「コースを教えるには」『赦しという神の賜物 教師用資料』(2021年)
「コースを教えるには」『赦しという神の賜物 教師用資料』
コースを教えるには
「赦しという神の賜物」のコースへようこそ!本コースの元になった同名の著書の最初に,十二使徒定員会のニール・L・アンダーセン長老は次のように記しています:
「わたしの心からの願いは,本書『赦しという神の賜物』を通して,あなたがかつて感じたように,もう一度,天の御父と愛する御子のあなたへの貴い愛を感じ,その愛があなたをよりひたむきに御二方に近づくための励ましになることです。(「前書き」『赦しという神の賜物』 〔2019年〕1)
コースの目的
本コースの目的は,生徒が神の愛を感じられるように助け,悔い改めと神の赦しの賜物について理解を深めることで,生徒たちが彼らの救い主イエス・キリストにさらに近づけるようにすることです。このコースを修了した時点で,生徒は次のことができるようになっている必要があります:
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悔い改めの定義,悔い改めるべき理由,そして悔い改めの仕方を説明する。
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悔い改めと赦しの障害となるものを見分け,それらを克服する方法を見つける。
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罪の赦しがどのようにして,だれから与えられるのかを認識する。
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天の御父とイエス・キリストを信じる信仰と信頼を増し,悔い改めたいという望みをさらに大きくする。そして,
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悔い改めと赦しについての疑問に,聖典と預言者の言葉を引いて答える。
クラスのための準備
教師および生徒ともに読書課題は,十二使徒定員会のニール・L・アンダーセン長老の著書『赦しという神の賜物』です。地元地域の教会教育システム(S&I)は,書籍を購入し,教師と生徒に配付する責任があります。本の注文方法については,次のウェブページを参照してください:Order The Divine Gift of Forgiveness from Deseret Book (si.ChurchofJesusChrist.org)
生徒が準備をしてクラス全体の学習経験に加われるように,本手引きの初めにあるような読書スケジュールを渡して,彼らを助けてください。毎週生徒たちと連絡を取って,彼らが準備できるように励ます方法を見つけるとよいでしよう。例えば,レッスンの「次回のために」の箇所にある質問を,生徒たちに幾つか送ることもできます。生徒たちにクラスでの話し合いに備えるようリマインダーや質問を送ったりすることで,1週間,テーマについて学び,深く考えるように励ますことができるでしょう。準備をしてクラスに集うことを,生徒に期待してください。生徒に事前の備えがあれば,さらに有意義な学習経験をする助けになるでしょう。
教師用資料
教師用資料の各課には,学習活動のアイデアが幾つか載せられています。すべての活動を行うだけのレッスン時間は,教師にも生徒にもないかもしれません。資料の内容をすべて教えようとするのではなく,生徒の必要や質問に焦点を絞ってください。
教師用資料は,1週に1回90分の授業体験を,14週にわたってできるように意図されています。もし1学期で28回の授業を予定しているなら,毎週,レッスンの提案を半分ずつ使用するとよいでしょう。各レッスンは真ん中に休憩を挟んでいることに気がつくと思いますが,レッスンを分ける方が生徒にとって最良と思えば,レッスンを2回に分けることに問題はありません。
単位の取得要件
インスティテュートの卒業に向けてコースの単位を取得するには,生徒が以下の要件を満たす必要があります:
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「赦しという神の賜物」の75パーセントを学習している。
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行われた授業の75パーセントに出席している。
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次の3つの学習経験のうち1つを達成する:学習帳をつける,3つの論文問題に回答する,(教師の承認を得て)コース内容に関連した個人学習プロジェクトを計画して実践する。詳細については次のサイトを参照してください:ChurchofJesusChrist.org/si/institute/learning-experiences。
生徒が取り組むとよい学習活動の一つとしては,悔い改めと赦しに関連したよくある質問のリストを作成することです(これはコースの開始時に,クラス全体で行うとよいでしょう)。その後,コース全体を通して,それらの質問に答えるうえで役立つ,アンダーセン長老の著書や,聖典と教会指導者の言葉からの抜粋を集めるとよいでしょう。これは生徒にとって生涯を通じての有益なリソースとなるでしょう。