「聖文の中から因果関係を探す」『聖文研究のスキル』

聖文の中から因果関係を探す

定義する

原因と結果という言葉を見せるとよいでしょう。聖文には，原因と結果を表す，因果関係の多くを見ることができることを説明します。原因とは，さまざまな行動や出来事であり，ある影響，つまり結果や成果を生み出すものです。聖文の中から因果関係を見つけると，福音の原則を見つけられるようになります。因果関係を探求すると，主の約束，祝福，警告，主の罰の理由を見つけられるようになります。

聖文の中で因果関係を特定するために以下のヒントを分かち合います：

選択，態度，行動（原因）と，その後起こったこと（結果）を見つける。
「～ように」，「このようにして」，「～のために」，「だから」，「もし，～ならば」などの，原因と結果の関係を指し示す言葉や表現を見つけてください。

モデルを示す

以下の例の一つ，またはあなた自身の例を使って，このスキルを実際に示してください。

クラス全体でマタイ14：14を読みます。救い主が病人を癒された原因を見つけてください。

イエスは「大ぜいの群衆をごらんになり，彼らを深くあわれんで」（原因），「そのうちの病人たちをおいやしになった。」（結果）

この因果関係を見つけることで，救い主はわたしたちに対する哀れみによって，癒しの力で祝福してくださることを理解できるようになります。
クラスで2ニーファイ1：9を読みます。「〔守る〕かぎり」という言葉に注目してもらい，この言葉は因果関係を示す可能性があることを説明するとよいでしょう。その後，主の約束された祝福を受けること（結果）につながる行動（原因）を見つけてください。

「主なる神によってエルサレムの地から連れて来られる人々は，主の命令を守るかぎり（原因）この地の面で栄え，……この地で祝福を受け〔る。〕」（結果）

この因果関係を見つけることは，わたしたちが主の戒めを守るならば，主がわたしたちを栄えさせ，祝福してくださることを理解する助けとなります。

練習する

今週聖文を読む範囲から聖句を一つ選ぶか，以下の聖句から選んでください。生徒たちに聖句を研究してもらい，因果関係を見つけてもらいます。十分な時間を取った後，生徒たちに二人一組または小グループで，次のことを分かち合ってもらいます：（1）見つけた因果関係（2）そこからどのような洞察や原則を学ぶことができるか。

練習のためのその他の聖句：

招き，フォローアップする

個人学習で，聖文の中から因果関係を探す練習をするように生徒を励まします。フォローアップを行い，生徒が見つけた事柄と，このスキルが聖文をよりよく理解するうえでどのように役立つかを発表する時間を取ることを忘れないでください。クラスでこのスキルを引き続き練習する機会を見つけてください。