『神への務め』

人々が救い主の贖いの祝福を受けられるよう，どのように助けることができるでしょうか。

アロン神権者が聖餐を準備し執り行なうとき，彼らは教会員が日々の生活の贖いによる聖めの力を更新できるよう助けているのです。

霊的に備える

これまで聖餐を準備し，執行し，受けたときにどのように感じましたか。なぜ聖餐はあなたにとって重要なのですか

若い男性は聖餐の儀式をどのように考えていますか。聖餐を執行するに当たって，彼らがさらによく準備するにはどうしたらよいでしょうか。あなたは彼らに，自分の責任についてどのようなことを理解してほしいと思っていますか。人々が贖いの祝福を受けられるように，アロン神権者は，ほかにどのようなことができるでしょうか。

人が贖いの祝福を受けられるように助けるという自らの役割について理解するうえで，若い男性の役に立つのはどの聖句や説教でしょうか。

ルカ22：19－20；3ニーファイ18：1－11（イエス・キリストは聖餐を定められた）

教義と聖約20：76－79（アロン神権者は聖餐を執行する）

教義と聖約38：42（神権者は儀式を執行するふさわしさを身に付けていなければならない）

オバデヤ1：21（わたしたちはシオンの山で救う者とならなければならない）

ボイド・K・パッカー「贖罪」『リアホナ』2012年11月号，75－78

「聖餐」『真理を守る』123－125

「シオンの山において救う者となる」『歴代大管長の教え―ジョセフ・スミス』468－478

ビデオ―「大いなる神権」「自分自身を聖めなさい」

救い主の方法で教える

どのような場面においても，救い主は弟子たちにとって模範であり，偉大な教師であられました。主は彼らとともに祈ることによって，祈ることを教えられました。彼らを愛し仕えることによって，愛し仕えることを教えられました。主は彼らを赦すことによって，人を赦すように教えられました。あなたは，自分が教える原則についてどのような模範となることができますか。

若い男性に指導する機会を与える

定員会会長会の一員が，定員会集会の司会をします。彼は定員会のビジネスについて評議する際に若い男性をリードし，（聖文と小冊子『神への務め』から）神権の義務について教え，アドバイザーまたは定員会の会員に福音のレッスンを教えるように招きます。このための準備として，会長会集会の間に定員会集会アジェンダを記入するとよいでしょう。

学ぶ経験を始める

先週のレッスンで学んだ教義を復習し，今週のレッスンを導入するために，以下のアイデアから選ぶか，自分自身でアイデアを考えましょう。

若い男性に先週のレッスンで覚えていることを分かち合ってもらいます。まだ疑問に思っていることはありませんか。彼らはどのように学んだことに従って生活していますか。
定員会の会員にホワイトボードに以下の質問の答えを書くよう勧めます。「人々が贖いの祝福を受けられるようにわたしはどのような助けを与えることができるだろうか」

一緒に学ぶ

このレッスンの目的は，若い男性一人一人が，自分が神権の務めを果たすことによって，どうして人々が贖いの祝福を受けられるのかを理解できるよう助けることです。このレッスンの中で定員会の会員は，『神への務め』から，敬虔に，神権の儀式を執行するという計画を立てるべきです。定員会集会の前に，若い男性に『神への務め』を教会に持ってくるよう勧めてください。今後の定員会集会では，計画を実行するときに経験したことを分かち合うよう勧めます。

定員会の会員の一人に，救い主が聖餐を執行している絵を示してもらいます（『福音の視覚資料集』54）。彼にその絵の中の場面と，そこで何が行われているのか，そしてアロン神権者が，今日の聖餐を執行するときに，どのようにイエス・キリストを代表しているのか説明してもらいます。若い男性に，聖餐を準備し執行するときにどのように感じるか尋ねます。
若い男性に，二人一組になって教義と聖約20：76－79，ルカ22：19－20，3ニーファイ18：1－11を読むように勧めます。聖餐のパンと水が何を表し，神権者が聖餐を準備し執行しているときにどなたを代表しているのかについて話し合ってもらいます（『神への務め』24を参照）。若い男性に『神への務め』の「行う」の項目（25，49，73ページ）を開いて，話し合ってきた内容に基づいて計画を立てるよう勧めます。両親や指導者に以下の質問をするよう励まします。「聖餐の儀式はあなたにとってどのような意味がありますか」「聖餐があなたにとってさらに意味深い経験になるよう，アロン神権者として自分に何かできることはありませんか」今後の定員会集会で，これらの質問に対する答えや，計画を実行したときに経験したことを分かち合うよう勧めます。
定員会全員で教義と聖約38：42を読み，この節が贖いの象徴である「器」を担うものにどのように当てはまるかについて話し合います（『神への務め』48参照）。この概要で提案されているビデオの中から一つを見せ，若い男性に神権を行使するために聖くなければならない理由を探してもらいます。彼らに小冊子『神への務め』の「行う」の項目（25，49，73ページ）を開いて，学んだ内容に基づいて計画を立てるよう勧めます。
若い男性に聖餐の祈りを読むように勧め，これらの祈りの中にある聖約を確認し，それがどんな意味かを説明するよう勧めます。どんな言葉が彼らの心に迫ってきますか（『神への務め』72参照）。聖餐を執行する人たちの態度や行いは，集会に参加している会員の経験にどのような影響を与えますか。彼らに小冊子『神への務め』の「行う」の項目（25，49，73ページ）を開いて，学んだ内容に基づいて計画を立てるよう勧めます。
神殿の儀式を受けずに亡くなった先祖の写真を見せてください。あるいは，若い男性に先祖の写真を持ってきて見せるように勧めます。亡くなった人たちが贖いの祝福を受けるために，どのように助けることができるか話し合うように若い男性に言います。若い男性に，『歴代大管長の教え―ジョセフ・スミス』41章の「しかし彼らはどのようにしてシオンの山において救う者となるのでしょうか」から始まる段落を研究するように言います。シオンの山において救う者となることには，どのような意味があるか話し合います。シオンの山において救う者となった経験を話すように，若い男性に勧めます。
定員会集会に光を表すもの（電球あるいは懐中電灯など）を持って来ます。ボイド・K・パッカー会長の説教「贖罪」のはじめにある物語を若い男性と分かち合うときに，人々の光となるとは，どのようなことか考えるよう勧めます。どのようにしたら困っている人のために「下の方の灯り」のようになれるか，若い男性に思いを分かち合ってもらいます。わたしたちが神権の義務を果たすとき，どのようにしたら「下の方の灯り」のようになることができますか。

若い男性に今日学んだことを分かち合ってもらいます。彼らは神権者として，人々が贖いの祝福を受ける助けをどのようにすることができるか理解しているでしょうか。何を感じ，どんな印象を持っていますか。ほかに質問はないでしょうか。この教義にもっと時間を費やすべきでしょうか。

神への務めの計画

定員会集会の終わりに，若い男性が小冊子『神への務め』の計画を立てる時間を取っても構いません。これらの計画は個人的なものですが，定員会の会員はお互いに自分たちの計画のためにアイデアを出し合うことができます。

行動するように勧める

司会をしている定員会会長会の会員が，閉会行事を司会します。彼は以下を行うことができます。

自分が小冊子『神への務め』に書き込んだ計画とそれを果たすための決意を分かち合う。
定員会の会員が教会に出席できないと思われる人に（ビショップの指示の下）どのように聖餐を執行することができるか話し合う。