庭で一緒に働く二人

知的障がいを理解する

知的障がいとは,学習,思考,問題解決,物事の仕組みを理解する力,日常生活に必要な技術の向上などの能力に著しい制約があることを意味します。知的障がいのあるすべての人は,学習能力があり,価値ある幸福な人生を送ることができます。

ほかの障がいがあるから当然知的障がいもあると思うのは間違いです。知的障がいがあっても人は,御霊の力を感じることができます。

2,3の特定分野でしか助けを必要としない人もいれば,ほぼ生活全般に助けを必要とする人もいます。知的障がいは多くの場合,コミュニケーション能力,社会的能力,自己管理能力に影響が出ます。また,学習と記憶の能力にも影響が見られます。一般的な原因には,頭部外傷,ダウン症,胎児性アルコール症候群などがあり,多くの場合,ほかにも障がいを伴います。

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援助の仕方

  • 家族の人か介護者とよく相談したうえで,その人の長所,能力,学習スタイルを見つけ出し,何かを達成したとき,前向きな行動があったときに具体的に褒めましょう。その人が奉仕できる機会を提供しましょう。
  • 個人のスキルと能力に応じて,高く,それでいて現実的な期待をかけましょう。
  • 目を合わせ,短く,分かりやすい言葉を使って,優しい気持ちでじかに話しかけましょう。
  • 質問に答えたり,状況に対応したりするときは,多めに時間を取りましょう。
  • 可能なかぎり,その人が自分で作業を行えるようにしましょう。
  • 真の友情を築くように努めましょう。
  • いつも優しい言葉で話しましょう。相手を傷つける言葉や俗語を避け,あなたの周りの人も同じように話せるよう助けてください。

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教えるためのヒント

  • 課題や要求は細かいステップに分けましょう。例えば,お祈りの姿勢を取ってほしいときは,腕を組む,頭を下げる,目を閉じる,といった細かいステップに分けるとよいでしょう。何度も教える必要があるかもしれません。
  • 知的障がいを持つ人がレッスンに参加できる機会を,祈りをもって選びましょう。例えば,音楽を選ぶ,聖句を読む,絵を持つ,証を述べる,質問に答えるなどです。
  • 難しい概念を説明するには,ロールプレー,実物を用いたレッスン,そのほかの視覚補助資料といった,教えるためのアイデアを活用してください。難しい概念は幾つかの分かりやすい概念に分割します。
  • 何かを伝えるときは,簡潔な言い回しで行います。大切な概念は繰り返しましょう。
  • 生徒たちが小さなグループで活動できる機会を見つけましょう。
  • 教室では,毎回必ず同じ手順で進めてください。生徒たちは安心して参加できます。
  • 前向きに。笑顔で。
  • あなたが祈りと信仰をもって必要な祝福を求めるとき,天の御父は霊感を与えてくださることを知ってください。
  • 教師は,知的障がいを持った生徒がバプテスマなどの儀式を受ける必要があると思い込むべきではありません。一人一人の状況を理解するよう努めてください。

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その他のウェブサイト

以下のサイトは末日聖徒イエス・キリスト教会が維持または管理するウェブサイトではありませんが,その他の資料として紹介します。

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