障がいを持つ子供の母親のために

一緒に料理を楽しむ母親と娘

もしあなたが,障がいを持つ子供を養育する準備ができていないと感じているとすれば,それはあなた一人ではありません。「家族――世界への宣言」(『リアホナ』2004年10月号,49)を読むと,母親には子供を養い育てるという特別な責任があることが分かります。そのため,主は子供たちの幸せにかかわる事柄について決断を下すために必要な洞察力と理解力を母親に与えてくださいました。

障がいを持つ子供の育て方を学ぶには時間がかかり,一朝一夕にはいかないことを忘れないでください。対処しなければならない事柄や問題に対応できるようになり,その子供を世話する方法がわかるまでには時間がかかるでしょう。子供に必要な変化に伴って,対処すべき事柄も変わっていくでしょう。成長につれて必要なことが変化していくのは,どの子供でも同じです。

母親は,自分が家族全員の幸福と成功の責任者だと感じることがよくあります。そう感じることで,健康と福利に関して障がいを持つ子供と家族,そして自分自身の必要のバランスをとることが,とても大きな課題となります。

神はあなたを愛し,あなたの子供たちを愛しておられることを忘れないでください。神はあなたを決してお見捨てになりません。あなたに力と導きを与えることがおできになります。

この地上で困難や苦しみを経験したからといって,神があなたやあなたの子供を罰したり,拒否したりしておられるわけではありません。神の愛する御子でさえ,この地上では悲しみと苦しみを経験なさいました(イザヤ53:3参照)。今はまだ,すべてのことを明らかにしてはおられませんが[0],神は愛の神であられ,あなたとあなたの子供を愛しておられることを信じてください。

その他の提案

  • あなたが結婚しているのであれば,頻繁に夫と話し合ってください。一人で子供を育てているのであれば,家族の他の人たちと神権指導者に助けを求めてください。
  • 子供に関して,資格ある専門家の意見や助言を求めましょう。
  • 子供の養育について伴侶を除外したり,孤立させたりしないでください。「家族――世界への宣言」には,「父親と母親は対等のパートナーとして互いに助け合うという義務を負っています」と書かれています(『リアホナ』2004年10月号,49)。
  • あなた自身が霊的,身体的,そして情緒的にリフレッシュする時間を取ってください。時に,障がいのある子供の養育は心身を疲れさせます。主は,持っている力以上に速く走ることは要求しておられないことを忘れないでください(モーサヤ4:27教義と聖約10:4参照)。
  • 子供に必要なものを,すべて自分の力のみで与えることはできないという事実を受け入れてください。障がいを持つ子供を育てるには,ほかの人との協力が不可欠です。子供が発達するそれぞれの段階において,多くの人からの助けや技術が必要になるかもしれません。心配してくれる人からの援助やアドバイスを快く受け入れてください。
  • ほかにも子供がいる場合は,障がいについて,また障がいを持つ子供の行動の原因,その子供に必要なことについて,ほかの子供たちが理解できるよう助けてください。ほかの子供たちも,気持ちが混乱して苦しんでいることがあるかもしれません。彼らが,家族や障がいに対して抱いている自分自身の気持ちを理解し,そしてその気持ちを素直に伝えることができるように助けてください。時間を取って,ほかの子供たちの話に耳を傾けましょう。
  • あなた自身,夫婦,家庭生活を強める方法を祈りの気持ちで考えましょう。
  • 家族がバランスをうまく取れるよう努力しましょう。

その他の資料

  • トーマス・S・モンソン「ごらんなさい。これはあなたの母です」『聖徒の道』1998年4月号,2
  • シェリー・L・デュー「わたしたちは皆,母親ではないでしょうか」『リアホナ』2002年1月号,112-114
  • ジェフリー・R・ホランド「彼女は母親だからさ」『聖徒の道』1997年7月号,40-42
  • ゴードン・B・ヒンクレー「あなたがたの幼い子供たちを見なさい」『リアホナ』2001年3月,2-5

その他のウェブサイト

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