教え、学ぶ
聖文の中でイエス・キリストに焦点を当てる


「聖文の中でイエス・キリストに焦点を当てる」『聖文研究のスキル』

聖文の中でイエス・キリストに焦点を当てる

定義する

十二使徒定員会のD・トッド・クリストファーソン長老による次の言葉を分かち合うとよいでしょう。

D・トッド・クリストファーソン長老

「すべての聖文の第一の目的は,わたしたちの心を父なる神と御子イエス・キリストを信じる信仰で満たすことです。」(D・トッド・クリストファーソン「聖文の祝福『リアホナ』2010年5月号,34)

聖文の中でイエス・キリストに焦点を当てれば当てるほど,主についてさらに多く学ぶことができるようになることに注目してもらいます。主について学ぶとき,主を信じるわたしたちの信仰は強まります。聖文を研究するとき,わたしたちは主の名前,称号,特質に焦点を当てることができます。また,わたしたちが研究する人々,儀式,物,出来事の中に,救い主の予型や象徴を見つけることもできます。聖文は,「神が人に与えてこられたすべてのものは,〔主〕の予型であ〔り〕」(2ニーファイ11:4),「〔主〕のことを証する」(モーセ6:63)と教えています。

以下の配付資料をコピーして各生徒に配るとよいでしょう。聖文を研究するときに配付資料にある質問をすることで,イエス・キリストをさらによく知ることができるようになることに注目してもらいます。クラス全体で質問を読むとよいでしょう。

聖文の中でイエス・キリストに焦点を当てる

名前と称号:この名前または称号はどういう意味でしょうか。(聖文の脚注や『聖句ガイド』,ChurchofJesusChrist.org のほかのリソースなど,聖文研究ツールを調べてください。)この名前や称号は,イエス・キリストとの関係において,わたしがどうあるべきであると教えていますか。

象徴:この人物,儀式,物,出来事は,イエス・キリストとその生涯,および使命について,何を教えているでしょうか。

属性と特質:この聖句から,イエス・キリストの属性と特質について何を学ぶことができるでしょうか。この聖句は,救い主とその約束をより深く信頼するうえでどのように役立つでしょうか。

モデルを示す

以下の例またはあなた自身の例を使って,このスキルを実演してください。

探すもの

聖文の例

イエス・キリストについて,またイエス・キリストとの関係について,何を学ぶことができるでしょうか。

探すもの

名前と称号

聖文の例

創造主(2ニーファイ2:4イザヤ40:28ヨハネ1:3

イエス・キリストについて,またイエス・キリストとの関係について,何を学ぶことができるでしょうか。

創造主として,イエス・キリストはわたしが人生で美しく目的のあるものを創造できるように助けてくださいます。

探すもの

象徴

聖文の例

竿の上の蛇(民数21:6-9ヨハネ3:14-15ヒラマン8:14-15

イエス・キリストについて,またイエス・キリストとの関係について,何を学ぶことができるでしょうか。

青銅の蛇を見たイスラエルの民が,蛇にかまれた傷から癒されたように,イエス・キリストを仰ぎ見る者は罪から癒されます。

探すもの

属性と特質

聖文の例

「父よ,あなたの御心が行われ,栄光はとこしえにあなたのものでありますように」(モーセ4:2ルカ22:41-443ニーファイ11:11

イエス・キリストについて,またイエス・キリストとの関係について,何を学ぶことができるでしょうか。

イエス・キリストは謙遜で,天の御父の御心に従順であられます。主は常に無私の心で栄光と誉れを御父に向けられるのです。

練習する

救い主の名前,称号,象徴が含まれている,または救い主の特質や属性の側面を明らかにしている聖句を,今週聖文を読む範囲から研究するよう生徒を招きます。学習する中で,配付資料に書いた質問について深く考えてもらいます。十分な時間を取った後,イエス・キリストについて,また,イエス・キリストと自分との関係について分かったことや学んだことを,生徒たちに分かち合ってもらいます。

研究し,深く考えるためのその他の聖句:

招き,フォローアップする

学期を通して,個人学習を行う際には,聖文の中でイエス・キリストに焦点を当てるというこのスキルを使うよう生徒を励まします。次にクラスに来るときに,個人の聖文研究からイエス・キリストについて,また,イエス・キリストと自分との関係について学んだことを分かち合う準備をして来るよう生徒を招きます。フォローアップすることを忘れずに,そして次回のクラスで生徒が見つけたことを発表する時間を取ります。また,このスキルを実践することが,彼らの聖文研究にどのような影響を与えたかを尋ねてもよいでしょう。