「2月24日-3月1日 2ニーファイ26-30章:『驚くべき業と不思議』」『わたしに従ってきなさい—個人と家族用:モルモン書 2020年』(2020年)
「2月24日-3月1日 2ニーファイ26-30章」『わたしに従ってきなさい—個人と家族用:2020年』
2月24日-3月1日
2ニーファイ26-30章
「驚くべき業と不思議」
主は言われました。「わたしは……すべての者に,わたしの語る言葉を書き記すように命じる。」(2ニーファイ29:11)主の言葉を研究するとき,主は御霊を通してあなたに語りかけられます。受けた事柄を書き留めてください。
印象を書き留める
「わたしはあなたがたに,終わりの時について……預言する」とニーファイは書いています(2ニーファイ26:14)。言い換えると,ニーファイはわたしたちの時代について書いたのです。ニーファイが自分の見た事柄について心配したのには理由があります。人々は神の力と奇跡を否定し,ねたみや争いが蔓延し,悪魔が人々を強い縄で縛っていたのです。しかし,こうした悪魔による末日の「闇の業」(2ニーファイ26:10,22)のほかに,ニーファイは主御自身による「驚くべき業と不思議」についても語りました(2ニーファイ27:26)。その業の中心となるのが1冊の書物,すなわち地の中から語り,サタンのうそをあばき,旗のように義人を集める書物です。その書物とはモルモン書であり,驚くべき業とは末日におけるキリストの教会の業であり,不思議とはわたしたちの弱さにもかかわらず,その業に加わるよう主がわたしたちを招いておられることです。
個人の聖文研究のためのアイデア
イエス・キリストはすべての人を御自分のもとに来るよう招いておられる。
天の御父は「わたしたちが信じたり受け止めたりし切れないほどの,無限の憐れみと祝福を備えておられる」と預言者ジョセフ・スミスは教えています(The Joseph Smith Papers, “History, 1838–1856, volume D-1,” p.4 [addenda], josephsmithpapers.org)。ニーファイが2ニーファイ26:20-22で予見したことと,23-33節で救い主について教えていることを読み,それらをジョセフ・スミスの言葉と比較します。主の無限の憐れみについて,あなたは何を学べるでしょうか。イエス・キリストの教会の会員として,あなたは神の子供たちとの接し方において,さらにキリストのようになるために何ができるでしょうか。
3ニーファイ18:30-32も参照してください。
これらの章では,モルモン書について何と書かれているだろうか。
2ニーファイ26-27章にあるニーファイの預言は,それ以前のイザヤの預言(イザヤ29章参照)から多くを引用し,モルモン書の出現を予告しています。この預言は次のように述べています:
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リーハイの子孫の言葉が「霊媒」とともに「低く地の中から」語りかけ,「一つの書物に……封じられる。」(2ニーファイ26:14-17;イザヤ29:4も参照)
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書物の一部が学者に渡され,学者は「わたしには読めない」と言う(2ニーファイ27:15-20;ジョセフ・スミス—歴史1:64-65;イザヤ29:11も参照)。
イザヤのほかに,聖書の時代のほかの預言者も,書名には言及していませんが,モルモン書について暗に述べています。例えば,エゼキエル37:15-20で述べられている「ヨセフの木」とは,ヨセフの子孫に当たるニーファイ人の記録のことを指していると思われます。この記録は,聖書を意味する「ユダの木」と一つになるのです。
そのほかの例は,『聖句ガイド』の「モルモン書」の項に見られます(scriptures.ChurchofJesusChrist.org)。
サタンは人々を欺こうと努めている。
ニーファイは2ニーファイ28章において,末日に現れるサタンの多くの偽りや策略を明らかにしています。それらを見つけてみましょう(例えば,6,8,21-23,29節参照)。なぜサタンの偽りについて知る必要があるのでしょうか。敵対する者があなたを欺こうとするとき,あなたはどうしますか。
神は御自分の子供たちを導くために,絶えず啓示を与えられる。
末日聖徒であるわたしたちは,祝福されて神の言葉を豊かに受けています。ですからニーファイの警告は,わたしたちに当てはまり得るものです。「もうこれで十分」とは決して思ってはなりません。2ニーファイ28章と29章にある警告を読むとき,以下のような質問について考えてください:
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主はわたしたちに,御自分の言葉に対してどのように感じ,どうこたえるよう望んでおられるだろうか。
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なぜ人々は時として,神からさらに多くの真理を受けることに対して「怒る」のだろうか(2ニーファイ28:28)。自分はそのように感じたことはあるだろうか。そうであれば,どうすればさらに真理を受け入れられるようになるだろうか。
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神の言葉を受けるとはどういう意味だろうか。神の言葉をさらに受けたいという望みを神に示すにはどうすればよいだろうか。
アルマ12:10-11;3ニーファイ26:6-10も参照してください。
神はわたしたちの時代のためにモルモン書を備えられた。
ニーファイは啓示により,モルモン書がすべて書き記される前でさえ,それがいつの日か「人の子らのために……大いに価値がある」ものとなることを知っていました(2ニーファイ28:2)。モルモン書はなぜあなたにとって大きな価値がありますか。2ニーファイ29-30章を読みながら,この質問について考えてください。神がモルモン書を通して,この世やあなたの人生において成し遂げようとしておられる「驚くべき」業にはどのようなものがあるでしょうか。
家族の聖文研究と家庭の夕べのためのアイデア
家族とともに聖文を読むとき,家族の必要を満たすために,どのような原則を強調し,話し合えばよいかを御霊の助けによって知ることができます。幾つかのアイデアを紹介します。
2ニーファイ26:12-13
ニーファイは,イエス・キリストが聖霊を通して御自身を現されると教えました。聖霊によって救い主に対する証が強まったときのことについて,家族は互いにどのような経験を分かち合うことができるでしょうか。
2ニーファイ26:22;28:19-22
悪魔について2ニーファイ26:22が教えていることを説明する,実物を用いたレッスンを家族で楽しむことができるかもしれません。2ニーファイ28:19-22にあるサタンの策略について読むとき,だれかの手首にひもを巻き付けて,「麻縄」に見立てるのもよいでしょう。麻縄はサタンの誘惑とどのように似ているでしょうか。それはどのようにして強い縄となるでしょうか。どうすればサタンの偽りを見抜けるでしょうか。
ニーファイは悪魔の誘惑を「麻縄」にたとえた。
2ニーファイ27:20-21
「わたしにはわたし自身の業を行う能力がある」という主の言葉は,何を意味していますか。この真理は,わたしたちが主の教会で奉仕する方法にどのような影響を与えるでしょうか。
2ニーファイ28:30-31
あなたの家族は,例えば啓示のように,神から少しずつ受けるのが一番だというものに関して何か思いつくでしょうか。なぜ神は一度にではなく,「ここにも少し,そこにも少しと,教えに教え,訓戒に訓戒を加えて」真理を明らかにされるのでしょうか。
2ニーファイ29:7-9
主はモルモン書によって,何を証明し,示そうとされているのでしょうか。
子供を教えるためのそのほかのアイデアについては,『わたしに従ってきなさい—初等協会用』の,今週の概要を参照してください。
個人学習を改善する
洞察を分かち合う。 学んだことについてほかの人と話し合うことで,自分自身の理解を深めることができます。2ニーファイ29:6-14を読んだ後,あなたは友人に,なぜモルモン書が必要かを説明するよう促しを感じるかもしれません。
ニーファイの記録は末日に行われる「驚くべき業と不思議」について予告している(2ニーファイ27:26)。