障がいを持つ子供の育て方を学ぶには時間がかかり,一朝一夕には行かないことを忘れてはなりません。障がいを持つ子供を育てるうえで何が求められるのか,またどのような苦労があるかを理解するには時間がかかるかもしれません。何よりも,自分の子供の人生が,あなたが思い描き,期待していたものとは異なるかもしれないという事実は受け入れ難いかもしれません。
苦労はあっても,障がいを持つ子供を養育することによって,あなたの人生に多くの祝福が注がれます。祈りを通して天の御父に近づくことによって,慰めと平安を見出すことができます。あなたが子供のために払う犠牲は,家族に霊的な祝福をもたらします。障がいを持つ子供を育てるという経験を通して良い父親になるための能力が高められたと話す父親もいます。1
- 神の神聖な計画において家族が重要であることを信じる。神の幸福の計画を理解すると,この世の障がいを永遠の観点から見ることができるようになります。障がいがあっても,この世の肉体は子供の永遠の成長の一過程なのです。神はあなたの家族の現世での幸せと,永遠にわたる幸せのために計画を用意しておられます。
- 子供との関係が永遠に続くことを信じる。 そうすることによって愛のきずなを築きやすくなります。
- 父親の役割を果たすことは神聖な責任であることを信じる。父親の役割は神聖な召しです。神殿の聖約にふさわしく生活しましょう。指導力を発揮して,家族が子供の障がいを理解し,受け入れられるよう助けてください。そうすることによって,家庭での霊的な指導者としての役割をよりよく果たせるようになります。神権を使って子供を祝福してください。
その他の提案
- 家族が障がいを持つ子供について理解できるように,よく話をしてください。障がいを持つ子供を助けるために父親が協力することは,妻と他の子供たちにとってもよい結果をもたらします。
- 子供が障がいを持っていることで,自分やほかの人を罰したり,責めたりしてはいけません。怒りや恨みは御霊を遠ざけます(3ニーファイ11:29参照)。
- 疑問に対する答えを願い求めるときには,信仰を働かせてください。天の御父があなたとあなたの子供を愛しておられることを信じてください。
- あなた自身と夫婦のきずなを強める時間を取るようにしましょう。
- 家族のバランスを取ってください。
その他の資料
- ジェームズ・E・ファウスト「愛してくれる父」『リアホナ』2006年9月号,3
- L・トム・ペリー「父親,永遠の召し」『リアホナ』2004年4月号,69
- ジェームズ・E・ファウスト「父親,母親,結婚」『リアホナ』2004年8月号,3
- ゴードン・B・ヒンクレー「あなたがたの幼い子供たちを見なさい」『リアホナ』2001年3月号,2-5
注
- [1]デビッド・C・ドーラハイト, “Fathering for Eternity: Generative Spirituality in Latter-day Saint Fathers of Children with Special Needs”,Review of Religious Research(2003年),44[3],237-251参照