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第21課 クラス準備資料:永遠の結婚と家族の教義


「第21課 クラス準備資料:永遠の結婚と家族の教義」回復の礎 教師用資料

「第21課 クラス準備資料」回復の礎 教師用資料

第21課 クラス用準備資料

永遠の結婚と家族の教義

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神殿の外にいる夫婦

ダリン・H・オークス管長は次のように教えています。「この世の人生の目的であり,末日聖徒イエス・キリスト教会の使命でもあるのは,神の息子,娘をその行く末のために備えさせること,すなわち天の御父と似た者となる備えをさせることです」(“Same-Gender Attraction,” Ensign, Oct. 1995, 7)。永遠の結婚と家族の教義を学びながら,天の御父と似た者となる備えをするうえで結婚と家族がどのような助けになるかを理解するのに役立つ原則を見つけてください。

セクション 1

神の永遠の計画において,結婚の目的とは何か

1831年,バプテスマを受けたばかりのリーマン・コプリーという教会員が,預言者ジョセフ・スミスのもとを訪れました。リーマンは元シェーカー教徒でした。シェーカー教とは,結婚を否定し,生涯独身である(性交渉をしない)ことこそ,最も高潔なキリスト教の信仰の形と信じる宗教です。リーマンの訪問を受け,預言者ジョセフ・スミスはシェーカー教の教えについて主に問い,現在教義と聖約49章に記録されている啓示を受けました(49章の前書きが役に立つでしょう)。以下の聖句の中で,結婚に関する主の教義を教えている言葉に印を付けるとよいでしょう。

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教義と聖約49:15-17を読んでください(モルモン書ヤコブ2:27-30も参照)。

十二使徒定員会のデビッド・A・ベドナー長老は,結婚が神によって定められている理由を説明しています。彼の言葉の中で心に残った部分に印を付けましょう。

永遠の結婚が御父の計画の中でどうしても欠かせないのはなぜかを理解するのに役立つ,力強い教義的理由が二つあります。

理由1:男性の霊と女性の霊は,互いを完成し合う性質を持っている。だからこそ,男女は昇栄に向かって一緒に進歩するように意図されているのである。……

……つまり,幸福の計画を推し進めるには,霊的,肉体的,精神的,感情的に,男女が力を合わせて一つになることが必要だったのです。男性であれ女性であれ,単独で創造の目的を達成することはできませんでした。……

理由2:神の計画により,死すべきこの世に子供をもたらし,最良の環境の中で養い育てるには,男性と女性の両方が必要である。

かつてアダムとエバに与えられた,増えよ,地に満ちよとの戒めは,今もなお有効です。……つまり,男女間の結婚こそが,前世にいる霊をこの死すべき世にもたらすために神が承認された経路なのです。……

夫と妻が互いに愛し合い誠実である家庭は,子供を育てる最高の環境となります。そのような家庭の子供は,愛と義をもって育てられ,霊的にも物質的にも満たされます。男女の異なった特徴が夫婦関係を完成させるのと同じように,男女それぞれの特徴は,子供を育て,養い,教えるうえでも欠かせません。(デビッド・A・ベドナー「結婚—神の永遠の計画に不可欠なもの」『リアホナ』2006年6月号,50-52)

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男女の間の結婚はなぜ天の御父の計画に不可欠なのか,あなたならどのように説明しますか。

セクション 2

永遠の結婚はどのような祝福をもたらすか

ノーブーで,ジョセフ・スミスは,永遠の結婚の教義をより多くの人たちに教えるようになりました。これは聖徒たちにとって新しく,驚くべき教義でした。多くの聖徒たちが,結婚は死によって終わりを迎えると信じていたのです。

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ジョセフ・スミスとエマ・スミス

1843年5月に互いに永遠に結び固められた,ジョセフとエマ・スミスの描写。

十二使徒定員会のパーリー・・プラット長老は,永遠の結婚の可能性について預言者に教えられたときに感じたことを説明しています。

最愛の妻とこの世においても永遠の世においても固く結ばれる……ことを教えてくれたのは〔ジョセフ・スミス〕でした。……そして,この愛情はさらに強めることができ,永遠にわたってその中で進歩,成長できることを学んだのも,彼を通してでした。わたしたちの永遠の結婚の結果として生じるのが,天の星の数ほどの,あるいは海岸の砂粒の数ほどの子孫だとも教えてくれました。……

昔からわたしには愛情がありましたが,その訳は知りませんでした。しかしわたしは,純粋な心……,高められた強い気持ちで人を愛するようになりました。(AAutobiography of Parley P. Pratt,utobiography of Parley P. Prattパーリー・P・プラット・ジュニア編(2007年),260), ed. Parley P. Pratt Jr. [2007], 260)

1843年,預言者は教義と聖約132章に現在記録されている啓示を口述筆記しました。この啓示には,永遠の結婚の教義が含まれています。

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教義と聖約132:19-20を読んでください。

ラッセル・M・ネルソン大管長は次のように教えています。

永遠の命の資格を得るために,わたしたちは天の御父と永遠の聖約を交わさなければなりません〔教義と聖約132:19参照〕。すなわち,神殿結婚には夫婦間だけでなく,神との協力関係も含まれるのです〔マタイ19:6参照〕。……

……家族が神殿で結び固められるとき,その家族は,神の王国そのもののように永遠になるのです〔教義と聖約132:19-20参照〕。(ラッセル・M・ネルソン「日の栄えの結婚」『リアホナ』2008年11月号,92-93 )

永遠の結婚の祝福は,次の世のためだけのものではありません。聖約に忠実に従い続ける努力をする者は,この世でも永遠の結婚の祝福を受けることができます。トーマス・S・モンソン大管長は次のように教えています。

相手を賢明に選び,結婚を成功させるために献身するなら,結婚以上に大きな幸福をもたらしてくれるものはこの世にありません。(「神権の力 」 『 リアホナ 』2011年5月号,68)

永遠の結婚と家族の祝福を体験できない人がいるという状況について,疑問を抱く教会員もいます。十二使徒定員会のD・トッド・クリストファーソン長老は次のようにこの問題について教えています。

結婚と家族に関連する基本的な真理を宣言したからといって,理想とは異なる現状に置かれた皆さんの犠牲や成功を見過ごしにしたり,軽視したりしているわけではありません。皆さんの中には,ふさわしい相手がいないこと,同性に引かれる性質,身体的や精神的な障がい,単に失敗に対する恐れ(恐れは一時的であっても信仰を曇らせる)などの理由で,結婚の祝福にあずかることのできていない人もいるでしょう。あるいは結婚したけれども,結婚生活が終わりを迎え,二人一緒でも大変なことを一人でこなさなければならない状況に置かれている人もいるでしょう。また,結婚した皆さんの中でも,心の底から望み,神にすがり,祈り求めたにもかかわらず,子供に恵まれない人もいるでしょう。

……イエス・キリストの贖罪は,イエス・キリストを頼るすべての人々の喪失や損失を予測し,最終的に,それらすべてを補うために成し遂げられたことを,確信をもって証します。御父が子供たちのために準備しておられるすべてのうちの一部にしかあずかれない運命にある人はだれ一人としていないのです。(D・トッド・クリストファーソン「なぜ結婚,なぜ家族か」『リアホナ』2015年5月号,52)

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クラスの準備のために考える

すべての結婚,特に永遠の結婚には,配偶者同士の努力と忍耐が必要です。皆さんが知っている夫婦のうち強いきずなで結ばれた愛ある結婚生活を送っている人たちと話してください。そして,そのような関係を築くために何をしてきたか尋ねましょう。また,結婚によってどのように二人の生活が豊かになったのかについても尋ねてみましょう。分かったことをクラスで発表できるよう準備しておいてください。

セクション 3

結婚や家族についての主の教義をなぜ守らなければならないのか

回復が展開して行くにつれて,主は,結婚と家族についての教義を強調するよう,預言者に啓示されました。1995年9月,中央扶助協会集会においてゴードン・B・ヒンクレー大管長が「家族—世界への宣言」を読み上げました。この宣言の最後の言葉から,なぜわたしたちが結婚や家族についての主の教義を守らなければならないかが分かります。

わたしたちは警告します。家庭の崩壊は,個人や地域社会,国家に,古今の預言者たちが預言した災いをもたらすことでしょう。

わたしたちは,全地の責任ある市民と政府の行政官の方々に,社会の基本単位である家族を維持し,強めるために,これらの定められた事柄を推し進めてくださるよう呼びかけるものであります。(「家族—世界への宣言」,ChurchofJesusChrist.org

前中央扶助協会会長のジュリー・B・ベック姉妹は,「家族—世界への宣言」に見られる家族の教義を学ぶ必要性について説明しています。

今の世代の人々は,かつてなかったほど,家族の教義を擁護する必要に迫られるでしょう。家族の教義を知らなければ,それを擁護することはできません。……

〔スペンサー・W・〕キンボール大管長はこう言っています。

「過去において家族の結束を強めるうえで少なからぬ働きをしていた社会規範というものが,次第に影の薄い在存となってきています。悪の力が押し寄せる中で,家庭の価値を深くまた積極的な気持ちで信じている人だけが自分の家庭を守ることができる,そのような日が訪れるに違いありません。」〔スペンサー ・W・キンボール「家族は永遠に」『リアホナ』 1981年4月号,3〕(ジュリー・B・ベック「家族の教義を教える」『リアホナ』 2011年3月号,17)

前若い女性会長会のボニー・L・オスカーソン姉妹は次のように教えています。

わたしたちも,結婚や家族,男女の神聖な役割や,神聖な場である家庭の大切さについて主が明らかにされた教義を大胆に擁護しなければなりません。たとえ世界が,これらの原則は時代遅れで,窮屈で,もはや重要ではないと声高に叫んだとしてもです。既婚か独身か,何人子供がいるかに関係なく,すべての女性は家族の宣言に記されている主の計画の擁護者となることができます。主の計画は,わたしたちの計画でもあるべきです。……

……主が定められたとおりの結婚を擁護しつつ,異なる意見を持つ人々に愛と思いやりを示し続けましょう。(ボニー・L・オスカーソン「家族の宣言の擁護者」『リアホナ』2015年5月号,15)

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自分の考えを記録する

日記帳や空欄に,ヤングアダルトが結婚や家族の擁護者になることのできる方法について,あなたの考えを書いてください。あなたは結婚の教義をかつて擁護したことがありますか。どんなふうにして擁護しましたか。