インスティテュート
第19課 クラス用準備資料—母親の神聖な責任


「第19課 クラス用準備資料—母親の神聖な責任」『永遠の家族 教師用資料』

「第19課 クラス用準備資料」『永遠の家族 教師用資料』

画像
赤ん坊を抱き締める母親

第19課 クラス用準備資料

母親の神聖な責任

ラッセル・M・ネルソン大管長は次のように述べています。「〔聖約を守っている〕女性たちが,妻として,母として,祖母として,姉として,妹として,おばとして,また,教師として,指導者として,そして特に,模範を示す者として,敬虔な信仰の擁護者として,家の中のみならず,主の教会の中において及ぼす影響を測り知ることは不可能でしょう。」(「姉妹たちへの懇願」『リアホナ』2015年11月号,95-97)この資料を研究する際,あなたの人生において,義なる女性から受けた影響について考えてください。

セクション1

母親として役割はどのようにすべての女性にあてはまるでしょうか。

母親の務めは永遠の性質があります。地上において,エバが創造されて以来,母親の務めは女性の務めにかかわるものでした。「アダムはその妻をエバと呼んだ。彼女がすべての命ある者の母であったからである。主なる神であるわたしは,数多くいるすべての女の最初の者をこのように呼んだ。」(モーセ4:26

元中央扶助協会会長会の顧問であったシェリー・L・デュー姉妹の次の言葉を読みながら,母親としての役割がどのようにすべての女性にあてはまるのか考えてください:

画像
シェリー・L・デュー姉妹

母性は単に母であることと同じ意味であるとわたしたちは考えがちですが,主が言われる「母親」という言葉には,もっと多くの異なった意味があります。母親の本質と役割を定義するために,あらゆる言葉の中から父なる神とアダムがエバに対して選んだのは「すべての命あるものの母」〔モーセ4:26〕という言葉でした。その名が与えられたのはエバが子供を産むでした。……子供を産むことは, もちろん母性の一部ですが, 母性はそれだけのものではありません。それはわたしたち女性の本質です。まさに女性の真髄であり, 神聖な特質や特性であり, 御父がわたしたちに与えられた比類ない性質です。……

御父の娘として,そしてエバの娘として,わたしたちは皆母親です。これまでもずっと母親でした。」(「わたしたちは皆,母親ではないでしょうか『リアホナ』2002年1月号,112,113)

画像
ほほえむ女性
画像
アイコン,深く考える

クラスに備えて深く考える

ネルソン大管長は次のように教えています。「すべての女性は母親です。それは,神から永遠の行く末に通じる徳を受けているからです。」(「イスラエルの集合への姉妹の参加」『リアホナ』2018年11月号,68)この言葉があなたやあなたの人生で出会う女性にとってどのようなことを意味しているのか深く考えてください。

セクション2

天の御父は,女性が養い育てるという神聖な責任を果たすうえでどのように助けてくださるでしょうか。

天の御父は,母親に「子供を養い育てるという主要な責任」を与えておられます(「家族—世界への宣言」,ChurchofJesusChrist.org)。元中央若い女性会長のスーザン・W・タナー会長は養い育てることの意味を次のように定義しています:

画像
スーザン・W・タナー会長

養い育てるとは,教え,発達と成長を促し,食物や栄養を与えることです。このような祝福された役割を与えられて,喜びの声を上げない人がいるでしょうか。(「わたしは主に関することに喜びを感じる 」『リアホナ』2008年5月号,82)

天の御父は御自分の娘たちに「愛し,養い育てる能力を生まれ持〔つ〕」ように祝福しておられます。それによって,女性がこの影響力ある神聖な責任を果たすうえで助けとなります(『わたしの王国の娘—扶助協会の歴史と業』171)。

元中央若い女性会長会顧問のニール・F・マリオット姉妹は,天の御父が御自分の娘たちが人々を養い育てる努力をする際に助けてくださると教えています:

画像
ニール・F・マリオット姉妹

姉妹の皆さん,わたしたちは皆,命を与え,養い育てる,母性という賜物を持ってこの地上に来ています。それが神の計画だからです。……

「わたしたちは,どうしたらよいのでしょうか」と自問するとき,「救い主ならどうされていただろうか」と深く考えてみましょう。主は養い育てます。主は創造されます。主は,成長し善を行うよう励まされます。

自分を神の王国を築く者としてくださるよう天の御父に願い求めるならば,天の御父の力がわたしたちに流れ込み,わたしたちは人を養い育てる方法が分かるようになり,最終的には天の両親のようになれるのです。(「わたしたちは,どうしたらよいのでしょうか」『リアホナ』2016年5月号,11,12)

大管長会のヘンリー・B・アイリング管長は,女性が養い育てるという神聖な召しを果たすうえで助けとなるよう,天の御父が女性に与えておられるそのほかの賜物について教えています:

画像
ヘンリー・B・アイリング管長

神の娘である皆さんは,人の必要を感じ取り,愛するというすばらしい能力を生まれながらにして持っています。そのため,皆さんは御霊のささやきに対してより敏感であり,人々を養うために何を考え,語り,行うべきか御霊から導きを得ることができます。こうして,主から人々に知識と真理と勇気が注がれるのです。( 「女性と家庭における福音学習」『リアホナ』2018年11月号,59)

画像
息子と祈る女性

女性の中には自分は養い育てるのにあまり向いていないと心配している人もいるかもしれません。神からのすべての賜物と同様に,養い育てる賜物を伸ばして適切に応用するためには,練習と天からの助けが必要です。イエス・キリストは養い育てることの完全な模範です。主が示されたように,あらゆる状況において必ずしも同じ方法で養い育てるわけではありません。主は人々が成長するのを助ける際,慈悲深くかつ毅然と対応されました。

画像
アイコン,学ぶ

クラスに備えて学ぶ

聖き御霊の助けを受けると,女性(および男性)は救い主がされたように養い育てられるようになります。救い主の生涯で示された,養い育てることの模範について述べている以下の聖句から,一つか二つを選びます。養い育てることについて救い主から学べ事柄を見つけてください。

マタイ14:14-21

マルコ10:13-16

ルカ10:38-42

ヨハネ13:4-17

人々を養い育てるうえで救い主が示されたそのほかの模範としてどのようなことを思いつきますか。

画像
アイコン,深く考える

クラスに備えて深く考える

これまでどのようなときに,キリストのような,霊感に基づく養いを女性から受けたことがありますか。自分の人生において,こうしたキリストのような特質を伸ばすにはどうすればよいか考えてください。

セクション3

母親は,天の御父の計画においてどのような違いを生み出すでしょうか。

女性の中には子供をもうけることをためらう人がいるかもしれません。彼女たちのためらいは,母親の務めの重要性を軽んじたり,あざけったりする社会の風潮によって大きくなる可能性があります。天の御父の計画における母親の重要性を理解することは,こうした態度や行い,あるいはその類いを退けるうえでどのように助けとなるか考えてください。

ネルソン大管長は次のように教えています。「親愛なる姉妹の皆さんは天地が造られる前に,子供を産み,養い,そのことにより神に栄光を帰すよう選ばれました。」(「何を選びますか」『リアホナ』2015年1月号,19)

十二使徒定員会のD・トッド・クリストファーソン長老は,子供を産むことが天の御父の計画をどのように推し進めるのかについて次のように教えています:

画像
D・トッド・クリストファーソン長老

最も神聖なものは,命の創造に果たす女性の役割です。わたしたちは自分の肉体が神聖な起源を有しており〔モーセ2:27参照〕, 神の日の栄えの王国で最も高い領域に入るためには, 肉体の誕生とともに霊の再生も経験しなければならないことを知っています〔モーセ6:57-60参照〕。そのため女性は,「人の不死不滅と永遠の命をもたらす」〔モーセ1:39〕神の業と栄光に(時には自身の命を危険にさらしながらも)欠かすことのできない役割を果たします。 (「道徳に及ぼす女性の力」『リアホナ』2013年11月号,30)

画像
赤ん坊にキスをする母親

母親としての役割を果たす際に女性が人々の人生に祝福をもたらす方法に関して,クリストファーソン長老は次のように教えています:

画像
D・トッド・クリストファーソン長老

母親なら他のだれにもできない,他の人間関係ではできない影響力を発揮することができます。母親の模範や教えの力によって,息子は女性を尊敬するようになり,自分自身の生活にも規律と高い道徳の標準を取り入れるようになります。娘は美徳を養うことを覚え,たとえ賛同者がいなくとも,繰り返し繰り返し,正しいことを貫こうとします。母親が愛を抱き,高い期待を抱いていると,子供も言い訳なしで責任をもって行動し,教育や個人の資質を伸ばすことにまじめに取り組み,周りの皆の福利のために絶え間なく貢献するようになります。(「道徳に及ぼす女性の力」30)

また,マリオット姉妹は母親の力強い影響力について次のように教えています:

画像
ニール・F・マリオット姉妹

「 母になる」とは「命を与える」ことだとわたしは思います。命を与えるあらゆる方法について考えてみましょう。希望を失った人には再生する力を,疑う人には霊的な活力をもたらすことかもしれません。また差別を受けた人や拒まれた人,よそ者とされる人の心が癒やされる場を,聖霊の助けによって生み出すこともできます。このように,愛情に満ちながらも力強い方法を通して,わたしたちは神の王国を築いていくのです。(「わたしたちは,どうしたらよいのでしょうか」11)

画像
「信仰の種」ジェイ・ブライアント・ワード画
画像
アイコン,学ぶ

クラスに備えて学ぶ

モルモン書の若い二千人の兵士の話は,義にかなった母親がいかに大きな影響を与えるかの例です。アルマ56:45-4857:21-26を読み,子供に対する母親の取り組みが子供に与える影響を見つけてください。

元中央扶助協会会長のジュリー・B・ベック会長が述べた次の証を読みながら,神が母親に与えられている使命を尊んでいる,あなたの知っている女性の影響力について考えてください。

画像
ジュリー・B・ベック会長

「母の心」を持つ女性が成し遂げられることに制限はありません。義にかなった女性はこれまでも歴史を変えてきましたし,これからもそうする力を持つでしょう。その影響力はますます大きく,永遠に広がり続けるでしょう。主が女性を信頼して母としての神聖な使命を託してくださっていることに心から感謝しています。(「母の心」『リアホナ』2004年5月号,77)

画像
アイコン,行動する

行動する

養い育てる影響力によってあなたの人生に祝福をもたらしてくれた母親または母親のような人に,短い感謝の手紙を書いて送ることを考えてください。