「聖文からテーマを見つける」『聖文研究のスキル』
聖文からテーマを見つける
定義する
十二使徒定員会のデビッド・A・ベドナー長老が語った，次の言葉を読んでもよいでしょう。
「テーマとは，書物全体を織り成す糸のように，繰り返し登場し，全体をまとめる特徴や概念のことです。一般的に聖文のテーマは，パターンや関連性よりも広く，包括的です。実のところ，テーマは関連性やパターンの理解に欠かせない背景知識や文脈となります。わたしたちは聖文のテーマを見つけようとしているうちに，根本的な救いの教義と原則を知るようになります。（デビッド・A・ベドナー「生ける水の源」〔ヤングアダルトのためのCESファイヤサイド，2007年2月4日〕，5，衛星放送，ChurchofJesusChrist.org）
注：このスキルの訓練を行う前に，「聖句同士の関連性を見つける」と「聖文からパターンを見つける」を完了しておくと役立つかもしれません。
モデルを示す
以下の聖句を見せるか，配付資料として配ります。聖句を一緒に読み，イエス・キリストがモルモン書のテーマである理由を見つけてください。モルモン書の中心となるテーマは「イエス・キリストを信じる信仰を増し加えることである」と理解すると，主を探しながら各ページを読むことができます。（注：このテーマを強調するために字体が変更されています。）
モルモン書のタイトルページ—モロナイ
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「〔モルモン書は，〕ユダヤ人と異邦人に，イエスがキリストであり，永遠の神であり，すべての国民に御自身を現されることを確信させるものである。」
1ニーファイ6：4—ニーファイ
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「わたしが一心に志すのは，人々がアブラハムの神，イサクの神，ヤコブの神のもとに来て救われるように，説き勧めることである。」
オムナイ1：26—アマレカイ
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「ところで，わたしの愛する同胞よ，わたしはあなたがたがイスラエルの聖者であるキリストのもとに来て，キリストの救いと，キリストの贖いの力にあずかるように望んでいる。まことに，キリストのもとに来て，自分自身をキリストへのささげ物としてささげ，断食と祈りを続け，最後まで堪え忍びなさい。 そうすれば，主が生きておられるように，あなたがたは救われるであろう。」
モーサヤ3：17—ベニヤミン王
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「さらにわたしはあなたに言う。全能の主であるキリストの御名のほか，またその御名を通じてでなければ，どのような名も道も方法も，人の子らに救いをもたらすことはできない。」
ヒラマン5：9—ヒラマンの息子ニーファイ
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「おお，覚えておきなさい。わが子らよ，ベニヤミン王が彼の民に語った言葉を覚えておきなさい。まことに，将来来られるイエス・キリストの贖いの血によってのみ人は救われるのであり，ほかには一切道も手段もないことを覚えておきなさい。まことに，イエス・キリストが世を贖うために来られることを覚えておきなさい。」
3ニーファイ11：10－11—イエス・キリスト
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「見よ，わたしはイエス・キリストであり，世に来ると預言者たちが証した者である。
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見よ，わたしは世の光であり命である。わたしは，父がわたしに下さったあの苦い杯から飲み，世の罪を自分に負うことによって父に栄光をささげた。わたしは世の罪を負うことによって，初めから，すべてのことについて父の御心に従ってきた。」
モロナイ10：32—モロナイ
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「まことに，キリストのもとに来て，キリストによって完全になりなさい。神の御心に添わないものをすべて拒みなさい。もしあなたがたが神の御心に添わないものをすべて拒み，勢力と思いと力を尽くして神を愛するならば，神の恵みはあなたがたに十分であり，あなたがたは神の恵みにより，キリストによって完全になることができる。そしてあなたがたは，神の恵みによりキリストによって完全になれば，決して神の力を否定することができない。」
練習する
研究している聖典の中から，テーマを強調している聖句を選んでください。または，次の聖句グループの一つを生徒に研究してもらってもよいでしょう。生徒たちに，聖句を研究し，テーマを見つけてもらいます。その後，見つけたテーマと，そのテーマに関する自分の考えや洞察を分かち合ってもらいます。
練習のためのその他の聖句：
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テーマ1：イスラエルの集合
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テーマ2：主は預言者を通して語られる
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テーマ3：主への従順
招き，フォローアップする
個人学習で聖文のテーマを見つけるよう，生徒を励まします。個人の聖文研究で見つけたテーマを分かち合ってもらうことで，生徒をフォローアップします。テーマを見つけることによって，聖文の研究と理解がどのように深められるかを尋ねるとよいでしょう。クラスで，このスキルの復習と練習をし続ける機会を見つけてください。