クラスでの行動を上手に導く

 

クラスの中には問題のある行動を起こす生徒がいるかもしれませんが,その原因は様々です。問題のある行動の多くは,何か必要なものあるいは恐いものがあることを伝えたり,不快なものから逃れようとしたりするために起きます。問題のある行動としては,攻撃性,威嚇的な態度,無関心,過度の活動性,引きこもりなどが挙げられるでしょう。

生徒がクラスや他の活動の場で適切な行動を取れるように,教師としてできることがたくさんあります。問題のある行動が起きる原因を理解することでその生徒を助けることができます。

問題のある行動の原因となり得るものはたくさんあります

問題のある行動を起こす原因はたくさんあります。以下は考えられる理由の一部です。

  1. ある状況,場所,人から逃れようとしている。
  2. 注目を浴びたい,独りの時間が欲しい,自分の思いどおりにしたい。
  3. 空腹,のどの渇き,疲れといった肉体的な必要を訴えている。
  4. 病気,痛み,薬の副作用など,医療上の問題が表れている。
  5. 怒り,恐れ,不安,悲しみ,混乱,幸せ,ストレスなどの感情を表現している。

援助の仕方

神権指導者,家族,介護者と相談のうえで,以下のことを行ってみてください。

  • 簡単なルールを幾つか決める。
  • クラスのだれもが平安と愛を感じられるような,良い雰囲気をクラスの中に作り出す。
  • 両親と指導者から許可を得たうえで,不適切な行動への対応方法を決めておく。
  • 機会を逃さず,良い行動があったときに具体的に褒める。
  • 怒り,脅し,罰,批判などによって対応しない。
  • 問題のある行動が生じるような状況を把握し,(可能であれば)そのような状況に陥ることを避ける。
  • 問題のある行動の原因となるような障がいや環境があれば,それに関する知識を得ておく。
  • 必要に応じて,補佐の人を付けてサポートしてもらう。
  • 主導権争いは避けてください。
  • 生徒が適切な方法で自分の必要を伝える方法を学べるよう助ける。
  • その生徒が天父の愛する子供であることを常に忘れない。

本人や他の人たちを危険にさらす行動が見られる場合があります。そのような場合は,障がいを持つ人自身を含めた全員が情緒的にも肉体的にも安心できる環境を整えられるように,家族や介護者,指導者と話し合います。本人あるいは他の人に限らず,人を傷つける可能性がある場合は,直ちに助けを求めてください。

その他の資料

その他のウェブサイト

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