セミナリー
学習を評価する1


学習を評価する1

マタイ1-2章;ルカ1-2章;ヨハネ1章

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A ward in the Philippines come to church on bikes, walking and on motorcycles. They walk into the meetinghouse and attend their classes and sacrament meeting. People speak, teachers teach, they sing, they learn and then they leave the building to go home.

これは,あなたが新約聖書の学習中に受ける定期評価の課の1回目です。この課の目的は,あなたの目標,学習,個人の成長を評価することです。

毎日の聖文研究を奨励する。毎日の聖文研究を奨励する一つの方法は,個人の聖文研究で学び,感じたことをクラスで分かち合う機会を定期的に生徒に持ってもらうことです。

生徒の準備:生徒に,自分の聖文研究がどう進んでいるか考えてもらい,分かったことや,最近発見した良い学習方法を発表できるよう準備してくるように伝えます。

学習活動案

評価の課の目的

生徒が教室に入ったときに目に入るように,次の写真と質問を掲示しておきます。

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A person’s hand planting seeds into the dirt of a garden.

植物の成長の様々な時点を表した簡単な絵を描いてください。掲示された絵を参考にしてもかまいません。描きながら,次の質問にどう答えるか考えましょう。絵が完成したら,同じ紙に質問の答えを書いてください。

  • 皆さんの霊的な成長は,植物の成長とどのような点が似ているでしょうか。

十二使徒定員会会長代理のM・ラッセル・バラード会長は,霊的な成長を高め,永遠の目標に的を絞るために取ることができる行動について,次のように説明しています:

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Official portrait of President M. Russell Ballard of the Quorum of the Twelve Apostles, 2004.

「この世界で最も多くを成し遂げる人には,人生のビジョンがあり,そのビジョンに常に焦点を当てた目標があり,そしてその目標を達成するための周到な計画があることを,わたしは長年にわたり目にしてきました。目的地とそこへたどり着くための方法を理解すると,人生に意味と目的と成功がもたらされます。……

御父のみもとへ戻ることと,戒めを交わし守ることからもたらされる永遠の祝福を受けることは,わたしたちが設定できる最も大切な目標です。……

わたしは約束された祝福を得るために戻ることと,それを受けることから焦点をずらさないようにするためには,定期的に時間を割いてこう自問する必要があることに気づきました。『わたしは,どれほどできているだろうか』と。

それは人知れず行う自分自身との個人的な面接のようなものです。それを変だと思うなら,次のことを考えてください。この世界で,自分自身よりも自分のことをよく知っている人はいるだろうかと。皆さんは,自分の思い,行い,望みや夢,目標と計画まで知っています。また,戻って受けるための道を,自分がどのように前進しているかについて,だれよりもよく分かっているのです。」

M・ラッセル・バラード「戻って受ける『リアホナ』 2017年5月号,62,64)

  • 霊的な成長を定期的に測ることについてのバラード会長の言葉から,何を学びましたか。

定期的に自分の成長を測るために,あなたが学ぶ課の中には理解度を測る課があります。そのような課は,どのようなことを学び,どのような点で成長したのかを深く考え,褒める機会にすることができます。また,もっと学ぶ必要のあることや,まだ改善できる点は何か考える機会にすることもできます。

イエス・キリストのもとに来て,主の弟子となる

イエス・キリストのもとに来て主の弟子となることについて,生徒が各自の成長を評価できるように助けます。レッスンの残りの部分では,その方法について幾つかのアイデアを紹介します。生徒がこれまでにどのような学習をしてきたかによりますが,ここに挙げられているアイデアを採用してもいいですし,ほかの方法を使って各自の学習を生徒に評価してもらってもかまいません。

セミナリーのおもな目標の一つは,イエス・キリストのもとに来て,主の弟子,つまり主に従う者になれるようにすることです。聖文研究や個人の啓示を通して救い主の言葉に耳を傾けることは,イエス・キリストに従うことの重要な要素です。

少し時間を取って,自分の個人の聖文研究や,個人の啓示を受けるための努力を評価しましょう。これらの質問に対する答えを学習帳に記してください。以下に,評価に役立つ幾つかの質問を紹介します:

  • 個人的な聖文研究は,どのように進めてきましたか。主の御言葉を学習し,実生活に応用する能力において,どのような改善が見られましたか。聖文研究の中で難しい点,あるいはうまくいかなくて改善したいと考えている点は,どのような点ですか。

  • あなたは今年,どのような聖霊の教えや促しを感じましたか。個人の啓示を受けることについて,どのような疑問がありますか。御霊の声を感じる機会を増やすために,何ができるでしょうか。

学習したことを行動に移す

次の活動は,生徒が最近学んだイエス・キリストの役割の幾つかを説明する機会を持つことを目的としています。

次の活動の片方または両方を選んで, マタイ12章ルカ12章 ;および ヨハネ1章 の学習からイエス・キリストと主の役割について学んだことを説明してください。学習帳を見て,学習した真理を復習してもかまいません。

この活動を行うための参考として,生徒に以下の選択肢を示してください。

用意できる場合は,鉛筆やペン,クレヨン,マーカー,絵の具,紙など,絵を描く道具を生徒が使えるようにしてください。これは,粘土を使ったり,サイドウォークチョークを使って屋外の活動として実施することもできます。

オプションA:ほかの人に「神の小羊を見」てもらえるようにする作品の制作

ヨハネ書1章で,バプテスマのヨハネが「見よ,神の小羊」と弟子たちに言った場面を読みます( ヨハネ1:36 )。「見よ」という言葉には,注意を払って物や人を見るという意味があります。

この活動では,人に「神の小羊を見る」ようになってもらえるもの,または手を休めて主について考えたり,生活の中で主が果たされる役割について考えたりするようになってもらえるような作品を制作します。まずは,これまでに学んだキリストの属性,役割,名前について考えることから始めましょう。イエス・キリストについてこれらの真理を学んだ聖句を見つけましょう。作品のテーマとして,聖文を使用してもかまいません。この活動では,以下のプロジェクトの一つを実践するとよいでしょう:

  • あなたにとって特に大切なキリストの属性,役割,名前を芸術的に表現した作品を制作し,その作品の説明をする。

  • 救い主に対する理解を深めるのに役立った個人的な経験を書く。

  • キリストについて「見て」いるものをクラスメートや友人,家族に教えてもらい,それを表現する作品を制作する。例を挙げると,学習帳への書き込み,芸術的な表現,共有し動画を編集したビデオなどがあるかもしれません。

オプションB:イエス・キリストの紹介

救い主の3つの称号のリストを作って,イエス・キリストを人に紹介する際に使用できるようにします。称号が含まれる聖文を見つけて引用します。一つ一つの称号がどのような意味を持っているのか,また,その称号の大切さが分かっていると生活がどう変わるかを説明する簡単な言葉を書き込みます。

あなたが選んだ称号にふさわしい者であることを救い主が行いで示された聖文の物語や,救い主がその称号にふさわしい御方であられることを知った自分の体験を書きます。例えば,「神われらと共に」という意味の「インマヌエル」の称号をリストに入れたとします( マタイ1:23 )。救い主が「ともに」いる場所について自分やほかの人たちの生活から例を挙げてもよいでしょう。

この活動では,芸術作品(スケッチや絵画,彫刻など)を作ることもできますし,ただ文章を書くだけも結構です。今年,新約聖書を学びながら,救い主の称号を常に探すことのできる方法を考えてください。

生徒が作り終えることができるよう十分に時間を取った後で,制作した作品をクラスで見せ合う機会を設けます(二人一組,または少人数のグループ)。イエス・キリストの証を述べて,授業をまとめてください。この課で話し合った役割や称号の証に的を絞るといいかもしれません。