聖文の物語
ヤコブとエサウ


「ヤコブとエサウ」『旧約聖書物語』きゅうやくせいしょものがたり

「ヤコブとエサウ」『旧約聖書物語』きゅうやくせいしょものがたり

そうせい25-27しょう

ヤコブとエサウ

ふたりの兄弟きょうだいと一つの長子ちょうしのとっけん

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はたらくエサウとヤコブ

イサクとリベカにはふたごのむすこ,ヤコブとエサウがいました。エサウはうでのいいかりうどでした。ヤコブはつつましい生活せいかつおくり,しゅにしたがいました。

そうせい25:20-28

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エサウとイサク

最初さいしょまれたのはエサウでした。長子ちょうしはふつう,父親ちちおやから長子ちょうしのとっけんの祝福しゅくふくけることになっていました。長子ちょうしのとっけんをもつひと家族かぞくをみちびくものとなるので,家族かぞく世話せわがよくできるように,よりおおくの土地とち動物どうぶつをあずかります。しかし,エサウは家族かぞくのことよりも自分じぶんのことをかんがえ,両親りょうしんとしゅにしたがいませんでした。

そうせい25:25,3226:34-35

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エサウに<ruby>食<rt>た</rt></ruby>べ<ruby>物<rt>もの</rt></ruby>をあたえるヤコブ

ある,エサウはかりからもどってきました。エサウはとてもおなかがすいていたので,ヤコブにものけてくれるようたのみました。しゅは,ヤコブが長子ちょうしのとっけんをえるようのぞんでおられました。エサウが長子ちょうしのとっけんにふさわしくなかったからです。ヤコブはエサウに,ものきかえに長子ちょうしのとっけんをゆずってほしいといました。エサウは同意どういし,長子ちょうしのとっけんをヤコブにゆずりわたしました。

そうせい25:23,29-34ヘブル11:20

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リベカとイサク

リベカとイサクは,こどもたちにとってもっといものをのぞんでいました。ふたりは,エサウがしゅののぞまれることではなく,いつも自分じぶんのやりたいことをしているのをかなしくおもいました。

そうせい26:34-35

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エサウと<ruby>話<rt>はなし</rt></ruby>をするイサク

イサクはとしおいてえなくなってきました。イサクはなくなるまえにエサウに,動物どうぶつをかり,その動物どうぶつ料理りょうりしてべさせ,自分じぶんよろこばせてほしいとたのみました。

そうせい27:1-4

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エサウを<ruby>見<rt>み</rt></ruby>つめるリベカ

リベカは,イサクが長子ちょうしのとっけんの祝福しゅくふくをあたえるときがたとかりました。

そうせい27:5

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ヤコブと<ruby>話<rt>はな</rt></ruby>すリベカ

リベカはヤコブに,エサウがもどってくるまえ自分じぶん食事しょくじつくれるように,2とう動物どうぶつれるようたのみました。そうして,ヤコブがその祝福しゅくふくけられるようにするためです。

そうせい27:6-17

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ヤコブに<ruby>祝福<rt>しゅくふく</rt></ruby>をさずけるイサク

ヤコブはエサウのような衣服いふくにつけ,父親ちちおやのもとに食事しょくじっていきました。イサクはヤコブに長子ちょうしのとっけんをさずけました。エサウはもどってくると,ヤコブにひどくはらをてました。しかし,長子ちょうしのとっけんがヤコブにあたえられたのは,ヤコブがしゅのいましめをまもっており,エサウはまもっていなかったからでした。

そうせい27:18-29