神殿への備え
レッスン4:神殿の儀式と聖約を受ける


レッスン4

神殿の儀式と聖約を受ける

目的

生徒たちが,神殿の儀式と聖約の大切さを理解できるように助ける。

準備

  1. 可能であれば,ビデオ『永遠の家族』(54411 090 多言語版DVD)を見せてもよい。上映時間はおよそ27分である(訳注-現在,『永遠の家族』は「福音のメッセージ』VHS〔53196 300〕の中にも収録されている。また単品としては,手話入り『永遠の家族』VHS〔86253 300〕が入手可能である)。

  2. 生徒たちに『賛美歌』74番「さらにきよくなお努めん」を歌ってもらうように準備してもよい。

レッスンの提示

開会の祈りをしてもらう。

質問があるかどうか生徒たちに尋ねる。たまの導きに従い,必要なだけの時間を取ってできるかぎりすべての質問に答える。神殿の業の中には神殿以外で話し合ってはならない事柄もあることに留意する。

神殿では儀式を受け,聖約を交わす

神殿では,神の前に戻ることを可能にする儀式を受ける。また,福音の律法に従って生活することを聖約する。以下の資料は,儀式ならびに聖約一般,特に神殿の儀式と聖約について解説するものである。

儀式

儀式とは霊的な意義と効力を持つ神聖な式である。

教会の儀式の幾つかを挙げてもらう。(子供の命名と祝福,バプテスマ,確認,せいさん,神権の聖任,それに神殿の儀式が答えに挙るかもしれない。)

神権の力によって執行される儀式は,わたしたちが昇栄するために必要不可欠なものである。この点を説明する。また,神の力を頂いて生活ができるのは,これらの儀式のおかげである。

教義と聖約84:19-21を読んでもらう。

  • わたしたちの生活に神性の力が現れるには,何が必要でしょうか(メルキゼデク神権の儀式。この聖句にある「大神権」とは,メルキゼデク神権のことである)。

『聖なる神殿に参入する備え』29ページを開いてもらう。生徒の一人に次の引用を声に出して読んでもらう。

「教会員であるわたしたちにとって,このような儀式はなせ大切なのでしょう。

〔これら〕の儀式なくして,幸福になれますか。あがないを受けられますか,また昇栄できますか。答えはこうです-これらの諸儀式は好ましいとか,勧められるとか言うたぐいのものではありません。それどころか必要性を超えた,わたしたちの存在を左右する重大なものです。」

聖約

以下の事柄を説明する。聖約とは,神と,ある個人またはある民との間に結ばれる,神聖な取り決めである。神は特定の条件を定められ,わたしたちがその条件に従えば祝福を与えると約束された。聖約を守らなければ,祝福を受けることはできず,ある場合には従順の結果として罰を受ける。神権による救いの儀式には常に聖約が伴う。

  • 今まで皆さんは,主とどのような聖約を交わしましたか(生徒たちは,バプテスマの聖約を挙げるかもしれない。バプテスマの聖約は,毎週せいさんを受けるときに更新される)。

  • バプテスマを受けるとき,わたしたちはどのような聖約をしますか(モーサヤ18:8-10教義と聖約20:37参照)。

以下のことを強調する。主と聖約を交わすときに,わたしたちは神に仕えたいという望みを表し,わたしたちに求められることには何でも喜んで従うという意思表示をする。それにこたえて,神は数々のすばらしい祝福を約束してくださる。永遠の命に向かって進歩するには,聖約を交わし,それを守らなければならない。

神殿の儀式と聖約

神殿の儀式には,エンダウメントと結び固め(神殿結婚と親子の結び固め)があり,ともに生者のためにも死者のためにも執行されることを説明する。死者のためのバプテスマの儀式は,ほかの神権の儀式と同様に神殿内で執り行われる。神殿の儀式で,わたしたちは神に自らをささげ地上における神の王国の建設を助けるという厳粛な聖約を結ぶ。

ジェームス・E・タルメージ長老は,エンダウメントの中で交わす聖約について次のように語っている。

「エンダウメントの儀式では,各人が以下のような義務を引き受けなければならない。すなわち,徳と貞操の律法を厳密に守り,寛容で情け深く,清らかな心を持つことを聖約し,約束する。さらに,真理を広め,人々の精神を高揚させるために才能と財産とをささげ,真理のために身をささげ,地球にその王である主イエス・キリストを迎える準備をさせる業に貢献するためにあらゆる努力を払うことを聖約し,約束する。各々の聖約を交わし,義務を引き受けると,祝福の約束が宣言される。そして,この約束が成就されるには,その条件を忠実に守らなければならない。」(The House of the Lord改訂版〔1976年〕,84)

上に挙げられなかった聖約を黒板に書き出すのもよい。わたしたちが聖約を結ぶのは,義にかなった清い人間になるためであり,同時に主の王国の建設にすべてをささげるためだということを強調する。以下の引用を読む。

「わたしたちは聖約の民です。ですから,この地上における神の王国のために時間とお金と才能を,そして自分自身と自分の持てる一切のものをささげると聖約します。」(『聖なる神殿に参入する備え』35)

  • どのようにしたら「自分の持てる一切のもの」を神の王国のためにささげることができるでしょうか。

  • 教会員が主の王国の建設に一切のものをささげるうえで,つまずきの石となるかもしれないものに,どのようなものがあるでしょうか。

ここで,神殿で聖約を交わし,それを守っているために頂いた祝福について,あなた自身のあかしを伝えるとよい。あるいは,エンダウメントを受けた別の人に,証をするように頼んでもよい。

神殿で交わした聖約に忠実でなければならない

主が「多くを与えられた者からは多く求められ」ると言われたことを説明する(ルカ12:48)。

  • この聖句は,神殿で交わす聖約とどのような関連があるのでしょうか。

主が神殿の儀式と聖約を与えてくださったのは,神の子供たちがこの世の目的を理解して,永遠の命という栄光に満ちた祝福を受ける備えをするためであると説明する。このような祝福を頂くとき,わたしたちには増し加えられた知識と機会にふさわしい生活を送る責任が生じる。神殿で交わす聖約には忠実でなければならないことを強調する。

  • 神殿で交わす聖約に忠実であることは,なぜそんなに大切なのでしょうか。

教義と聖約82:10を読んでもらう。

ジョセフ・フィールディング・スミス大管長は次のように言っている。「あなたがたが聖約を守らないかぎり,主は聖約を守る責務を負われないと,わたしははっきり申し上げたい。主が聖約を破られることは決してない。それがだれであれ,主はわたしたちの一人と交わされた聖約を破られることは決してない。聖約が破られるとするなら,破るのはわたしたちである。聖約が破られると主は祝福を与える義務を負われない。わたしたちは祝福を得ないであろう。」(『救いの教義』ブルース・R・マッコンキー編,全3巻第2巻,236,237)

聖約に忠実であれば平安と安全を得る

神殿は,混乱に満ちた世の中で平安を得られる場所であり,避難所であることを説明する。定期的に神殿に参入し,聖約を忠実に守ることによって,平安と安全を見いだし,人生の指針を得ることができる。

ニール・A・マックスウェル長老は「聖約を守れば,わたしたちは聖約によって霊的に守られるのです」と言っている(『聖徒の道』1987年7月号,78)。

  • 今まで交わした聖約によって,霊的に守られたと感じたことがありましたか。それはどんなときでしたか。

わたしたちは神殿で,天の御父とイエス・キリストのもとに戻るのにふさわしい状態で生活するという聖約を結ぶことを指摘する。しかし,日々の努力の中で,時にはそのような生活が可能だろうかと疑問に思うかもしれない。

1ニーファイ17:3,13を読んでもらう。

  • この聖句では,主のもとに戻ろうと努力するわたしたちを,主がどのように助けてくださると教えているでしょうか。あなたの生活の中で,この聖句の約束が成就したのは,どんなときでしたか。

ボイド・K・パッカー長老は次のように語っている。「神殿に参入してエンダウメントを受け,聖壇にひざまずいて結び固められても,あなたは普通の生活をする普通の人間なのです。つまり,誘惑と闘い,過ちを犯して悔い改め,また過ちを犯しては悔い改めるということを繰り返しながらも,常に聖約を守る決意を心に固く持っているという生活です。……そうすれば,あるとき,『よくやった。あなたはわずかなものにも忠実であったから,多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ』(マタイ25:21)という宣言を受ける日が,きっとやって来るでしょう。」(Let Not Your Heart Be Troubled〔1991年〕,257)

ハワード・W・ハンター大管長は,「神殿での礼拝に伴う祝福を自分自身で受けるために,また奉献された壁の内側で授けられるきよめと安らぎを受けるために」神殿にしばしば参入するように勧めている。「神殿は麗しい場所であり,啓示を授かる場所であり,平安に宿る場所です。そこは主の宮であり,聖きを主にささげる場所です。同時に,わたしたち自身にとっても聖なる場所でなければなりません。」(「教会員の大なる象徴」『聖徒の道』1994年11月号,6)

まとめ

神殿の儀式を受けて天の御父と聖約を交わすという祝福について,生徒に感想を尋ねる。

もし時間があり,ビデオ『永遠の家族』(54411 090 多言語版DVD)が手に入るようだったら,ここで見せるとよい(訳注-現在,『永遠の家族』は『福音のメッセージ』VHS〔53196 300〕の中にも収録されている。また単品としては,手話入り『永遠の家族』VHS〔86253 300〕が入手可能である)。

生徒たちに賛美歌から「さらにきよくなお努めん」を歌ってもらってもよい。教師は,神殿の儀式を受けることの祝福と,天の御父と聖約を交わす特権について自分のあかしを述べる。

閉会の祈りをしてもらう。