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悔い改めと赦しのまことの体験


「悔い改めと赦しのまことの体験」『赦しという神の賜物 教師用資料』(2021年)

「悔い改めと赦しのまことの体験」『赦しという神の賜物 教師用資料』

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深く考えるヤングアダルト

第2週 教師用資料

悔い改めと赦しのまことの体験

この課では,生徒は「赦しという神の賜物」の第2章でアンダーセン長老が紹介している実体験を基にして,悔い改めと赦しに関連する原則を幾つか見いだすでしょう。また,これらの話を学んでどのような影響を受けたかを分かち合い,自分たちで見つけた原則をどのように自らの生活に応用できるのか書き出すことになります。また生徒は,今日の世に広く見受けられる,悔い改めについての考え方や態度についても話し合います。彼らは,悔い改めに努めるとき主がどのような助けと力を加えてくださったかを分かち合うように勧められます。

教えるためのアイデア

第​2章​

わたしたちはほかの人の経験から悔い改めについて貴重な原則を学ぶことができる

  • 5分間を時間を取り,第2章にある悔い改めの実例を幾つか読むか,見返してもらうとよいでしょう。

  • この章のどの体験が自分にとっていちばん印象に残ったか,またそれはなぜか,発表してもらってください。クラスの生徒が多い場合には小グループに分けて,一人でも多くの生徒が発表の機会を持てるようにするとよいでしょう。第2章のロバート・ウォーカービショップの体験から読み取れる真理の例として,ビデオ「戻る方法は常にあります」(2:21)を見せるとよいでしょう。(ロバート・ウォーカービショップの体験から読み取れる一つの真理は,神のもとに戻る道は常にあるということです。)

  • 生徒がこの章の体験について話し合うとき,次の質問を幾つか尋ねるとよいでしょう(小グループに別れて質問を話し合うのもよいでしょう):

    • この体験からどのような福音の真理を学ぶことができるでしょうか。(真理を見つけるのが生徒にとって難しい場合は,章の第1段落にある真理のリストに目を通して,その体験に当てはまる真理がないか確かめてもらうとよいでしょう。)

    • この真理を理解することは,なぜ大切だと思いますか。

    • 天の御父とイエス・キリストについて,この体験から何を学ぶことができますか。

  • この活動を終えてから,以下の質問から幾つか選んでクラス全体で話し合うとよいでしょう:

    • 自分の生活か,だれか知っている人の生活において,悔い改めはどのような祝福をもたらしてきたでしょうか。

    • あなたに悔い改めるように霊感を与えてくれた聖文には,どのようなものがありますか。

    • 今日話し合った真理の中で,あなたが悔い改めたとき生活の中で力を発揮した真理を,どれか見たことがありますか。

  • さらに,ビデオ「プレストンの物語」(3:43)を視聴して,わたしたちがどれほど打ちひしがれていても癒してくださる,救い主がお持ちの力について生徒たちに考えてもらうとよいでしょう。

  • 生徒たちに,実行するように促されたことがあれば書き出すように勧めるとよいでしょう。また,悔い改めの努力を神がどのように強めてくださり,赦しが感じられるように助けてくださったかについても,書き留めておくように勧めてもよいでしょう。

第​3​章​

現代,多くの人が悔い改めという考え方や実践をあざけっている

  • 第3章を読んで,どれが心に残ったか生徒に分かち合ってもらうとよいでしょう。悔い改めに対する態度について,アンダーセン長老が教えていることを生徒に発表してもらいます。「今日の環境」のセクションにある最後の段落(「今日の環境では,……」で始まる箇所)を読み,向上しようとする望みを理解せず,中にはそれをあざける人々さえいることに,生徒が気づけるよう助けてください。

  • D・トッド・クリストファーソン長老の総大会説教の話「悔い改めという神の賜物」(『リアホナ』2011年11月号)を読んで,悔い改めに対する前向きな姿勢と,否定的なそれとの違いについて話し合うことができます。

  • 次の質問の中からどれか一つ,あるいは幾つかを話し合うとよいでしょう:

    • アンダーセン長老やクリストファーソン長老が指摘するような,悔い改めに対する否定的な種類の態度に出くわしたことがありますか。

    • 悔い改めを軽んじ,時代遅れだと考える人がいるのはなぜだと思いますか。(アンダーセン長老はこの章の最初の二つのセクションで,幾つかの理由を挙げています。それについて話し合ってもよいでしょう。アルマ 30:13-18教義と聖約101:8について話し合い,これらの教えとどうかかわっているか考えてみるとよいでしょう。)

    • 悔い改めについて否定的な思いを述べる友達に,あなたはどのように答えますか。

天の御父とイエス・キリストによって悔い改めようと努めるとき,御二方は戒めを守る力を授けてくださる

  • この章の最後のセクションである「神の計画の本質」から,希望と励ましを与えてくれるものすべてを分かち合うよう,生徒に勧めてください。(生徒にはノートを見返したり,印をつけた箇所を読み直したりする時間が,少し必要かもしれません。)

  • このセクションの上記の見出しと似たような原則を,生徒が見いだせるように助けてください(「神の計画の本質」のセクションの第3段落を参照)。

  • 「神の計画の本質」のセクションの第2段落にあるアンダーセン長老の教えについて,次の質問をして話し合うとよいでしょう:主の「埋め合わせとなる霊的な力」を,どのように経験したことがありますか。(生徒に対する次のような説明が役に立つかもしれません。この語句の意味は,この世が邪悪の度を増すにつれ,主は義人に対してさらに大きな霊的援助を与えられる,というものです。)

  • 次の質問のいずれか,あるいは両方とも話し合うとよいでしょう:

    • あなたが悔い改めたとき,主はどのようにあなたを高め,慰められましたか。

    • 悔い改めをおとしめるような態度や考え方を避けたり,克服したりできるように,主はどのように助けてくださいましたか。

  • 少し時間を取り,生徒に授業中や個人で勉強しているときに受けた印象を書き留めてもらうとよいでしょう。引き続き悔い改め,改善を図るときに,自分を強め希望を与えてくださるように主に祈ることを,生徒に強く勧めてください。

次回に向けて

次回のクラスに備えて,『赦しという神の賜物』の第4章と第5章を予習してくるよう生徒に勧めてください。そこで学んだことを発表できるように準備して,授業に参加するように彼らを励まします。予習するときに,次の質問について考えるよう生徒に勧めるとよいでしょう:

  • アンモンの民の模範から悔い改めについて何が学べるだろうか。主に完全に帰依するために,わたしはどのような「戦いの武器」を埋めることができるだろうか(アルマ24:19,15)。

  • 第5章の教えは,永遠の観点から自分をよりよく見詰め直すために,どのように役立つでしょうか。