33 わたしのことでヨハネを信しんじなかった者ものは，まず悔くい改あらためなければ，わたしを信しんじることができないのである。

47 祭さい司し長ちょうたちやパリサイ人びとたちはこのたとえを聞きいたとき，自じ分ぶんたちのことを指さして言いっておられることを悟さとった。

48 そして彼かれらは互たがいに言いった。「この男おとこは自じ分ぶんひとりでこの国くにを奪うばい取とれると思おもっているのだろうか。」そして，彼かれらはイエスに腹はらを立たてた。

49 しかし，イエスを捕とらえようとしたものの，群ぐん衆しゅうを恐おそれた。群ぐん衆しゅうがイエスを預よ言げん者しゃだと思おもっていることが分わかったからである。

50 さて，弟で子したちがイエスのもとにやって来くると，イエスは彼かれらに言いわれた。「わたしが語かたったたとえの言こと葉ばに驚おどろいているのか。

51 あなたがたによく言いっておく。わたしがその石いしであり，邪じゃ悪あくな者ものたちはわたしを捨すてる。

52 わたしは隅すみのかしら石いしである。これらのユダヤ人じんはわたしの上うえに落おちて，打うち砕くだかれる。

53 そして，神かみの王おう国こくは彼かれらから取とり上あげられて，王おう国こくにふさわしい実みを結むすぶ民たみ（すなわち，異い邦ほう人じん）に与あたえられるであろう。

54 それであるから，この石いしがだれかの上うえに落おちかかるなら，その人ひとは粉こなみじんにされるであろう。

55 したがって，ぶどう園えんの主しゅ人じんは帰かえって来くると，その卑ひ劣れつな悪あく人にんどもを殺ころして，季き節せつごとに収しゅう穫かくを納おさめるほかの農のう夫ふたちに，まことに終おわりの時ときに，そのぶどう園えんを再ふたたび貸かし与あたえるであろう。」

56 そのとき彼かれらは，イエスが語かたられたたとえを理り解かいした。主しゅが天てんから降くだって来きて，主しゅのぶどう園えんであるこの世よと世よに住すむ者ものたちを治おさめられるとき，異い邦ほう人じんも滅ほろぼされるということである。