします。レッスンの終わりに，定員会で彼らの疑問に対して分かった答えを分かち合ってもらいます。

一緒に学ぶ

以下の活動は，定員会の会員がイエス・キリストの贖いを理解するうえで助けとなるでしょう。御霊の促しに従って，定員会に最も適した活動を一つ，あるいは幾つか選んでください。

若い男性に，ラッセル・M・ネルソン会長の説教「イエス・キリストの力を生活に取り入れる」を読み直し，救い主が言われたことや行われたことを伝えている聖句を見つけるように勧めます。これらの聖句から，救い主についてどのようなことを学べるでしょうか。救い主の力を生活に取り入れようとするわたしたちを助けるために，ネルソン会長はどのような勧告を与えていますか。若い男性に，ネルソン会長が教会のヤングアダルトに与えたチャレンジを受け入れることのできる方法について考えてもらいますそして，若い男性に自分が選んだことを行うと決意するように勧めます。彼らが救い主について研究することで得た経験を分かち合うことのできる時間を後日取れるよう計画します。
定員会の会員にこのレッスンの一部を教えるように勧めます。彼はこの活動を「神への務め」の計画の一部として行い，イエス・キリストの贖罪について学習し，教えることができます（「教義を理解する」18， 42, または66参照）。これを行うに当たり，彼はこのアウトラインに挙げられているビデオを一つまたは複数使ったり，教義と聖約19：16–19を使ったりするとよいでしょう。
若い男性に，救い主の生涯の最後の数時間に起きた出来事をマタイ26－28章の参照聖句と照らし合わせてもらいます（ゲッセマネでの苦しみ，裏切り，キリストの試練，十字架刑，復活；これらの出来事を示す画像を求める場合はbiblevideos.lds.orgにアクセスするか，『福音の視覚資料集』をご覧ください）。若い男性はこれらの出来事から救い主と主の贖いについて何を学ぶでしょうか。数人の定員会の会員に，彼らのために救い主がなされたことについて自分たちの思いを分かち合うよう勧めます。
若い男性一人一人に，リンダ・K・バートンの話「イエス・キリストの贖罪を信じる信仰は，わたしたちの心に記されているでしょうか」から，贖いの原則の一つを読むよう勧めます。定員会の誰が同じ原則について読んだか見つけさせ，学んだことについて話し合い，自分自身や知人の生活の中からその原則の具体例を分かち合ってもらいます。各組から一人に，話し合ったことを定員会の残りの会員と分かち合ってもらいます。
若い男性に2ニーファイ9：6－16を読み，贖いの必要性について教える聖句を探すよう勧めます。数人の若い男性に，自分が選んだ聖句やその聖句が教えていることを分かち合ってもらう時間を取ります。彼らに神を信じていない人に手紙を書くよう勧め，これらの聖句を使って，なぜ贖いが重要で，なぜわたしたちには救い主が必要なのか説明するよう励まします。お互いに自分が書いた手紙を分かち合ってもらいます。
若い男性の幾人かに，アルマ7：11－13，または，キャロル・Ｍ・スティーブンズ姉妹の説教「癒し手であられる主」からの抜粋を読んでもらいます。若い男性に，救い主が贖いを通してどのように彼らの生活を祝福できるかについて学んだことを分かち合ってもらいます。贖いの力は，わたしたちの罪の代価を支払うだけでなく，どのようにわたしたちを助けることができるでしょうか。若い男性に，聖文または自分の経験から，贖いを通して力や癒しを受けた人の例を分かち合ってもらいます。

若い男性に今日学んだことを分かち合ってもらいます。彼らは贖いをさらによく理解しているでしょうか。何を感じ，どんな印象を持っていますか。ほかに質問はないでしょうか。この教義にもっと時間を費やすべきでしょうか。

教師へのヒント

クラスの生徒は効果的な質問を尋ねられ，答える前に考える時間が与えられれば，出席することに意味を感じるようになります。定員会の会員にこのような時間を与えるために，ホワイトボード（または黒板）に質問を書いたり，紙に答えを書いてもらってもよいでしょう。（『教師，その大いなる召し』68-70参照）

行動するように勧める

司会をしている定員会会長会の会員が，閉会行事を司会します。彼は以下を行うことができます。

定員会の会員に自分の家族や友人が贖いの祝福を受けられるように自分にできることを書き留め分かち合うよう勧める。
若い男性に自分たちの日記に贖いについて感じたことを記すように勧める。