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結婚


結婚

今日こんにちの世界には,結婚と家族の重要性を否定し,挙げ句の果てはちょうしょうするといった人々が大勢います。そのような混乱と破壊をもたらす声が渦巻く中で,大管長会と十二使徒定員会は首尾一貫して真理を告げる声を上げています。彼らは「男女の間の結婚は神によって定められたものであり,家族は神の子供たちの永遠の行く末に対する創造主の計画の中心を成すものであることを,厳粛に宣言します。」(「家族-世界への宣言」本書38参照)

人生最大の喜びは家族に見いだすことができます。強い家族関係を築くには努力が必要です。しかし,その努力はこの現世だけでなく永遠にまですばらしい幸福をもたらしてくれます。たとえ過去においては幸福な家族生活に恵まれなかったとしても,幸福で永遠に続く結婚や愛にあふれる家族関係を築こうと努力することができます。

結婚の新しくかつ永遠の聖約

天の御父の幸福の計画で,夫婦はお互いにこの世から永遠にわたって結び固められます。神殿で結び固めを受けた夫婦は,自分たちが交わした聖約に忠実であるならば,永遠に続く家族関係を確信することができます。そのような夫婦は何ものも,たとえ死であっても,永遠にわたって二人を分かつことはできないということを知っています。

永遠の結婚の聖約は昇栄に必要なものです。主はジョセフ・スミスを通して次のような真理を明らかにされました。「日の栄えの栄光には,3つの天,すなわち3つの階級がある。その最高の階級を得るためには,人はこの神権の位(すなわち,結婚の新しくかつ永遠の聖約)に入らなければならない。そうしなければ,その人はそれを得ることができない。その人は他の階級に入ることはできるが,それは彼の王国の終わりであって,その人は増し加えることができないのである。」(教義と聖約131:1-4

神殿で結び固めの儀式を受け,神聖な聖約を交わした夫婦が,永遠の結婚と昇栄の祝福にあずかるにためには,最後まで忠実でなければなりません。主はこのように語られました。

「もしある男がわたしの律法であるわたしの言葉によって,また新しくかつ永遠の聖約によって妻をめとり,そしてそれが,わたしからこの力とこの神権のかぎとを与えられた油注がれた者によって,約束の聖なるたまにより彼らに結び固められ……あなたがたがわたしの聖約の中にとどま〔るならば〕……わたしのしもべが彼らに授けたすべての事柄は何であろうと,この世においても永遠にわたっても,彼らに行われ,彼らがこの世の外に去るときにも完全に効力があるであろう。」(教義と聖約132:19。「約束の聖なる御霊」についての説明は,本書132を参照)

結婚への備え

独身者の場合,慎重に結婚の備えをしてください。神殿結婚に取って代わることのできるものはないことを忘れないでください。ふさわしいときに,ふさわしい場所で,ふさわしい人と結婚できるよう準備してください。自分が結婚したいと願う人にふさわしい生活を今から始めてください。

標準が高く,一緒にいるときに自分自身も高い標準を維持できるような人とだけデートをしてください。二人だけになってほかに何もすることがないということがないように,前向きで建設的な活動を慎重に計画してください。自分を容易にコントロールできる安全な場所にとどまってください。性的な感情に火をつけるような会話や活動に加わらないでください。

自分と信仰が同じ相手を探してください。いつも尊敬できるような人,自分の足りない部分を補ってくれるような人を探してください。結婚する前に,見つけた相手が心の底から思いを寄せ,愛し,忠誠を尽くすことのできる人かどうかを確かめてください。

結婚していない人への助言

自分には何の落ち度もなく,結婚の望みがあるにもかかわらず,独身の教会員がいます。このような境遇に置かれている人は,神が「神を愛する者たち,すなわち,ご計画に従って召された者たちと共に働いて,万事を益となる」ようにしてくださることに確信を持ってください(ローマ8:28)。常にふさわしくあるならば,いつの日か,現世にあってか,来世にあってか,永遠の家族関係によってもたらされるすべての祝福にあずかることができます。主は主に召された末日の預言者を通じて何度もこの約束をしておられます。

独身であって結婚の望みがある人は,希望を捨てないでください。それと同時に,自分の目標にばかり気を取られることなく,価値ある活動に熱心に携わってください。しんせきや地域社会のために奉仕する方法を見つけてください。教会の召しを尊んで大いなるものとしてください。肉体的,霊的に,いつも清くあってください。個人として,学び,成長し,進歩し続けてください。

幸福な結婚生活を築く

既婚者の場合,夫婦間の友情と愛はこの地上で最も大切にすべき関係だということを忘れないでください。自分のはんりょ以外で心を尽くして愛するように命じられているのは主だけです(教義と聖約42:22参照)。

結婚は,文字どおり真の意味で,対等の協力関係であり,一方が他方に支配権を振るうのではなく,互いに励まし合い,慰め合い,助け合う関係です。

結婚は人生できわめて大切な関係です。そのような関係を築き上げるには時間が必要であり,時間をかけるべき価値があります。それほど大切ではない事柄を優先しないようにしてください。時間を取ってともに話し合い,お互いの話に耳を傾けてください。尊敬の念をもって思いやり深くあってください。優しさと愛情を度々示してください。

二人の結婚生活を妨げるようなことが自分とはんりょとの間に割り込むことのないようにしようと決心してください。様々な試練に見舞われても結婚を実りあるものにしようと決意してください。

互いに忠実であってください。思い,言葉,行いにおいて自分が交わした結婚の聖約を守ってください。主が次のように言われたことを忘れないでください。「あなたは心を尽くして妻を愛し,妻と結び合わなければならない。その他のものと結び合ってはならない。」(教義と聖約42:22)「その他のものと結び合ってはならない」という聖句は,いかなる人,いかなる活動,あるいはいかなる所有物も自分とはんりょとの関係より優先してはならないということを教えています。

どのような形であれ,はんりょ以外のものに心を向けさせるようなものからは遠ざかってください。ポルノグラフィー,不健全な空想,浮ついた心は品位をむしばみ,結婚生活の土台を破壊します。

夫婦で一緒に財政管理を行ってください。予算を立て,立てた予算の枠内で生活できるように協力し合ってください。無駄な出費をしないように自分を訓練し,負債のもたらす束縛を避けてください。賢い金銭管理と負債からの自由は家庭に平安をもたらします。

イエス・キリストの福音を中心とする生活を送ってください。自分たちが交わした聖約を守れるように互いに助け合ってください。一緒に教会に出席し神殿に参入してください。一緒に聖文を研究してください。毎日一日の始めと終わりに一緒にひざまずいて祈り,はんりょが与えられていることを天の御父に感謝してください。夫婦が一つとなって,自分たちの生活,家庭,愛する人々を祝福し,義にかなった望みをかなえてくださるよう御父に祈り求めてください。そうするときに,神は二人を導いてくださいます。また,御父と交わす日々の会話を通して,ほかのどこからも得られない平安と喜びを感じることができます。夫婦関係は年とともに改善され,愛は深まります。互いに対する感謝の思いは深くなります。