青少年
青少年の活動: 若い女性のキャンプ


若い女性のキャンプ

オリエンテーリング

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目的

コンパスや地図,全地球測位システム(GPS)を使って目的地にたどり着く方法を学ぶ。

説明

不慣れな場所で目的地にたどり着く方法を学べる幾つかの活動を計画する。これらの活動を計画するに当たり,知識と経験を持った人を招いてもよい。目印となるものや湖のような自然の資源を見つけるために地図を使う活動を計画してもよい。地図だけを頼りに不案内な町や場所に徒歩,自転車,車で行くこともできる。この活動の最後には,今まで学んだスキルを使って自然の中での一日ハイキングなどを計画してもよい。以下は役に立つスキルや活動である。これらの活動に参加する前に,全ての危険について認識しておく。

  • コンパスの読み方 コンパスのおもな四方位について教える専門家を招き,コンパスの操作の仕方を知っておくようにする。コンパス方位と角度を使って道を探す練習をする。正しい方向に向かうために目印となるものの使い方も学んでおくべきだ。

  • 地図 基本的な道路地図,地形図,航空図,地質図などの便利な異なる種類の地図を学ぶ。地図の印刷年月日や今はない目標物について特記しておく。地図に十分な情報があることを確認しておく。

  • GPS 中間点に付ける印や,軌跡記録,バックトラックを含むGPSの使い方に詳しい人を招く。地図上の座標の見つけ方と印を付けた地点にナビゲートする方法を学ぶ。GPS座標の緯度と経度の入力方法を確認しておく。

  • ジオキャッシング オリエンテーリングで学んだスキル使い,あなたの地域でジオキャッシングをする。ジオキャッシングとは,個人やグループがGPSを使えるデバイス(スマートフォンなど)を使って近辺に隠したジオキャッシュ,あるいは宝箱などを見つけることである。世界中の都市や町や森には何千ものジオキャッシュがあり,オンラインで探して地元のジオキャッシュのリストを見つけることができる。ジオキャッシングをするには,近くのジオキャッシュの座標情報を取得し,GPSを使ってそれを見つけなければならない。

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キャンプ・ディボーショナル

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目的

集まって,心を高めるメッセージを分かち合ったり,聖文を読んだり,音楽を聴いたり,話し合いに参加したりする。

説明

キャンプ生活の一環として,毎日ディボーショナルを開く。こうしたディボーショナルは,キャンプ全体で行ってもよいし,小さなグループで行うよう計画してもよい。外部から話者を招いて,キャンプのテーマ,あるいは『若人の強さのために』にある項目について話してもらうのもよいだろう。毎朝か毎晩,青少年キャンプの指導者は自分たちが責任を負う若い女性たちを集めて,小さなグループディボーショナルを開くこともできるし,キャンプに参加している若い女性全員を対象とするより大規模なディボーショナルを計画するのもよい。若い女性の誰もがディボーショナルの計画や会そのものに参加することで,一人一人が御霊を感じ,証を強められるようにする。

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キャンプテーマの提示

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目的

キャンプテーマを表すスキットや寸劇を作る。

説明

キャンプテーマに関連した福音の原則を説明する発表を計画し,準備する。発表は寸劇やそれに近いものでよいだろう。例えば,キャンプのテーマが福音の回復であるなら,預言者ジョセフ・スミスについて,あるいは初期の開拓者についての寸劇を作ってもよい。若い女性たちはジョセフやエマ・スミスを知っていた初期の教会員の服装をして,神殿建設や大平原を横断した経験について話してもよい。その劇をキャンプやワードやステークで発表する計画を立てることもできる。

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キャンプでの表彰

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目的

キャンプで若い女性一人一人が達成,貢献したことを認める。

説明

キャンプに参加した若い女性一人一人の達成と貢献を認める活動を計画する。表彰状や達成賞を授与する表彰式を行うことができる。例えば,最も清潔だったキャンパー,最もよく助けてくれた人,ベストハイカー,物語を話すのが一番上手だった人などの賞を授与できる。この表彰式はキャンプの最終日の晩かキャンプの終了後でもよい。キャンプの初日から若い女性に注意を払うことを忘れず,彼らの善い行いに気づいたらメモをとる。その賞は意義深い,価値のあるもので,若い女性一人一人を含むものでなければならない。

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キャンプにおける音楽

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目的

音楽を通して才能を伸ばし,分かち合う。

説明

キャンプの一部に音楽を用いるよう計画する。キャンプの前に,教えられるように歌を覚えるか,演奏を披露できるように楽曲を準備する。伝統的な歌を使ってもよいし,新しい歌を作曲してもよい。若い女性キャンプの歌,あるいは年次テーマに関連する音楽を歌いたいなら,LDS.orgで見つけることができる。キャンプに楽器を持参して,音楽の演奏に使うこともできる。

音楽の夕べを計画し,歌や楽器の演奏によって心を高める音楽を分かち合うのもよいだろう。若い女性たちは,小さなグループで参加してもよいし,個人で参加することもできる。本人が望むなら,若い女性の誰もが参加する機会を得るようにする。

前もって選曲された全ての歌の歌詞をチェックし,それらが御霊を妨げたり,誰であろうと個人またはグループの人々を侮蔑したりするものではないことを確認する。どんな音楽であれ分かち合う際には(音声でも印刷物でも),著作権法に準じなければならない。

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キャンプ用具を使用する

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目的

キャンプ用具の準備や手入れ方法を学ぶ。

説明

キャンプ地で使うあらゆる用具を準備したり,片づけたり,きれいにしたり,保管したりする方法を学ぶための活動を計画する。この活動を,若い女性のどのグループがテントを最短時間で設営し,また撤収できるかを競う機会とすることもできる。その他にも,ランタンに灯をともしたり,寝袋を丸めて収納したり,バックパックに必需品を詰めたりするのを競うのもよいだろう。

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サイクリング

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目的

長距離のサイクリングについて学び,参加する

説明

日帰りか一泊二日のサイクリング旅行に参加するのに備えて,一連の活動を計画する。こうした活動は数週間にわたることもある。地元の教会ユニットまたは地域社会からサイクリストを招き,活動の幾つかを助けてもらうことを検討し,安全に考慮する。

どの活動にも,聖霊の影響力を招くためにディボーショナルを含むように検討する。活動を始める前に,クラスの若い女性の一人に,経験を分かち合うか,証を述べるか,教義についての話し合いをリードしてもらうかするとよい。以下で提案されている活動の幾つかで,若い女性は各自が自転車を入手する必要がある。

  • サイクリングの紹介 地元の教会または地域社会から専門家を招き,若い女性に,絵やビデオ,物語を使って,サイクリングについて紹介してもらう。近くにサイクリングの練習ができる場所や道があるか調査する。

  • 服装と技術 サイクリングに適した,明るい色使いで光を反射しやすい服装について学ぶ。薄暗い状況では,どの方向からでも皆をよく見えるように,自転車の前後にライトを取り付ける。専門家を招き,若い女性に,サイクリングの際の正しい姿勢やギアチェンジのやり方を教えてもらう。学んだことを練習する。

  • 自転車のメンテナンス 専門家を招き,自転車のメインテナンスについて,チェーンのクリーニング,ブレーキのチェック,タイヤのパンク修理や修繕方法などを教えてもらう。若い女性一人一人が自転車のメンテナンスを練習する機会を設ける。

  • 手信号とコミュニケーション 路上で他の乗り物とコミュニケーションを取るのに役立つ,サイクリングの手信号や声による指示について学ぶ。常に交通の流れに沿い,道路の端を走るようにする。

  • 応急処置と安全対策 経験を積んだサイクリストに頼んで,サイクリングに伴う一般的な危険と安全を確保する方法について教えてもらう。サイクリングの間は常にヘルメットを着用する。また自国や地域社会におけるサイクリングのルールを学ぶ必要もある。サイクリングに伴うけがに対する応急処置の技術を習得する。

  • 個人の体力増進プログラム 若い女性のクラスで,個別の体力増進プログラムを計画し実行する。このプログラムは数週間にわたって実施する必要があり,若い女性一人一人がサイクリング旅行に備えるのを助ける。

  • 自転車の乗り方と調整方法の練習 一緒に自転車に乗って出かけ,姿勢,ブレーキ,ギヤーチェンジ,手信号,安全確保などサイクリングに関して学んだことを実際に練習する。あなたと他の若い女性が2時間以内で走れるくらいの地元の自転車ルートを選ぶとよい。一緒に自転車で走ることを楽しみ,誰も置き去りにしないように気をつける。

  • サイクリングのルートと進路決定 クラスで地形図の読み方を学び,理解する。近場で利用できるサイクリングルートを調べ,その中から一つを選んでツーリングの計画を立てる。

  • 旅の計画と準備 成人指導者とともに,日帰りか一泊二日のサイクリング旅行の詳細と時期を計画する。食料,移動,安全,避難場所,装備について計画し,立てた計画と日程について,両親に知らせる。習得した技能を使って,クラスの若い女性と安全な旅を楽しむ。クラスの若い女性の証を強めるような,長めのディボーショナルを計画する。

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シークレットシスターズ

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目的

密かに奉仕をすることにより一致を築く。

説明

若い女性一人一人にキャンプで「シークレットシスター」が割り与えられるよう計画する。事前に若い女性一人一人にシークレットシスターを割り当てるか,若い女性にシークレットシスターを一人選んでもらう。シークレットシスターを選ぶため,若い女性全員の名前を書いた紙を紙袋に入れておく。一人ずつ紙を引いてもらう。(自分の名前を引いてしまったらやり直す)訪問者を含む全ての若い女性が必ず誰かとペアになるようにする。若い女性は誰が自分のシークレットシスターであるか口外しない。キャンプの間,自分のシークレットシスターに奉仕をしたり,メモを渡したり,小さなささやかなプレゼントを渡す。キャンプの終わりにディボーショナルまたは他の活動の一部としてシークレットシスターズを公表してもよい。

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テントと緊急シェルターを使う

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目的

テントの使い方や緊急シェルターの作り方を学ぶ。

説明

緊急シェルターの作り方やテントの張り方,片付け方を学ぶ活動を計画する。テントは通常は購入するか,あるいは借りる。テントは野外で保護の役割を果たす。緊急シェルターを作るには,タープなどの防水の生地を使うことができる。以下は緊急シェルターの一覧とそれらの作り方だ。

  • A型テント A型テントを作るには,タープまたビニールシートを二つに折り,2本の木の間に渡したポールかロープに掛ける。そしてタープの端を石で固定する。

  • 差し掛けテント 差し掛けテントを作るには,防水布を2本の支柱で支えた水平のポールかロープに結びつける。直立したポールをロープや杭で固定する。そしてタープの端を石で固定する。差し掛けテントは2本の木にタープの両端を結びつけて作ることもできる。タープの下の端は杭か石で地面に固定する。差し掛けテントに使うタープがない場合,断熱材の役割として枝やシュロなどの葉を支柱や木に結びつけ,その上に泥を重ねて作ることもできるが,枝などは木から折り取らないようにする。

  • その他の緊急シェルター 雪洞内部に防水措置を施したり,岩室に落ち葉や木の枝を敷いたりし緊急シェルターとして使うことができる。

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ナイフのスキルと安全

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目的

ナイフの正しい使用方法と手入れの仕方を学ぶ。

説明

ナイフを安全に使う方法を学ぶ活動を計画する。削り方や彫り方を教えてもらうために知識や経験のある人を招いてもよい。もしナイフ投げ用のナイフがあれば,ナイフ投げの方法を学び練習してもよい。活動は終始正しい安全なテクニックを使うようにする。活動が終わったら,ナイフを研ぎ手入れをする。キャンプファイアのための火口の準備など,キャンプの間ナイフを使う機会を見つける。活動の間は必ず以下の指針に従うこと。

ナイフの安全

  • 刃を出したままで人に渡さない。先にナイフの刃を閉じるかケースに収める。人に渡すときは,つかの方を向けて渡す。

  • 切るときは外に向けて刃を動かす。刃が滑らかに滑れば,けがをしない。

  • ナイフを地面の上に置いたままにしない。

  • 使わないときはケースに納めて,安全な場所に保管する。子供の手の届く所には決して置かない。

  • 決してナイフをむき出しに持ったまま歩かない。ナイフで作業をするときには周りに気をつける。

ナイフの手入れ

  • 汚れを落として乾燥させ,研いでおき,さびないようにする。

  • 支点の部分と刃の表面に軽質機械油を数滴たらす。

  • 金属やレンガなど刃先を痛めるような固いものを切るのには使わない。このような物は刃を傷める。木を切ったり,削ったりするときには,くぎなどが隠れていないかを確かめる。

  • 刃が壊れるので刃の背の部分に力を加えて切ろうとしたり,刃をドライバー代わりに使ったりしない。

  • 火の近くに置かない。熱せられると鋼は硬化し,ナイフの刃は軟らかくなり,研磨するのが難しくなる。

ナイフを研ぐ

  • 砥石や機械油などを用意する。

  • 砥石の粗い面に軽質機械油を数滴たらす。油は刃から出た鋼のくずを浮き上がらせ,砥石の表面に付着させない働きがある。

  • まず,刃を砥石の上に水平に置く。(切れ味が悪くたくさん研がなければならないときは砥石の粗い面を使い,軽く研げばいいときは砥石の仕上げ面を使う。)背の上を少し持ち上げて刃全体を滑らせる。砥石の表面を薄く削り取るような輪を描くようなスムーズな動きがよい。

  • 刃を裏返しにして,同じ動きを繰り返す。

  • 刃に鋭さが出るまでこれを繰り返す。乾燥した枝などで試し切りをしてみるとよい。

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ハイキング

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目的

ハイキングについて学び楽しい旅を計画する。

説明

成人指導者の助けを得て,若い女性が周辺の環境に感謝し,何か困難なことを成し遂げ,友情を築くうえで助けになるようなハイキング(またはウォーキング,ランニング,それに類する活動)を計画する。ハイキングの途中に休憩時間を設けて,歌を歌ったり,物語を話したり,日記を書いたり,スケッチをしたり,自然観察をしたりして楽しめるように計画する。次に挙げるガイドラインは,ハイキングやそれに類する戸外活動に適用できる。

備え

ハイキングには,クラスの若い女性の能力に合った技術や運動を取り入れるようにする。計画を立てる際,以下のような必需品リストについて検討する。

  • 適切な履き物

  • 水筒

  • 食べ物やスナック類

  • 悪天候に対応できる防水加工の衣服

  • 日焼け止めクリームと帽子

  • 日記とペン

  • 地図と方位磁石

  • 防寒用コートまたはトレーナー

  • マイラーブランケット(ポリエステル製の薄い毛布)

  • 虫除け用薬剤

  • 懐中電灯と電池

  • マッチと発火具

  • ホイッスルと小さな鏡

  • 個人用応急手当てキット

  • ポケットナイフ

必需品はバックパックまたはセキュアバッグに入れて持ち運ぶ。つまずいたときに転ばないように手や腕を自由に使えるようにしておく。

安全管理

若い女性が,これらの安全管理ガイドラインを理解し,従えるように助ける。

  • 雷雨,もろい岩石,土砂崩れ,絶壁,沼地,危害を及ぼす動植物などの危険を避ける。地元で必要な予防措置を取る。

  • 若い女性それぞれが必ずハイキングのパートナーを持つようにし,安全に過ごし,けがをした場合に助けが得られるようにする。互いに歩調を合わせるようにする。離れ離れになった時や,緊急時に連絡を取り合う方法を決めておく。

  • グループが安全に目的地に到着できるように,十分な人数の成人指導者の助けを受けられるよう計画する。それらの指導者はハイキングコースとそれに伴う危険について熟知しておかなければならない。

  • できれば決められたコースを外れないようにする。チェックポイントをたどって進行状況を地図に記し,,緊急事態に備えて代替案を計画しておく。

  • 混雑した道を歩くときには,グループでまとまり,周囲の流れに巻き込まれないようにし,一列縦隊で歩く。夜道を歩くときには,光を反射しやすい衣服を着用する。

  • ハイキングには十分な水を携行し,熱中症や脱水症状にならないように注意する。ろ過または浄化をしていない水は決して飲んではいけない。ハイキングに,水をろ過または浄化する道具を持って行くのもよい。暑さを感じたときには,水を一口づつ飲む。

  • 他の人の所有地に敬意を払う。

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バックパッキング

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目的

バックパッキング旅行を計画し,準備し,参加する

説明

成人指導者の助けを得て,安全で楽しいバックパッキング旅行の備えをするための一連の活動を計画する。こうした活動は数週間にわたることもある。どの活動にも,聖霊の影響を招くために,ディボーショナルのようなプログラムを含める。以下に,活動のアイデアのリストを紹介する。

  • バックパッキングの紹介 経験豊富なハイカーを招いて,若い女性に,地図,絵,ビデオ,用具の見本を使って,バックパッキンを紹介してもらう。バックパッキングのときに着用する衣服や履き物についてよく理解する。バックパッキングの原則を学ぶ。(燃料を衣服や食料から離して収納する,また緊急用品目はすぐに取り出せるように詰める,など。)自分が運べる荷物の量およびハイキングできる距離を過剰に見積もることのないように注意する。常にパートナーと一緒に歩くようにし,グループの誰もが快く感じられるペースで旅をする。

  • 料理 軽量の食材とバックパッキング用コンロのような器具を使ってできるバックパッキング用レシピを幾つか見つけて練習する。クラスの若い女性それぞれに,バックパッキング旅行用のメニューを集めてもらう。

  • ハイキングに向けたコンディション調整と演習 バックパッキングをする予定の地域と似たコースのある場所を近辺で何か所か探す。ハイキングの演習を2,3度実施し,痕跡を残さずにキャンプしたりハイキングしたりする方法を学ぶ。そのうちの一回は,バックパッキング用具を全て運搬しながら行う。

  • 火起こし,避難所,サバイバルスキル 種々の火起こしの材料,テント,その他の用具を使って練習し,適切な用具を使ったバックパッキングとキャンプを体験する。旅に何を持って行くか計画する。防水マッチの作り方や完全に火を消す方法を必ず学ぶ。

  • 地図と方位磁石を使った進路決定 近場のトレイルで,地図を使って行うバックパッキング旅行を計画する。原野で方位磁石と地図を使って進路を見いだす方法を学び演習する。原野でのろしを上げたり,遭難信号を発信する方法を学ぶ。

  • 地元のハイカーのための奉仕プロジェクト 公的機関と協力して,地元でトレイルの開発や整備を行うプロジェクトに携わる。

  • 旅行計画とパッキングリスト クラスの若い女性,成人の神権指導者と一緒に,綿密な旅行計画書を作成する。その計画書には,目的の記載,時間と活動全般のスケジュール表,ルート,登山口への行き方,緊急時の連絡情報,地図などを含める。ルートに留まる。悪天候をはじめとする予期せぬ状況における予備プランを立てる。その地域で入手できる物,例えば水などの資源について知っておく。パッキングリストには,密封パック入りの水か浄水器を含める。またディボーショナルの日時を決め毎晩の反省会,グループの祈り,日記をつける,聖文を読むなどの活動にも備える。

  • バックパッキングの旅 安全を最優先事項として,バックパッキング旅行に向けて最終調整を図る。旅を実施し,この旅を準備するために学んだ技能を活用する。

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メニューの計画

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目的

若い女性キャンプの食事メニューを改善する。

説明

キャンプの食事を計画する活動を何度か行う。若い女性キャンプを行う場所や利用できる料理器具・設備についての情報が必要となるので,ワードや地域にいる料理の得意な人を招いて,活動を助けてもらうとよいだろう。無理のない予算計画,キャンプ地に適した簡単な食事計画,食材の購入と安全な保管,現地への搬入などを確実に行うようにする。キャンプ地での食事は健康的で安価なものにすべきである。また,食材のリストを作り,その価格を食料品店で調べたうえで,食材費が予算を超えている場合はメニューを変更する必要があるだろう。

メニューの計画は何度か活動を実施して立てるとよいだろう。例えば,ある活動でグループに分かれて,それぞれキャンプ期間中の違う日の食事を計画してもよい。別の活動では,地元の食料品店で食材を買うのもよいだろう。

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リサイクルと再活用

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目的

古いものから新しいものを作る。

説明

ごみとして捨ててしまうようなものから,新しくて役に立つものを作る活動を計画する。古いものを見つけて,それを再活用するために必要なものを持ってくる。古いものを再活用するためのアイデアは以下のようなものが挙げられる。

  • 古いセーター:切ってミトン,帽子,なべしきとなるように縫う。

  • 古いTシャツ:細く切り雑巾やコースターになるように編む。

  • ビニール袋:細く切って棒針またはかぎ針編みで編む。このようなビニールはプラーン(プラスティックヤーン)と呼ばれることもある。

  • 古い雑誌や新聞:写真を切り取ってコラージュを作る,またはページを三角や細長に切って紙のクリスマスツリーを作る。

  • ハードカバーの本:古い本からページ部分を切り取って,ハードカバー部分を使ってバッグやポシェットを作る。

  • 空き缶:缶の側面の装飾を切り取り,中にキャンドルを入れて照明またはキャンドルホルダーを作る。

  • 古いジュースのパック:切って,テープを使って財布を作る。

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ロッククライミングと懸垂下降

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目的

ロッククライミングと懸垂下降について学び体験する

説明

ロッククライミングと懸垂下降について学び,体験できるような一連の活動を計画する。次に挙げる活動の多くでは,参加者全員の安全を確保するために,地元の教会またはその地域の資格を持つスペシャリストの助けが必要である。どの活動にも,聖霊の影響力を招くようなディボーショナルを含める。習得したことを実践するために,最終的な活動を計画するとよい。以下の活動の幾つかでは,若い女性それぞれに登山用具が必要になる。

  • ロッククライミングと懸垂下降の紹介 地元の教会または地域から,訓練を積んだ有資格の専門家を招いて,ロッククライミングと懸垂下降について,写真や物語,ビデオを使って紹介してもらう。近辺でロッククライミングができる場所かジムを探す。

  • 安全規定,装備,機材 有資格の専門家を招いてダブルチェッキングノット,適切な用具の装備といった一般的な安全対策について教えてもらう。ロッククライミングや命綱の装備などの安全規定について学び練習する。それぞれの活動にどんな用具が必要か(ハーネス,ヘルメット,手袋,登山靴など)を確認する。

  • 結び目と必須のロープ扱い 登山で使われる,デイジーチェインやウォーターノットなどの基本的な結び目について学ぶ。アンカーをボルト,周囲の木,岩,藪などに固定する方法を学ぶ。決してロープを踏まないようにする。またロープのさまざまな巻き方や扱い方を学び,ロープの弱さや装備についても確認すべきである。

  • 懸垂下降とビレー装置 資格を持った専門家に案内してもらい,近辺の懸垂下降を学べる場所に出かけて行く。

  • ロープを登る 資格を持つ専門家を招き,ロープを登るために,体重を支えるロープの結び方やハーネスの装着方法を教えてもらう。

  • 難易度の高い懸垂下降 資格を持つ人に相談し,あなたとクラスの若い女性がより高い高度からの懸垂下降を学べる場所を選ぶ。懸垂下降には,手持ちのアンカーやブロック,道具の安全性のチェックも含まれることを全員が理解するようにする。その場を去るときには,必ずゴミや道具を全て撤収し,自然の景観を損なうことのないようにする。

  • 応急処置の資格 登山に伴う切り傷,ロープによる擦り傷,たこなどの一般的なけがについて学び,基本的な応急処置を学ぶ。登山口から30分から60分以上離れた場所で登山や懸垂下降をする場合は,少なくとも一人は野外での応急処置の訓練を受けていなければならない(「青少年の活動」の「応急処置」にある基本的な応急処置を参照)。

  • ロッククライミング 若い女性のクラスでロッククライミングができる場所を近くで見つける。必ず資格を持つスペシャリストが同行するようにする。クライミングジムでは,多くの場合,そこの従業員がクライミングスペシャリストとして働いている。用具について学び,使い方を練習する。可能であれば,多様な登り方や技術を練習する。

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争いを解決するために他の人と協力する

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目的

個人の関係においてどのように争いを解決するか学ぶ

説明

争いの解決について学ぶ集会を計画する。質疑応答の識者としてワードやステークから成人指導者を招いてもよいであろう。異なる種類の争いにどのように対処するかについての質問を青少年に書いてもらう。(集会の前に質問を提出してもらうように依頼しておけば,グループ全体の前でその質問をしてもよいことが分かるであろう。)

質疑応答の一部として,批判や保身や軽蔑,または話し合いに応じない態度など争いの原因となる行動の見分け方について話し合ってもよい。どうしたらこのような行動を克服し,自分の感情に責任を持つことを学べるだろうか。さまざまな争いの解決方法を学ぶために,活動をしてもよい。たとえば,交代で話すための「話し棒」〔訳注:その棒を持った人だけが発言できる権利を持つもの。〕を使ったり,争っている人が互いに5分だけ話したりする活動をしてもよい。

この活動の前に,争いが起こる可能性のあるシチュエーションをリストにし,事前に準備しておくのもよい。これらのシチュエーションを小さな紙切れに書き,紙袋に入れておく。質疑応答終了後,青少年を2人ずつのグループに分ける。それぞれのグループに紙を引いてもらい,争いを解決する方法をロールプレイしてもらう。活動の最後に,それぞれのグループが学んだことを発表してもらう。

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基本的な応急処置

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目的

さまざまな種類のけがの見分け方と手当ての仕方を学ぶ。

説明

けがを見分け,対処し,手当てするために助けとなる基本的な応急手当てのスキルを教えてくれる専門家を招く。これらのスキルは自分で物事を解決するために重要であり,いつ緊急事態が発生してもそれに対処できるようになる備えとなります。これらのスキルを学び,練習できるような継続的な活動を計画します。ハイキングの出発地点やキャンプ場から30分から60分以上離れた場所で野外活動に参加する前に,野外での応急手当てコースを終了することを考慮した方がよい。あなたの地域で特に考えられる緊急事態への応急手当てを学ぶ必要があるであろう。指導には次のテーマの幾つか,あるいは全てを含むことができる。

応急手当てをする前に以下の段階を踏む。

  • 現場をチェックし,自分は安全に助けることができるということを確認する。

  • すぐに電話するか,誰かに助けを呼びに行かせ専門的な助けを得る。

  • 現場が安全で,救急車が向かっているときは,助けの必要な人を助ける。

生命に危険があると思われるとき 以下の症状があると認めた場合,迅速に応急手当てをする方法を学ぶ。

  • 呼吸停止

  • 心停止ー心肺蘇生法(CPR)を行う

  • 大量の出血

  • 窒息

  • 毒物を飲み込んだり吸い込んだりした場合

  • ショック

  • アナフィラキシーショック

他の負傷 以下のことが起こった場合,それを認識し,対処する方法を学ぶ。

  • 動物咬傷

  • まめ

  • 第1度、2度、3度のやけど

  • 凍傷と低体温症

  • 切り傷とすり傷

  • 目のけが

  • 骨折

  • 熱中症と熱射病

  • 虫刺され

  • 鼻血

  • 刺し傷

  • 植物によるかぶれ

  • 足首のねんざ

けが人を運ぶときのための包帯,三角巾,添え木 以下の方法を使ってけが人の運搬方法を学ぶ。これらのやり方については3人一組になり,1人がけが人になって練習することができる。

  • 歩行補助

  • 二人で運ぶ

  • 四手運搬

  • 毛布による運搬

  • 担架

救助 以下の状況での救助の仕方について学ぶ。泳ぎなどを練習しておけば,必要なときに助けることができる。

  • 感電ショックの救助

  • 火事のときの救助

  • 水の救助

  • 氷上の救助

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夕べのプログラム

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目的

夕べのプログラムを通して友情を育み,才能を伸ばす。

説明

キャンプの夕べのプログラムでは友情を育み,才能を伸ばせるプログラムをする。野外のキャンプに参加している場合,これらの夕べのプログラムはキャンプファイヤーの周りで簡単なおやつや食事を作りながらしてもよい。(終わったら必ず火を完全に消す。)これらのプログラムは個人として,小さなグループとして,あるいは一つの大きなグループとして全ての若い女性が参加すべきである。歌を歌ったり,グループでゲームをしたり,霊的なメッセージを伝えたり,その日キャンプで経験した自身を高める出来事について話し合ってもよい。若い女性会長,成人キャンプ指導者,地元の祝福師などを招待し,キャンプのテーマについて話してもらうのももよい。若い女性は楽器を演奏したり,物語を話したり,歌ったり,ダンスをしたり,演技をしたりして,この時間を才能を伸ばす機会とすることもできる。

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急流下り

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目的

急流下りについて学び,楽しい旅を計画する

説明

日帰りか1泊2日の急流下りの旅の備えとして,一連の活動を計画する。こうした活動は,数週間から数か月にわたって実施するとよいう。安全確保のために,次に挙げる活動のアイデアの多くは,資格を持つ急流下りスペシャリストの立ち会いが必要である。どの活動にも,聖霊の影響力を招くために,ディボーショナルなどの霊的な時間を設ける。急流下りについて理解を深められるように,以下に活動のアイデアを幾つか紹介します。

  • 急流下りの紹介 地元の教会または地域社会の専門家を招き,絵や物語,ビデオを使って急流下りについて教えてもらう。急流下りを安全に行うために必要な装備について学ぶ。また,川下りを練習できる場所についてよく知るために,地域の地図を活用するとよい。

  • 川について学ぶ 急流下りを安全に行うには,川の流れや特性を知って正しい判断を下さなければならない。川やその他の水域の分類体系,また居住地域付近の川の等級に精通する。

  • 川での安全確保と泳力テスト 専門家を招き,急流下りに伴う危険や安全を確保する方法について教えてもらう。川や水域をゴムボートに乗って下るための技術を学ぶ。川下りの間,互いにコミュニケーションを取る方法を練習する。クラスの若い女性と一緒に泳ぐ練習をし,適切な演習により泳ぐ技能を向上させる。ゴムボートに乗っているときや川で泳ぐときには,常に各自が救命胴衣を着用する。

  • 難易度の低い川下りの練習 近くのプールや湖などの安全な環境で,航行やコミュニケーションなどの川下りの技能を幾つか演習する。

  • 野外料理 川下りの旅で食料を濡らさずに運ぶ方法を学ぶ。野外での調理法を用いて食事を準備する練習をする。

  • 地図と進路決定 専門家に頼んで,川を航行する際の地図や方位磁石の使い方を教えてもらい,これらの技能を習得する。

  • 応急処置 専門家を招いて,急流下りに伴う一般的なけがの基本的な応急処置について教えてもらう。こうした応急処置の技術を最善を尽くして習得し,旅行時には救急用品を必ず携行する。

  • 急流での演習 学んだ技能を使って,より流れの速い河川でのパドリング,コース取り,ラフティングを練習する。地元の教会または地域の資格を持つ河川案内人か専門家から必ず支援を受けるようにする。

  • 旅の計画と準備 短期間の川下り旅を計画し準備する。その際は,必ず,食料,移動手段,安全,避難場所,装備についての計画を立てるようにする。旅を計画する際に,必ず資格を持つガイドの助けを受ける。

  • 急流下りの旅 学んだ技能を使って,他の若い女性とともに安全な旅を楽しむ。急流下りの旅を準備する際に学んだことと福音を関係づけるのに役立つ,長めのディボーショナルを計画する。

川での安全確保

どのような種類のボートを使用する場合にも,安全規則について知っておく必要がある。常に専門ガイドの指示に従う。両足をボートの外に出さないようにする。以下に,河川やその他の水域でボートから投げ出されてしまった場合の安全ルールを幾つか紹介する。

  • すばやくボートまで泳いで戻り,引き上げてもらえるくらいの位置にいるか確認する。急流の波でボートから隔てられている場合は,しばらくの間流れに乗って浮かんでいる必要があるかもしれない。

  • 背を下にして浮かび,つま先を下流方向に向ける。そうすれば,足で岩を蹴ることができるので,頭をぶつけずに済む。水に浮いているときは決して膝をつっぱってはいけない。

  • 丸太やとげのある低木の繁みの下に押し流されないように注意する。そうした物が前方に見えたら,腹ばいになり全力で泳いでその障害物の上に乗る。障害物の下にもぐり込んだら,水面下で身動きできなくなる恐れがある。

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手工芸

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目的

キャンプで手工芸をする。

説明

キャンプで,手工芸について学ぶ助けとなるような活動を計画して参加する。例えば,水彩画を描く,バスケットを編む,キルトを縫う,アクセサリーを作ることなどが挙げられる。手工芸の経験のある人に,この活動を助けてもらえるよう尋ねるとよい。必要なものを全部持参する。この活動は,奉仕や人道支援プロジェクトへの参加,また「成長するわたし」の目標を達成する助けとしてもよい。

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救急セット

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目的

自分用の救急セットを作る

説明

自分用の救急セットに何を入れるか,またその使い方について地元の知識のある人を招いて教えてもらう。材料が入手できる場合,若い女性は自分用の救急セットに入れる物を購入,または探すことができる。既に自分用の救急セットを持っている場合,キットを見直し,補給することができる。以下はセットに入れる物のリストである。

  • 絆創膏

  • 滅菌ガーゼ

  • 綿棒

  • 接着テープ

  • 厚手の綿布(または粘着パッド)

  • 粘着テープその他の強力なテープ

  • せっけんまたは消毒用ハンドジェル

  • 抗生物質軟膏

  • はさみ

  • 使い捨て手袋

  • 使い捨ての人工呼吸蘇生器

  • 紙と鉛筆

  • 笛と鏡

  • 包帯

  • ピンセット

  • 冷湿布

  • ポリエステルフィルムの毛布と靴下

  • とうがらしスプレー(護身用)

  • 緊急時に対応するための指示が書かれたラミネート加工したカード

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教会に関する豆知識

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目的

教会に関する豆知識をテストするためにゲームをする。

説明

福音と教会歴史に関する知識をテストするための活動を計画する。活動の前に,成人指導者が教会歴史や福音についての質問と答えを書き出し,リストを作っておく。答えは聖文,『若人の強さのために』,『真理を守る』の中で見つけられるものにする。例えば,次のような質問が考えられる。「夜間に3度,ジョセフ・スミスの部屋に現れた人物は誰ですか。」答えは,モロナイである。質問への答えをそれぞれ紙皿か普通の紙に書き,同じ紙皿か紙に,カラフルな点を描く。描いた点を地面または床の上いっぱいにばらばらに置く。

若い女性を二つのグループに分ける。一人の成人指導者がリストにある質問の一つを読み上げた後,それぞれのグループを代表する一人の若い女性が,質問への正しい答えが書かれた紙の点を見つける競争をする。答えを見つけた若い女性は点の上に立ち,ゲームが終わるまでその場に留まる。答えを見つけられなかったもう一人の若い女性は自分のチームに戻る。ゲーム終了時まで点の上に立っているメンバーがより多いチームが勝ちとなる。若い女性一人一人が参加する機会を得るように留意する。

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暗記

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目的

キャンプのテーマに関連する文書や物語,聖文を暗記する。

説明

生けるキリスト― 使徒たちの証」,「家族― 世界への宣言」などの文書,あるいはキャンプのテーマに関連する総大会の説教の一部または聖文を幾つか選ぶ。キャンプの前か期間中に,選んだ言葉を暗記する。こうした暗記の活動は,ディボーショナルやファイヤサイド,その他の霊的な集会の一部として行ってもよい。これらの言葉を覚えることでどのように証が強められたかについて日記に書き記す。

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水の浄化

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目的

水の浄化方法を学ぶ。

説明

さまざまな水の浄化方法を学ぶ活動を計画する。川や湖などの飲用に適さない水を集める必要がある。以下の水の浄化方法について詳しく教えてもらうために知識や経験のある人を招く。

  • ごみがたくさん浮いている水は最初にこす。

  • 水を直接ポンプで吸い上げるにはフィルターを使う(除草剤や殺虫剤はフィルターでは完全に除去できない)。

  • 水を沸騰させる。

  • ヨウ素タブレットや漂白剤を数滴入れる。

さまざまな方法で水を浄化した後は,それぞれどんな味がするか,どの方法が一番好きか試してみる。方法によっては特定の汚染物質や病原体しか取り除けないかもしれない。

若い女性のキャンプをどこでするかによって,水の浄化の仕方について計画する必要がある。その場所の水をきれいに保つための方法を理解する必要がある。生物分解性のせっけんのみを使い,せっけん水を湖や川に流してはならない。キャンプ用の水を買うために,予算をとる必要があるかもしれない。

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水上乗り物と航行

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目的

水上でボートなどの乗り物を操行・操縦する方法を学ぶ

説明

水上を航行するには,悪天候に対処したり,衝突を避けたりする方法を学ぶ必要がある。目印のない解放水域を航行するときは,経緯度を用いてコースを取る方法も学ぶ必要がある。水上での進路決定について学べるように,数週間にわたる一連の活動を計画する。それらの活動を終了してから,最終的な活動となる急流下りや水上旅行を計画するとよい。このような活動のために,いかだ,カヌー,カヤック,ヨット,モーターボートなどの水上乗り物を入手する必要がある。

  • 水上乗り物の種類 さまざまな種類の水上乗り物について学び,その一つの使用法を学ぶ。専門家を招いて,経緯度を使ってコースを取る方法を教えてもらう。

  • 天文学と気象学 天文学を用いて進路を決める方法を学ぶ。進路を見いだすために,星座,太陽,月などを用いる方法を必ず学習する。また積雲,すじ雲,うろこ雲,層雲,雨雲,積乱雲などの種々の雲のタイプを見分ける方法を学ぶ。

  • 安全と装備 専門家を招いて,あなたが選んだ水上乗り物に必要とされる用具一式について教えてもらう。その乗り物に関連するロープの結び方を学ぶ。安全確保のルールを確実に理解する。ボートに乗るときには常に救命胴衣を着用し,その種のボートに関して政府が定めた要綱を全て満たしていることを確認する。

  • 応急処置と緊急事態への備え 水上リクリエーションに関連するけがの応急処置を学ぶ。また事故の防止方法を学習し,雷や稲妻を伴う嵐などの悪天候や,水上での緊急事態への対処法について学ぶ。食料やマッチなどの物資の防水方法を学ぶ。

  • 身体のコンディション調整 クラスの若い女性たちと一緒に泳ぐ練習をし,泳力を向上させる。冷たい水の中や荒波の中で泳ぐ練習をするとよいかもしれない。1マイル(1.6キロメートル)ぐらいの長距離を泳げるように,若い女性のクラスで水泳技術を向上させるための計画を立てるのもよい。ボートが転覆したり,水中に投げ出されたりしたときにどうすればよいかを学ぶ。

  • 旅を計画する 近くの湖や川,または海を選んで,数日間の旅を計画し,出掛けて行き,習得した進路決定技術を実際に使ってみる。その計画には,水上での安全管理,さまざまな天候条件,コースの記録,使用するボートの種類,避難場所,食料などの準備を必ず含める。パッキングリストを作成する。またディボーショナル,個人の反省,グループでの祈り,聖文読書などの準備もする。

  • 水保全 専門家を招いて,水源を汚染から守り,干ばつ時に節水する方法を教えてもらう。緊急時の給水対策を立て始める。

  • 奉仕のプロジェクト 水源のある地域の清掃をする。地元地域の水質汚染の危険について学ぶ。

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準備のための集会

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目的

若い女性とその両親がキャンプを心待ちにするように助ける。

説明

若い女性とその両親,キャンプの指導者らも参加する,準備のための楽しい活動を計画する。活動の中で,一人一人がキャンプに必要な準備をするのを助ける場所を幾つか設けるとよいだろう。

両親のためのブース: 若い女性の両親がスケジュールや活動,若い女性のキャンプの目的などについて学べるブースを設けて,彼らが該当する申し込み書や健康診断書に記入し,署名する機会を提供する。両親には前もって,これらの書類に記入し終えるのに必要な情報(予防接種の日付と記録など)を知っておいてもらう。

若い女性と青少年のキャンプの指導者のブース: 若い女性と青少年のキャンプの指導者が集まって,割り当てや食事の計画,責任の委任,技術の習得などについて話し合う場を設ける。キャンプのテーマを覚えたり,歌を練習したり,チームをまとめるためのゲームをしたりするのもよい。キャンプに戸外での運動が含まれている場合は,若い女性それぞれがそうした活動を楽しむのに備えられるように,一緒に運動する計画を立てるとよいかもしれない。またこの時間を使って,携帯用食器セットなどのキャンプ用具を準備することもできる。

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環境を守り,維持する

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目的

環境を保護,維持,回復する方法を学ぶ

説明

若い女性のキャンプ全てが野外の自然の中で行われるとは限りませんが,全ての若い女性は自然環境を守り,維持し,回復する方法を学ぶべきです(教義と聖約104:13参照)。以下はわたしたちに与えられた自然界の手入れの仕方を学ぶうえで役に立つ原則と活動のアイデアです。

環境を守る

  • ハイキングに行く。 すでにできている道だけを歩き,道の真ん中を歩くようにする。標識や植物に触れたり採ったりしない。野生動物を見つけても安全な距離を保ち,餌をやろうとしない。道にはごみや食べ物を絶対に置いたままにしない。

  • 泊まりがけのキャンプに参加する。 キャンプ場だけで野営し,場所の移動や変更はしない。固い土や岩などのしっかりした地面で,水資源を汚染しないために湖,川や水路から少なくとも約60メートルは離れたところでキャンプをする。動物がキャンプ場におびき寄せられるのを防ぐため,食糧やごみはきちんと密閉容器に入れておく。(衛生対策の基本についての活動を参照)

環境を守り,回復する

  • 地元の自然資源を清掃する。 家の近所にある自然資源を見つけ,ごみやがれきを全て片付ける奉仕プロジェクトを計画する。この活動を通して燃やしたり,埋めたり,持ち帰ったりするなど,ごみの正しい処理方法を探る。自治体に問い合わせてその地域のごみ処理方法を教えてもらう必要があるかもしれない。地面には絶対にごみや食物などを放置しない。排泄物は全て穴に埋める。その場合,水場,キャンプ場,道からは少なくとも60メートルほど離し,深さは少なくとも15センチメートルとする。

  • 他の人に環境への配慮の仕方を教える。 友達をキャンプに誘う。近隣の人々に礼儀を尽くし,自分たちの発する音量に注意を払う。

  • 道の維持。 近くの小道を再建したり,標識付けしたり,あるいは作る手伝いの活動を計画する。

  • 地元の水資源を浄化する。 地元の水の汚染問題について教えてもらうために知識と経験を持った人を招く。地元の水資源でごみ拾いの手伝いをする。水を浄化する技術を実践し,水の汚染を防ぐために自分ができることを行う。

  • 植樹する。 地元の空気の汚染や浸食問題について学ぶ。空気の汚染や浸食を減らすのに役立てるために場所を見つけて植樹する。

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生涯にわたる健康的な習慣

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目的

適切な栄養摂取と運動により健康的なライフスタイルを築く。

説明

若い女性が健康的なライフスタイルを習慣とすることを学べるように,3か月から6か月にわたる一連の活動を計画する。地元の支部,ワード,または地域から,知識と経験が豊富な人を招いて,これらの活動を手伝ってもらうことを検討する。最終的な活動として,若い女性のキャンプで,栄養のある食事を計画・準備したり,激しい運動に参加したりするのもよいだろう。最終的な活動は,若い女性キャンプ以外の機会に,レースやトライアスロンに参加するのもよい。

以下に,健康的な習慣を身に付けられるような活動のアイデアを幾つか紹介する。

全般的な健康:

  • 良好な健康の要素について学ぶ。クラスで,良い習慣を身に付けて健康を維持・改善するための計画を立てる。

  • 12週間にわたり,ビデオや電話,コンピュータゲームで遊んだリ,テレビや映画を見たりすることにどれくらいの時間を費やしているかをチェックし,そういった時間に制限を設ける。

  • 医療従事者や知識が豊富なコンサルタントを招いて,若い女性に,睡眠の効果について教えてもらう。必要であれば,若い女性が十分な睡眠時間を取るよう計画するのを助ける。

  • 若い女性クラスのために,健康的な生活を目指したチャレンジを計画し,準備し,指導する。このチャレンジには,栄養のある食事を取ること,または身体能力を改善することを含めるとよい。

身体活動と健康的な食事の習慣:

  • 若い女性が新しい技能を学べるようなスポーツナイトまたは運動を指導する。

  • 定期的な運動の原則について学び応用する。少なくとも12週間,食事,運動,その他の身体活動について記録する。

  • 栄養士を招いて,クラスで,健康的な食事量と食習慣について教えてもらう。栄養摂取を改善するための計画を立てる。

  • 地元地域にあるハイキングトレイル,自転車道,その他の運動リソースのリストや資料を集める。こうしたリソースを利用して,定期的な運動の習慣を身に付ける。

  • 5マイル(8キロ)走,トライアスロン,サイクリングなどの身体運動を計画する。事前に,活動に向けた安全対策全般を確認する。

  • クラスでのハイキングを指導する。

  • 医療従事者かその他の専門家をクラスに招いて,摂食障害やその他の不健康な食習慣について教えてもらう。自身の生活において健康的な食習慣を身に付けるための計画を立てる。

薬物中毒についての意識:

  • 薬物中毒やその他の依存症について,またその予防法と克服法について学ぶ。クラスに専門家を招いて,依存症から立ち直る際の原則について教えてもらう。

  • タバコやドラッグ,飲酒運転の有害な影響についての情報を伝えるための,地域社会のキャンペーンやボランティア活動に参加する。

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神の創造物を観察する

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目的

戸外活動に参加することで,神の創造物の美しさを認め感謝する。

説明

夕日を眺めたり,早起きして日の出を見たり,夜空を観察して星や星座を見つけたり,ハイキングに出かけて世界の創造についての聖文(創世1モーセ2参照)を読んだりする活動を計画する。自然の中で活動を行うことで,神を証する創造物を目にする機会を得られる。神と神がお造りになったこの美しい世界について感じていることを日記に書く。

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緊急時のサバイバルスキル

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目的

災害時に自分自身の力と能力で生き延び,人を助けられるようになるためのスキルを学ぶ。

説明

災害時を乗り切るには欠かせない物質的な用意と,問題に立ち向かい,克服できるという姿勢を身につけなければならない。災害時を乗り切るためと,人を助けるスキルを学ぶ活動を幾つか計画する。これらの活動についての知識や経験を持った人を招いてもよい。災害を想定したものやサバイバルキャンプなど,大規模な活動を計画してもよい。以下は緊急時のサバイバルスキルを学ぶのに役立つ活動のアイデアである。

  • 応急処置 洪水,火事あるいは地震など,さまざまな災害に必要とされる応急処置の仕方を学ぶ。

  • 自然災害 その地域ではよくある災害について知識と経験がある人を招き,若い女性に教えてもらう。これらの種類の災害に備え,対処する計画を立てる。72時間キットを作るか,あるいは見直し,緊急時にすぐ取り出すことのできる安全な場所に置いておく。

  • 計画する 地元で自然災害が起きたと想定する。以下の質問に答えて対処する計画を立てる。遠くに住む身内も含めて家族とどのように連絡をとったらよいでしょうか。家が壊れたらどこに行ったらよいでしょうか。家族で決めた待ち合わせ場所はどこですか。食糧と水はどうしたらいいですか。

  • 水を浄化する 水を見つけ,煮沸し,塩素系漂白剤やヨウ素タブレットやフィルターを使って浄化する方法を学ぶ。水を浄化する方法を含む緊急キットを作る。

  • 食糧貯蔵 長期間,食糧を保存する方法を調べる。providentliving.orgで資料や情報を入手できる。

  • 食事 しばらく保管されていた食糧を使って食事を作る。災害時に手に入る調理器具や電化製品だけを使って調理する

  • 緊急シェルター 緊急時にシェルターを作る方法を学ぶ。A型テント,差し掛けテント,雪洞について必ず学ぶこと。災害時に入手できる資材でシェルターを作る。シェルターで一泊する。

  • 奉仕プロジェクト 最近,災害のあった場所へ行ってみる。その地域の後片付けや奉仕をする。この経験から何を見て学んだかを日記に書く。出発する前に時間を取って災害時の後片付けと教会ボランティアの安全についての指針を見直す。

  • キャンプに行く 緊急時のスキルを応用できるサバイバルキャンプを計画し,参加する。

  • 備えのワークショップ 地域や教会のために災害時の備えのワークショップを組織する。

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聖文スキット

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目的

聖文にある話に基づいたプレゼンテーションを制作する。

説明

若い女性を幾つかの小さなグループに分け,各グループに,好きな聖文の話(できればキャンプのテーマに関連したもの)を選ぶように言い,その話に基づいたプレゼンテーションかスキットを制作するよう勧める。それらのプレゼンテーションに役立つ小道具をキャンプに持ってきてもよい。また,聖文の話を現代に見立てて演じるのもよいだろう。例えば,良きサマリヤ人のたとえ話は,その出来事が自分の近所で友人や家族の身に起こった場合,どのように当てはまるだろうか。また,教会歴史からの場面や地元の教会歴史の話,『若人の強さのために』や若い女性の特質にある標準に関連するスキットを演じるのもよい。 

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聖文研究

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目的

キャンプのテーマに関連する聖文を読み,深く考える。

説明

聖書,モルモン書,教義と聖約,高価な真珠から,キャンプのテーマに関連する一連の聖句(10から20くらい)を選ぶ。これらの参照聖句を小さなカードか紙に書き,その聖文リストをキャンプの初日に若い女性一人一人に渡す。若い女性に,これらの聖文を小さなグループまたは個人で毎日研究するように勧める。この聖文研究のための時間をキャンプのスケジュールに含めるとよいだろう。

キャンプの終わりに,この聖文研究の勧めに応じた若い女性たちを承認するのもよいかもしれない。また,承認を受けた若い女性たちに,聖文から学んだことやこの活動によってどのように証が強められたかを分かち合ってもらうとよい。

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自然界の宝探し

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目的

宝探しを通して神の創造物を認め,感謝できるように助ける。

説明

地元の地域で目にする特有の植物,動物の生態,地形について学べるような活動を計画する。そうした分野の知識に長けている人を招き,それらの事物について確認し,学習するのを助けてもらうとよいだろう。その後,それについて学んだ特定の種類の岩石や動物,植物を含むリストを作成する(例えば,インドネシアに住んでいる場合,ランやビャクダン,猿,蝶,火成岩,石灰岩などをリストに含めることができる)。若い女性の小さなグループを作り,各グループにリストを書いた紙を渡す。それぞれのグループで地域を探索し,リストにある項目の一つを見つける。地域の自然の美しさを損ねないよう留意する。植物や動物,岩石などを何であれ,傷つけてはならない。(準備のための活動の中で,地元にある毒性のある植物や動物を確認する方法を学ぶとよいだろう。)目にする物の絵を描くか,写真を撮る。

全部のグループが探索を終えたら,見た物について話すために集まり,リストにある物の美しさや機能について話し合う。天の御父の業と御自身の子供たちに対する愛について知り,感謝できるように,創造の物語や神の創造に関するその他の教えについて書かれた聖文を読むとよい(例えば,マタイ6:28-30参照)。

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菜園を作る

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目的

菜園を作り,食物が肉体の健康に与える役割を理解する。

説明

若い女性クラスのために,菜園で作物を植え,育て,収穫する一連の活動を計画する。地域で可能であれば,肉,乳製品,畜産物のための鶏やその他の動物を育ててもよい。これらの活動について相談できる詳しい人を招くことを考慮する。

また,菜園の材料を使って食事を作るといったまとめの活動を計画してもよい。これらの活動は,終えるのに数週間または数カ月かかるかもしれない。菜園について学ぶのに助けとなる活動のアイデアには次のようなものが挙げられる。

  • 地域の農園や温室を尋ねて,地元でいちばんよく育つ作物について話し合う。作物が良く育つ土を改良改善する方法を学ぶ。作付と収穫の年間サイクルについて学ぶ。

  • 地域でいちばんよく育つ作物を菜園に植える計画をする。必要な種と土壌改良物資にかかる費用の予算を立てる。それから種や苗を買い,菜園に植える。草取りや水遣りなど,定期的な菜園の手入れを計画する。食物を収穫した後,菜園の材料を使って食事を準備する。

  • 地域で助けの必要な家族に,菜園で育てた食物を寄付する。

  • 乾燥または缶詰による果物や野菜の保存法を学ぶ。大きななべやふたで密閉できる容器など,必要な缶詰の道具を購入するか,借りる。

  • 食用に使える鶏や,ウサギのようなその他の小動物の世話を学ぶ。家族または地域の誰かがこれらの動物を飼っていれば,その世話を助けると申し出る。

  • 地元の農園,植物園,樹木園での奉仕プロジェクトを計画する。

  • 地域で助けを必要としている個人や家族のために,保存食の寄付を募る。

  • 庭や菜園の世話に助けが必要なお年寄りや家族を助ける。

  • 地元の農業学校,苗床,植物園,樹木園を尋ねる。これらの産業での雇用の機会について学ぶ。

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衛生対策の基本

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目的

キャンプ場を衛生的なものとするための方法を学ぶ。

説明

野外における衛生対策の基本的な原則を学ぶための活動を計画し,若い女性のキャンプではその原則に従う。キャンプ場を衛生的なものとすれば,キャンプでの若い女性の健康,快適さ,安全が改善されるであろう。あなたの地域に合った規則と以下の衛生対策の指針を実践する活動を計画してもよい。例えば,若い女性にこれらの指針を実践する機会を与えるために泊りがけのキャンプ活動を計画することもできる。これらの多くの活動は週日のミューチャル活動で行うこともできる。

  • キャンプ場の環境について調べる。よどんだ水たまりや沼,手入れのされていないトイレ,小屋,ごみ捨て場など,害虫が繁殖するような場所の近くにあるキャンプ場は避ける。キャンプする場所の虫,ねずみや毒草を避け,接触を最小限に抑えるためにできることを計画する。また,自然の植生や水路の妨げとなる場所でキャンプすべきではない。

  • キャンプでは小さなせっけんに細いロープを結びつけたものを準備する。このせっけんを食事する場所,トイレ,テントの外の柱にかけておく。若い女性一人一人が小さな消毒用ハンドジェルを必ず持つようにする。ロープで区切って特定の清潔な場所を作ってもよい。キャンプ場がぬかるんでいる場合,それを減らすために小さな排水路を作るか,砂利を詰める。

  • キャンプ場の辺りにいる動物について学ぶ。クマやカモメなどのごみをあさる動物がいる場合,安全な場所や入れ物に食物を保管する方法を計画する。就寝場所の近くには食物を置かない。服についているかもしれない食物の臭いに注意し,寝る前に着替えて,その服をしまってしまうか,洗っておく。ごみは全てしっかりした容器に入れる。

  • キャンプ場のごみの規則を調べておく。毎日キャンプで出たごみを次の二つのどちらかの方法で処理する。全て焼く,あるいはキャンプ場から離れたごみ捨て場やごみ箱に捨てる。キャンプ場によっては両方の方法を取り入れなくてはならない。地元のごみ捨ての規則に従う。リサイクルできるものは可能な限りリサイクルする。

  • キャンプしている場所は食べ物やごみを散らかさないようにする。ごみの缶や袋は必ず水切りしておく。食糧やごみをありや虫から守るために,容器が地面につかないようにラックや石の上に置く。

  • 野外のトイレは毎日掃除する。必要であればトイレの作り方を学ぶ。

トイレのない場所でハイキングやキャンプをする場合,排泄物を埋める規則に従う。水資源やキャンプ場から約60メートル離れていることを確認する。靴のかかとか棒を使って浅い穴を掘る。排泄物は全て穴に埋めなければならない。終わったら土をかけ,元の状態に戻しておく。

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証会

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目的

若い女性がイエス・キリストについての証を述べる機会を得られるような集会を開く。

説明

若い女性がイエス・キリストの福音についての証を分かち合えるような特別な集会を計画する。その場では,彼女たちはキャンプによってどのように証が強められたかを分かち合うこともできる。こうした証会は通常キャンプが終わる頃行われ,夜または日中に実施できる。証会は,若い女性が気持ちを集中させられるような静かな場所で開くようにする。集会は祈りによって始め,祈りによって終える。

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野外料理

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目的

野外で簡単な食事の作り方を学び,自信と自立を育む。

説明

この活動の中に記載のあるようなさまざまな技術を使って野外での調理の仕方を学ぶ活動を幾つか計画する。これらの活動の計画するに当たり,教会や地域で知識や経験のある人を招いてもよい。最後には学んだスキルを実践できる泊りがけのキャンプのような活動を計画する。以下がさまざまな種類の野外料理法である。

  • ダッチオーブン料理 ダッチオーブンとは大きな鋳物のきっちりとしたふたのある鍋である。これは肉を焼いたり,煮込んだり,パンやケーキなど焼くときに使う。ダッチオーブンで調理するには,クリスクロスファイヤーを作り,炭の層ができるようにする。手入れを楽にするために,ビスケットやケーキを焼くときには,鍋の内側にアルミフォイルを敷く。材料を鍋の中に入れ,ふたを閉じる。鍋を炭の上に置き,シャベルで炭をすくってふたの上にも幾つか置く。伝統的なたき火の代わりに,ダッチオーブン料理には炭を使うことができる。

  • ピットクッキング ピット(くぼみ)で調理するには,調味料をふりかけた野菜などの簡単な食事をアルミホイルにしっかりと包む。それから約30平方センチメートルの深さのくぼみを掘る。穴の底に平たい石を敷き詰める(破裂の危険があるので石灰岩,頁(けつ)岩,あるいは湿った石は避けます)。石の上にティーピーファイヤーをおこす。それからティーピーファイヤーの上にクリスクロスファイヤーを組む。この状態を1時間くらい続け,熱で石が白くなるまで燃やす。火から炭をシャベルで取り出し,石の上にホイルで包んだ食糧を置く。ホイルの上には炭を少し置く。穴を土で埋め,蒸し焼きにする。45分くらいたったら,熱くなった食材を取り出し,土を元の状態に戻す。

  • リフレクターオーブン リフレクターオーブンは炭ではなく炎を使ってパン,キャセロール,ピザなどを調理する。火に近づけたり,離したりしてオーブンの温度が調節できる。リフレクターオーブンを作るには,5―10ガロン〔訳注ー1ガロンは約3,785リットル〕の缶と金属のラックまたは棚,金切りばさみ,針金が必要である。金切りばさみで缶を縦半分に切る。針金を使って缶の中心にしっかりとラック,または棚を取り付けます。調理するときはそのラックの上に食物を置き,オーブンを裸火に近づけます。

  • 石焼き 石の炉を作るには,火の両側に大きな平たい石を二つ置く。その石が材料の入ったフライパンや鍋を支えられるくらいの位置に置く。この方法を使えば,目玉焼き,ベーコン,パンケーキなどの食事を作ることができる。

  • トレンチファイヤー トレンチファイヤーは鍋やフライパンで料理をするのに向いている。丸太を2本,並行に置く。それから小さな火を丸太の間におこす。フライパンが火の上にくるようにし,丸太の上に置く。グリルを作りたい場合,丸太にV字型に切り込みを入れ,そこに金属の棒を渡す。小さな火で時間をかけて調理するときは,丸太の片方を閉じて空気が通らないようにする。終わったら,必ず完全に火を消します。

  • スピットクッキング(くし刺し型) スピットクッキングは鶏肉や魚,肉などを調理するときに使う。小さなティーピーファイヤーをおこす。火の両側に切り込みのある2本の棒を置いて地面に立てる。次に生木で串を作り,燃えないように水に浸しておく。肉などに串を通して,火の上に渡す。たれをかけ,よく回転させる。

  • 器具を使わない調理 鍋や器具を使わない調理を学んでもよい。これをするには,生木,石,石炭を使う。

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食の安全

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目的

食中毒を防ぐために食事の準備,扱い方法を学ぶ。

説明

食中毒や病気を防ぎ,安全に食事を準備する方法を学ぶ活動を計画する。この活動にはこれに関する知識や経験がある人を招いて助けてもらう必要もあるだろう。さまざまな種類の食物の選び方,保存,調理,解凍,盛りつけ,再冷凍に関する基本を学んでおいた方がよい。特に献立に肉類や魚介類がある場合はなおさらだ。サルモネラ,ボツリヌス,大腸菌などを含む食中毒に共通する原因や予防方法について学んでもよい。乳製品を使った料理など細菌が繁殖しやすい材料を含む,腐りやすい食物を冷やしておく方法を理解しておく。緊急事態のときのように冷蔵庫や冷凍庫のないときにでも食物を冷やせる方法を研究してもよい。

衛生対策や食の安全に関する技術などを練習しながらグループで簡単な食事を作る活動をしてもよい。食事をともに楽しんでも,貧しい人に提供してもよい。食物の衛生対策には以下のものが含まれる。

  • 食物を用意する前や肉を扱った後は必ず手と作業場を洗うこと。

  • 病気や,皮膚に炎症や切り傷のある人には食物に手を触れさせない。

  • 調理する場所や食べる場所は清潔にし,物を散らかしたままにしない。

  • 調理と保存には清潔な食器を用いる。

  • 余った食物にはカバーをし,ほこりやはえから防ぐ。

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