2000–2009
日の栄えの結婚
脚注

Hide Footnotes

テーマ

日の栄えの結婚

この家族の宣言から,日の栄えの結婚にはほかのいかなる関係よりも幸福になるための大いなる可能性があるということが理解できます。

愛する兄弟姉妹,わたしは皆さん一人一人に心から感謝しています。わたしたちはともに,イエス・キリストの福音に深い感謝の念を抱いています。不幸なことがたくさんあるこの世にあって,わたしたちは神の「偉大な幸福の計画」1に心から感謝しています。神の計画では,男性と女性が存在するのは「喜びを得るためである」2と述べられています。その喜びは,神の永遠の計画に調和した生活を選択するときに得られます。

選択の重要性は簡単な概念によって説明できます。それは,わたしがある大規模商業施設で買い物をしていたときに頭に浮かんだものです。わたしはそれを「買物客の行動パターン」と呼んでいます。買い物は日常生活の一部ですから,これらの行動パターンはおなじみのものであると思います。

賢い客は選択肢を十分に調べてから,選択をします。おもに,買いたい品物の品質や耐久性を調べます。最良のものが欲しいのです。それと対照的に,特価品を探す人や,派手にお金を使う人もいますが,彼らは後になって,ひどく失望し,自分の選択がよくなかったことを知るのです。残念ながら,まれに,自分の高潔さを投げ出して,欲しい物を盗む人々がいます。それは「万引き」と呼ばれます。

買物客の行動パターンは結婚の話に当てはめることができます。愛し合っている男女は,最高品質の結婚を選ぶことも,長持ちしない低品質の結婚を選ぶことも,厚かましくも,欲しいものだけ盗む「結婚の万引き」を選ぶこともできます。

結婚に関しては世界中で議論され,様々な形にねじ曲げられた結婚が存在しています。わたしが主の使徒3として,このテーマでお話しする目的は,男女の間の結婚が神聖であり,神によって定められたものである4と宣言することです。わたしは神殿結婚の美点についても断言します。それは,創造主がその子供たちにお与えになった結婚の中で最も気高く,永続する結婚です。

救いは個人的な事柄ですが,昇栄は家族の事柄です。5神殿で結婚し,その結婚が約束の聖なる御み霊たまにより結び固められる人々のみが,死後も配偶者であり続け,日の栄えの栄光の最高の階級すなわち昇栄を得るのです。6神殿結婚は日の栄えの結婚とも呼ばれます。日の栄えの栄光には3つの階級があります。その最高を得るために,夫婦はこの世においても永遠にわたっても結び固められ,聖なる神殿で交わした聖約を守らなければなりません。7

人が心に抱く最も崇高な望みは,死後も持続する結婚です。神殿結婚に誠実であればそうなります。家族が永遠に一緒にいられるようになるのです。

この目標は輝かしいものです。教会におけるすべての活動,進歩の機会,定員会,クラスは,家族に昇栄をもたらす手段なのです。8

この目標を達成できるように,天の御父はこの神権時代に神権の鍵かぎを回復し,御父の計画において必要不可欠な儀式を適切な権能によって執行できるようにしてくださいました。天からの使者,すなわち,バプテスマのヨハネ9,ペテロ,ヤコブ,ヨハネ10,モーセ,エライアス,エリヤ11などが,その回復に携わりました。12を再び世界に宣言します。

この啓示された真理についての知識が,全地に広まりつつあります。13わたしたちは,主の預言者ならびに使徒として「家族は神の子供たちの永遠の行く末に対する創造主の計画の中心を成すものであること」14

わたしたちはさらに宣言します。「すべての人は,男性も女性も,神の形に創造されています。人は皆,天の両親から愛されている霊の息子,娘です。したがって,人は皆,神の属性と神聖な行く末とを受け継いでいます。そして性別は,人の前世,現世および永遠の状態と目的にとって必須の特性なのです。

前世で,霊の息子,娘たちは神を知っていて,永遠の御父として神を礼拝し,神の計画を受け入れました。その計画によって,神の子供たちは肉体を得ることができ,また,完成に向かって進歩して,最終的に永遠の命を受け継ぐ者としての神聖な行く末を実現するために,地上での経験を得られるようになったのです。〔天の御父の偉大な〕幸福の計画は,家族関係が墓を超えて続くことを可能にしました。聖なる神殿において得られる神聖な儀式と聖約は,わたしたちが個人として神のみもとに帰り,また家族として永遠に一つとなることを可能にするのです。」15

この家族の宣言から,日の栄えの結婚にはほかのいかなる関係よりも幸福になるための大いなる可能性があるということが理解できます。16地球が創造され,この教会が回復されたのは,家族を築き,結び固め,永遠に昇栄を得られるようにするためです。17

「人が一人の妻を持つこと,また彼ら二人が一体となることは正当である。これはすべて,地がその創造の目的にかなうためで〔ある〕」18と聖文は断言しています。ほかの聖文も「主にあっては,男なしには女はないし,女なしには男はない」19と断言しています。したがって,結婚は昇栄に必要な福音の原則であるだけでなく,神聖な戒めでもあるのです。

天の御父は「人の不死不滅と永遠の命をもたらすこと,これがわたしの業であり,わたしの栄光である」20と宣言されました。愛する御子の贖しょく罪ざいによって,この二つの目的が達せられるようになりました。贖罪のおかげで,不死不滅,すなわち死からの復活がすべての人にとって現実となったのです。21また贖罪のおかげで,永遠の命,すなわち「神のあらゆる賜たま物ものの中で最も大いなるもの」22である,神のみもとでの永遠の生活が達成可能になりました。永遠の命の資格を得るために,わたしたちは天の御父と永遠の聖約を交わさなければなりません。23すなわち,神殿結婚には夫婦間だけでなく,神との協力関係も含まれるのです。24

家族の宣言はまた「夫婦は,互いに愛と関心を示し合う……という厳粛な責任を負って〔いる〕」25ことに目を向けさせてくれます。その間に生まれた子供は「神から賜った嗣し業ぎょう」26です。家族が神殿で結び固められるとき,その家族は,神の王国そのもののように永遠になるのです。27

そのような報いは,単なる望みだけでは得られません。新聞の死亡欄は時折,亡くなった人が次の世で,一足先に逝った自分の伴はん侶りょともう一度結ばれるという期待の込められた書き方がしてあります。しかし,実際に彼らが選んだのは永遠という選択肢ではなく,二人が生きている間のみ有効な結婚だったのです。天の御父は至高の賜物をお授けになろうとしましたが,彼らはそれを断りました。そして,その賜物を拒絶したことで,賜物の送り主をも拒んだのです。28

一つの力強い聖句が,単なる望みと永遠の真理を明確に区別しています。「すべての聖約や契約,……義務,誓詞,誓言,……期待がなされ,また交わされるとき,これらが……この世においても永遠にわたっても,……油注がれた者によって,約束の聖なる御霊により結び固められなければ,これらは死者の中からの復活の時も,その後も,まったく効験や効能,効力がない。……この目的で結ばない契約はすべて,人が死ぬと終わるからである。」29

この真理は絶対的なものです。この教会の会員はすべての人々に,この真理を学び,永遠の命の資格を得るように勧めています。30すべての人々に,永遠の御父なる神とその御子イエス・キリストを信じる信仰を持ち,悔い改め,聖霊を受け,神殿の祝福を受け,神聖な聖約を交わして守り,最後まで堪え忍ぶように勧めています。

幸いにも,神の偉大な幸福の計画とその永遠の祝福を,この世で福音を聞く機会のなかった人々に及ぼすことができます。彼らのために身代わりで神殿の儀式を行うことができるのです。31

しかし,結婚していない多くの成熟した教会員はどうなるのでしょうか。何の落ち度もないのに,独りで生きるという試練を受けています。わたしたちは皆,次のことを思い起こしましょう。主御自身の方法と時から見れば,忠実な聖徒に対して祝福が差し控えられることはありません。32主は行いだけでなく心の望みに応じて一人一人を裁き,報いてくださいます。33

一方,不完全さによる誤解が結婚生活に問題を生むこともあります。実際,どの結婚生活も二つの欠点を抱えてスタートします。欠点のある二人が夫婦となるからです。幸福は二人の熱心な努力によってのみ得られます。オーケストラの団員も心を合わせて初めてハーモニーが得られます。同様に,結婚生活における調和も,心を合わせる努力をしなければなりません。その努力は,二人がそれぞれ自分の要求を最も小さくし,無私の愛の行いを最も大きくするときに実を結ぶのです。

トーマス・S・モンソン大管長は述べています。「真の幸福を見いだすには,自分自身の外に焦点を当ててそれを求めなければなりません。自我を捨てて同はら胞からに奉仕するようになるまで,人生の意義は学べません。人々への奉仕は義務のようなものであり,その義務を果たすなら真の喜びが得られます。」34

結婚生活における調和は,最優先すべき幾つかの事項の中で配偶者の幸せを重んじるときにのみ得られます。実際にそうするときに,日の栄えの結婚は現実になり,この世にも来きたるべき世にも大きな喜びをもたらすのです。

神の幸福の計画は,自ら選択する権利を認めています。買物客のように,日の栄えの結婚でも,程度の低い選択肢でも選べます。35結婚には安っぽいものも,高価なものも,悪魔が狡こう猾かつに仕組んだものもあります。悪魔の選択肢には気をつけてください。それは常に不幸を招きます。36

最高の選択肢は日の栄えの結婚です。喜ばしいことに,以前に程度の低い選択肢を選んだとしても,最高の選択肢に格上げできます。そのためには,大きな心の変化37と,自分の質を高めそれを永続的に保つことが必要です。38その祝福は,全力を尽くして得るだけの価値があります。39

神殿結婚の祝福が完全に実現した状態は,この世の人には到底理解できません。このような結婚は日の栄えの王国においても発展し続けます。そこで,わたしたちは完全になるのです。40イエスが御父の完全な栄光を受けられたように41,わたしたちも「父のもとに来て,定められたときに父の完全を受け〔る〕」42のです。

日の栄えの結婚は,永遠の命への備えの中心です。そのためには,正しい相手と,正しい場所で,正しい権能により結婚し,神聖な聖約に忠実に従う必要があります。43そうすれば,神の日の栄えの王国における昇栄を確信できるのです。そのことを,イエス・キリストの御み名なにより証あかしします。アーメン。