手引きと召し
12. 初等協会


「12. 初等協会」『総合手引き—末日聖徒イエス・キリスト教会における奉仕』

「12. 初等協会」『総合手引き』

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聖文を学ぶ家族

12.

初等協会

12.1

目的と組織

初等協会は,家庭が中心で教会が支援する組織です。対象は,18か月から11歳までの子供たちです。家庭では,親が子供に福音を教えます。教会では,初等協会の指導者と教師が,レッスンや音楽,活動を通じて親を支援します。

12.1.1

目的

初等協会は,以下のことを行うように子供たちを助けます。

  • 天の御父の愛を感じ,御父の幸福の計画について学ぶ。

  • イエス・キリストと天の御父の計画における主の役割について学ぶ。

  • イエス・キリストの福音を学び,福音に従った生活をする。

  • 聖霊の影響力を感じ,認識し,それに従って行動する。

  • 神聖な聖約を交わして守る備えをする。

  • 神の救いと昇栄の業に携わる。

12.1.2

初等協会のテーマ

子供を教えることは神聖な特権です。イエス・キリストは,「あなたがたの幼い子供たちを見なさい」,「わたしの小羊を養いなさい」と教えておられます(3ニーファイ17:23ヨハネ21:15)。この招きに従うことにより,初等協会の指導者は,救い主の方法で子供たちを愛し,教えます。

初等協会のテーマは,初等協会で奉仕することの祝福を思い起こさせてくれます。

「あなたの子孫は皆,主によって教えを受け,あなたの子孫の平安は深い。」(イザヤ54:133ニーファイ22:13

12.1.3

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調整に関する指針のアイコン
クラス

初等協会のクラスは,子供の年齢および奉仕できる教師の数に応じて編成されます。子供の数や教師の数が少ないユニットでは,複数の年齢別グループを一つのクラスにまとめることができます。より大きなユニットでは,初等協会指導者は,一つの年齢別グループに複数のクラスを設けたり,託児クラスを複数設けたりすることができます。

子供の数が十分であれば,前年の12月31日時点での年齢に基づいて,以下の表のようにクラス分けを行います。

前年12月31日時点での年齢

1月1日時点でのクラス

前年12月31日時点での年齢

2

1月1日時点でのクラス

託児(子供たちは18か月で託児に加入)

前年12月31日時点での年齢

3

1月1日時点でのクラス

ひかり

前年12月31日時点での年齢

4

1月1日時点でのクラス

CTR4

前年12月31日時点での年齢

5

1月1日時点でのクラス

CTR5

前年12月31日時点での年齢

6

1月1日時点でのクラス

CTR6

前年12月31日時点での年齢

7

1月1日時点でのクラス

CTR7

前年12月31日時点での年齢

8

1月1日時点でのクラス

勇者8

前年12月31日時点での年齢

9

1月1日時点でのクラス

勇者9

前年12月31日時点での年齢

10

1月1日時点でのクラス

勇者10

子供たちは通常,12歳になる年の1月に,初等協会から若い女性または執事定員会に進みます。また,「進級証明書」を受け取ることができます。こうした証明書は,「指導者と書記のためのリソース」で作成することができます。

状況によっては,11歳の子供に初等協会を卒業する準備ができていないことがあります。ビショップと親と子供は,卒業の時期について相談します。

子供たちは,12歳になる年の1月より前に初等協会を卒業することはできません。また,それより前に,若い男性を執事に聖任することもできません。

12.1.4

歌の時間

歌の時間は,子供たちが天の御父の愛を感じ,御父の幸福の計画について学ぶのに役立ちます。子供たちが福音の原則について歌うとき,聖霊はそれが真実であることを証してくださいます。歌の歌詞とメロディーは,生涯を通して子供たちの思いと心に残ることでしょう。

歌の時間は,クラスの時間とは異なります。歌の時間に,子供たちは歌に積極的に取り組むことによって学びます。初等協会音楽指導者は,福音の原則を教えますが,おもに音楽を通して教えます。

初等協会の会長会と音楽指導者は,クラスや家庭で学んでいる福音の原則を子供たちの心に定着させるために,毎月の歌を選びます。そうした原則を定着させる歌は,『わたしに従ってきなさい—初等協会用』にも提案されています。

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歌う子供たち

詳しくは,「歌の時間,ならびに聖餐会での子供の発表に関する指示」を参照してください。本手引きの12.2.1.2および12.3.4も参照してください。

12.1.5

託児

託児では,子供たちが天の御父の愛を感じ,幸福の計画について学べるよう助けます。

託児指導者は,子供たちを愛し,教え,ミニスタリングを行います。また,子供たちの安全と福利を確保します。

各託児クラスには,少なくとも二人の託児指導者を召すべきです。託児指導者は,夫婦の場合を除き,同性であるべきです。託児指導者は,子供たちの安全と福利を確保します。

託児は,初等協会が予定されている間中行います。詳しくは,12.1.3および12.3.5を参照してください。

12.2

神の救いと昇栄の業に携わる

神は,すべての人が以下のことを行うことにより,キリストのもとに来て,御自分の業を助けるように招いておられます。

  • イエス・キリストの福音に従って生活する。

  • 助けの必要な人々の世話をする。

  • 福音を受け入れるようすべての人を招く。

  • 家族を永遠に結ぶ。

初等協会は,子供や家族,指導者,教師が,この業に携わることができるように支援します。神の救いと昇栄の業について詳しくは,第1章を研究してください。

12.2.1

イエス・キリストの福音に従って生活する

12.2.1.1

親と指導者の役割

親には,自分の子供に福音を教え,福音に従って生活するように助ける責任があります(教義と聖約68:25-28参照)。初等協会の指導者と教師は,この責任を果たす親を支援するために,以下のことを行います。

  • 初等協会のレッスン,歌の時間,奉仕や活動が,子供たちが救い主の模範に従う助けとなるようにする。

  • バプテスマと確認に備えるよう子供たちを助ける。

  • 神権の聖任に備えるよう少年たちを助ける。

  • 神殿推薦状と神殿の儀式を受ける備えをするよう子供たちを助ける。

  • 専任宣教師としての奉仕を含め,福音を分かち合う祝福について子供たちに教える。

指導者は,福音に従って生活するための支援を家族から得られない子供たちに配慮するべきです。

親と指導者は,子供たちの良い模範となるように努めます。さらに,イエス・キリストのようになろうと努力する子供たちに励ましを与えます。「子供と青少年」プログラムは,8歳から11歳までの子供を支援するためのリソースです(ChildrenandYouth.ChurchofJesusChrist.org参照)。

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木材を切る少年と男性

12.2.1.2

福音学習

初等協会の指導者と教師は,家庭で福音を学ぶように子供たちと家族を励まします。これらの指導者と教師は,福音を研究し,学んだことを子供たちに分かち合います。また,家庭で学んでいることを教会で分かち合うよう子供たちに勧めます。

日曜日の初等協会の集会。日曜日の初等協会の集会は,子供たちが初等協会の目的を果たすことができるように支援します(12.1.1参照)。初等協会会長会の一員は,開会行事の司会を務めます。音楽指導者は,歌の時間を担当します。初等協会の教師は,クラスの時間に子供たちを教えます。

3歳から11歳までの子供を対象とした初等協会の集会は,毎週日曜日に50分間,成人と青少年が各自のクラスに参加している間に開かれます。スケジュールは以下の通りです。

集会の要素

時間

集会の要素

開会行事(祈り,聖句または信仰箇条,お話〔すべて子供たちが行う〕)

時間

5分

集会の要素

歌の時間

時間

20分

集会の要素

クラスへの移動

時間

5分

集会の要素

クラスと閉会の祈り

時間

20分

子供の多いワードの初等協会の指導者は,子供たちを二つのグループに分けることができます。一方のグループがレッスンを受けている間,もう一方のグループは歌の時間に参加します。その後,二つのグループは場所を交換します。指導者は必要に応じて時間を調整します。

託児は,18か月から3歳までの子供が対象で,50分間行われます。『あなたがたの幼い子供たちを見なさい』には,スケジュールの提案が記載されています。子供たちは18か月から託児に参加し始めることができます。

聖餐会での子供の発表。年に一度の聖餐会での子供の発表は,一年の最後の2,3ヶ月間に行います。子供たちは,一年の間に家庭や教会で学んだことを発表します。その場に集った人々が天の御父や救い主とその教えに焦点を当てられるようにします。

初等協会会長会と音楽指導者が,祈りをもって発表を計画します。ビショップリックは指示を与えます。子供たちは歌や話を発表し,物語や聖句や証を分かち合うことができます。

この発表は,聖餐後の集会時間のすべてまたは一部を使って行うことができます。子供が少ないユニットでは,発表に参加するよう子供たちの家族を招くこともできます。

聖餐会は神聖であるため,発表には視覚資料や衣装,各種機器によるプレゼンテーションを用いるべきではありません。

詳しくは,『わたしに従ってきなさい—初等協会用』の「歌の時間,ならびに聖餐会での子供の発表に関する指示」を参照してください。

神殿および神権準備集会。親には,子供たちに神殿と神権について教える主要な責任があります。親を支援するために,初等協会会長会は毎年,「神殿および神権準備集会」を計画します。ビショップリックは指示を与えます。この集会は,勇者10クラスの子供たちを対象としています。親も招待されています。この集会には,以下の目的があります。

  • 神権の目的,責任,祝福を理解できるよう子供たちを助ける。

  • 神殿・家族歴史活動に参加し,神聖な聖約を交わして守るために備えるよう子供たちを助ける。

  • アロン神権を受けるために備えるよう少年たちを助ける。

  • 神殿推薦状を受けるために備えるよう子供たちを助ける。

この集会は,日曜日の初等協会の時間,日曜日のほかの時間,あるいはまったく別の時間に開くことができます。ビショップリックの一員が司会を務めます。初等協会会長会の少なくとも一人が出席します。

子供が少ないユニットの場合は,ステーク会長の指示の下に集会を開くことができます。ステークの一部またはすべてのワードが集います。

詳しくは,ChurchofJesusChrist.orgの「神殿と神権のための備え」を参照してください。

12.2.1.3

奉仕と活動

子供たちは8歳になる年の1月から,初等協会の活動に参加することができます。一般的な活動の指針については,第20章を参照してください。

初等協会の活動指導者は,子供たちが神の救いと昇栄の業に携わる助けとなる奉仕や活動を計画します。奉仕と活動は,証を築き,家族を強め,人々を祝福する機会をもたらすものであるべきです。また,霊的,社会的,身体的,知的という個人の成長の4つの分野において,バランスよく行う必要があります。

初等協会の活動は,日曜日終日と月曜日の夕べ以外の時間帯に行います。成人指導者は,活動が安全に行われるように支援します(safety.ChurchofJesusChrist.org参照。本手引き20.7も参照)。すべての活動に,少なくとも二人の信頼できる成人指導者が立ち会うべきです(12.5.1参照)。

以下の方針は,地元の状況に合わせて調整できます。

  • 初等協会の活動は,可能な限り月に2回行う。その頻度は多少調整することができます。指導者は,家庭の事情,移動距離や費用,安全性について考慮します。

  • 通常,子供たちは年齢別グループごとに編成される。通常は,男女別に集います。ただし,特定の活動のために,あるいは子供の数が少ない場合に,合同で行うこともできます。

  • 指導者は,8歳から11歳までの初等協会の子供を対象に,年に一度のデイキャンプを計画し,実施することを選択できる。デイキャンプを含め,初等協会の活動は,宿泊を伴いません。

デイキャンプも含め,必需品や活動はすべて,ワード予算で賄います。交通費や経費は度を超えたものであってはなりません。

ビショップリックは,初等協会の少年と少女のための予算や活動が,十分かつ均等であるようにします。予算は,子供の数に応じて配分されます。

詳しくは,ChildrenandYouth.ChurchofJesusChrist.orgを参照してください。利用可能な地域では,JustServe.orgも参照してください。これらのリソースには,奉仕と活動のアイデアが紹介されています。

12.2.1.4

個人の成長

さらに救い主のようになろうと努力するための一環として,子供たちは8歳になる年から,霊的,社会的,身体的,知的に成長するための目標を設定するように勧められています(ルカ2:52参照)。子供たちは,親の助けを得ながら,取り組む必要のある事柄を見つけるために霊感を求めます。また,計画を立て,その計画に従って行動し,学んだことについて振り返ります。指導者は,必要に応じて支援します。しかし,子供たちの目標や進捗状況を監視すべきではありません。

子供たちは8歳になる年から,毎年四つの各分野につき,目標を少なくとも一つ達成するように奨励されています。子供たちは『個人の成長—子供のガイドブック』 を使って,目標を定め,記録することができます。

詳しくは,ChildrenandYouth.ChurchofJesusChrist.orgを参照してください。

12.2.2

助けの必要な人々の世話をする

子供たちは,家庭の中で家族とともに,あるいは初等協会の活動の時間に,定期的に人々に奉仕する機会を持つ必要があります。奉仕のアイデアは,ChildrenandYouth.ChurchofJesusChrist.orgに記載されています。利用可能な地域では,JustServe.orgに地域社会で奉仕する機会が提案されています。

12.2.3

福音を受け入れるようすべての人を招く

子供たちは様々な方法で,福音を受け入れるようすべての人を招くことができます。その方法を幾つか以下に挙げましょう。

  • イエス・キリストの弟子として良い模範を示す。

  • 友人や家族に自分の証を分かち合う。

  • あまり活発でないクラスの一員にミニスタリングを行う。

  • 友人を教会や活動,バプテスマ会に参加するように誘うか,宣教師からレッスンを受けるように招く。

  • 「子供と青少年」プログラムに参加するよう友人に勧める。指導者は,このような子供たちの親と密接に連絡を取り,親がこのプログラムについて理解し,親子でどのように参加したいか決められるように助けます。

  • 毎年行われる聖餐会での子供の発表に友人や家族を招待する。

12.2.4

家族を永遠に結ぶ

子供たちは様々な方法で,家族を永遠に結ぶ助けをすることができます。その方法を幾つか以下に挙げてみます。

  • 親を敬い,家庭においてキリストのような生活の模範を示す。

  • 自分自身の永遠の家族を持つための準備をする。

  • 適切な年齢に達したときに,神殿推薦状を受けるにふさわしくなるよう努力する。

  • 永遠の結婚などの儀式を受けるために備える。

  • 親族や先祖について学ぶ(『わたしの家族—わたしたちを一つにする思い出』参照)。

  • 神殿の儀式が必要な先祖を見つける(FamilySearch.org参照)。

  • 死者のためのバプテスマと確認に参加するために備える。

  • 家族と一緒に索引作成プロジェクトに参加する(FamilySearch.org/indexing参照)。

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コンピューターを見ている女性と子供

12.3

ワード初等協会におけるリーダーシップ

12.3.1

ビショップリック

ビショップの最も重要な責任は,子供を含めた若い世代に対する責任です。ビショップは顧問の一人に,初等協会に対する自らの責任を支援する割り当てを与えることができます。ビショップまたは割り当てを受けた顧問は,初等協会会長と定期的に面談します。

ビショップと顧問は,初等協会で奉仕する人の召しについて初等協会会長から受けた推薦に,速やかに対応します。ビショップリックは,会長会と協力して,教師や音楽指導者が途絶えることのないようにします。可能であれば,これらの召しに就く会員は,子供たちと愛情に満ちた信頼関係を築くのに十分な期間奉仕すべきです。そのような関係は,子供たちの心に証を育む助けになります。

ビショップと顧問は,定期的に初等協会に出席します。また,ワードの子供たち一人一人の名前を覚え,各家庭の事情について理解します。

12.3.2

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初等協会会長会

ビショップは,ワードの初等協会会長として一人の成人女性を召して,任命します。ユニットの規模が十分大きければ,会長は顧問として召す成人女性を一人か二人推薦します(第30章参照)。ビショップリックは,会長からの推薦について検討し,召しを行います。

初等協会会長会は,ステーク初等協会会長会からオリエンテーションと継続的な支援を受けます。

小さなユニットでは,初等協会に召される指導者が,初等協会会長のみとなる場合もあります。この場合,初等協会会長は親と協力して,レッスン,歌の時間,活動を行います。また会長は,すべての集会や活動に,少なくとも二人の信頼できる成人が立ち会えるようにします。ユニットの規模が十分に大きい場合は,顧問,音楽指導者,教師および託児指導者,書記,活動指導者の順に,人々を召していくことができます。

支部に初等協会会長がいない場合,初等協会会長が召されるまで,扶助協会会長は,子供たちのレッスンを準備する親を助けることができます。

初等協会会長会は,親が自分の子供に,聖約の道に入って進歩する備えをさせるのを助けます。これはきわめて重要な責任の一つです。

これを達成するために,初等協会会長は会長会の一員に割り当てを与えて,親が自分の子供にバプテスマと確認を受ける備えをさせるのを助けることができます。また,初等協会会長は別の顧問に割り当てを与えて,親が自分の子供に神殿と神権のための備えをさせるのを助けることができます。

これらの会長や顧問は,「福音ライブラリー」にあるリソースが助けになることを親に知らせます。例として,『わたしに従ってきなさい—個人と家族用』の「生涯にわたって神の聖約の道を歩めるよう子供たちを備える」を参照してください。会長や顧問は,ミニスタリングブラザーやミニスタリングシスター,教師,その他の人々と協力して親を支援することができます。

初等協会会長には,ほかにも以下のような責任があります。顧問は会長を補佐します。

  • ワード評議会の一員として働く。(1)評議会の一員としてワードで必要とされている事柄に対処し,解決策を見つけるのを助け,(2)初等協会の代表として奉仕します。子供たちや家族へのミニスタリングを改善するために,それぞれの子供たちの名前や家庭の状況をワード評議会が把握できるように助けます。29.2.5を参照してください。

  • 定期的に初等協会会長会集会を開き,ビショップまたは初等協会担当の顧問と面談する。

  • 初等協会で奉仕する成人男女をビショップリックに推薦する。

  • 次年度にバプテスマが受けられるようになる子供たちをワード評議会が把握できるように助ける(18.7.1.1参照)。

  • 依頼があれば,記録上の会員である子供たちのバプテスマ会の計画を手伝う(18.7.2参照)。

  • 日曜日の初等協会の集会の開会を計画し,司会する。

  • 初等協会の子供,教師,指導者一人一人にミニスタリングを行う。

  • 初等協会の指導者や教師に各自の責任について教え,召しに適応させることによってその責任を果たせるように支援する(『救い主の方法で教える』38参照)。

  • クラスの時間や歌の時間,移動時間に初等協会の指導者と教師を助ける。

  • 初等協会の各クラスを訪問し,教師が教師評議会集会に出席できるように手配する。

  • 8歳になる子供と親に「子供と青少年」プログラムを紹介するのを助ける。これは,子供たちの自宅や初等協会のクラスで行うことができます(12.5.7参照)。

  • 初等協会の記録,報告,予算,財政を監督する。

12.3.3

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書記

ユニットの規模が十分大きければ,初等協会会長は,書記として奉仕する成人女性をビショップリックに推薦します。書記には,以下の責任があります。

  • 初等協会会長会が会長会集会のアジェンダを準備できるよう助ける。これらの集会に出席し,議事録を作成し,割り当ての進捗状況を把握します。

  • 正確な出席記録をつけるために,教師や指導者と密接に協力する。

  • LCRを使い,長老定員会書記および扶助協会書記と協力して,初等協会で奉仕している成人の出席記録をつける。

  • 初等協会会長会が以下を把握できるようにする。

    • 新しい子供や訪問者。

    • 託児に入ってくる子供,託児からひかりクラスに移る子供。

    • バプテスマを受ける資格のある子供。

    • 若い女性に進む少女,執事に聖任される少年。

  • (会長会の指示の下に)日曜日の初等協会集会の開会で行う祈りや聖句,話を子供たちに割り当てる。割り当てを親にも通知します。

  • 初等協会会長会が,予算案を作成し,支出を管理し,「子供と青少年」の資料に沿って取り組めるように助ける。

12.3.4

音楽指導者とピアニスト

音楽指導者とピアニストは,歌の時間に音楽を通して子供たちにイエス・キリストの福音を教えます。音楽は,毎週の『わたしに従ってきなさい』の学習を補強します。 以下のリソースを用いることができます。

初等協会でほかの音楽を用いる場合は,ビショップリックの承認が必要です。

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指揮者とともに歌う子供たち

ピアニストがいない場合やピアノがない場合,指導者は以下の音源を使用することができます。

子供たちは,伴奏なしで歌うこともできます。

招かれた場合,音楽指導者は,託児のための音楽を助けることができます。必要に応じて,複数の音楽指導者を召すこともできます。

音楽指導者は初等協会会長会と協力して,子供たちが年に一度の聖餐会での子供の発表のために準備ができるよう支援します(12.2.1.2参照)。

追加のアイデアとリソースについては,ChurchofJesusChrist.orgの「歌の時間」を参照してください。

12.3.5

教師と託児指導者

初等協会会長会は,初等協会の教師や託児指導者として奉仕する男女をビショップリックに推薦します。ビショップリックは,これらの推薦について検討し,召しを行います。これらの会員は,特定の年齢別グループの子供たちを教え,ミニスタリングを行うために召されます。

初等協会の教師と託児指導者は,『わたしに従ってきなさい—初等協会用』(3-11歳)や『あなたがたの幼い子供たちを見なさい』(託児)から教えます。また,『救い主の方法で教える』や,本手引きの第17章にある原則に従います。

成人が教会で子供たちを教える場合,少なくとも二人の信頼のおける成人が同席する必要があります。二人の成人とは,二人の女性,二人の男性,または一組の夫婦です。これが不可能であれば,指導者はクラスを合同にするべきです。指導者と教師は,ProtectingChildren.ChurchofJesusChrist.orgの訓練を修了する必要があります(12.5.1参照)。

青少年は,教師の代役を含め,初等協会で教えるべきではありません。

初等協会の教師と託児指導者は,歌の時間や移動時間を含め,初等協会の間,常に子供たちと一緒に過ごします。歌の時間は,教師は自分のクラスの子供たちと一緒に参加します。教師は初等協会の後,家族が迎えに来るまで子供たちの元にとどまる必要があります。

教師と託児指導者は,四半期ごとに行われる教師評議会に出席します(13.4参照)。

12.3.6

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活動指導者

初等協会活動指導者は,子供たちが8歳になる年の1月から始める奉仕や活動を計画するにあたって,子供たちにミニスタリングを行います(12.2.1.3参照)。奉仕や活動は,神の救いと昇栄の業に焦点を当てます。楽しくて魅力的なものにします。また,証を築き,家族を強め,個人の成長を促すものにします。

子供たちの初等協会の教師が,初等協会活動指導者になることができます。初等協会会長会が推薦し,ビショップリックが召した別の会員が,初等協会活動指導者になることもできます。すべての活動には,少なくとも二人の指導者が参加します。この指導者は,二人の女性,二人の男性,または一組の夫婦が務めることができます。指導者は,ProtectingChildren.ChurchofJesusChrist.orgの訓練を修了しなければなりません(12.5.1参照)。

12.4

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ステーク初等協会指導者

ステーク会長会は,ステーク初等協会会長として奉仕する成人女性を召します。ステークの規模が十分に大きい場合,初等協会会長は,一人か二人の成人女性を顧問として,別の成人女性を書記として推薦します。ステーク会長会の一員または割り当てを受けた高等評議員が,これらの女性を召して任命します。ステーク初等協会会長会と書記の責任について詳しくは,6.7.16.7.1.36.7.3を参照してください。

ステーク会長会の顧問の一人が,ステークの初等協会に対して責任を負い,ステーク初等協会会長会の働きに対しても責任を負います。また,初等協会に対する責任を果たせるようビショップを指導します。

ステーク会長会は,ステーク初等協会会長会とともに働く高等評議員を割り当てます(6.5参照)。

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聖餐会の集会で歌う子供たち

12.5

その他の指針と方針

12.5.1

子供を守る

成人が教会で子供たちと接する場合,少なくとも二人の信頼できる成人が同席するべきです。これを可能にするために,クラスを合同で開く必要があるかもしれません。

子供にかかわる成人は全員,支持を受けてから1か月以内に,子供と青少年を守ることに関する訓練を修了する必要があります(ProtectingChildren.ChurchofJesusChrist.org)。その後は3年ごとに訓練を受け直します。

12.5.2

特別な必要を抱えた子供

子供が長期間の病気や障害,特別な必要を抱えている場合,初等協会の指導者は,親やビショップリックと話し合います。そして,家族を支援し,子供が初等協会のクラスに参加できるようにするための計画を一緒に立てます。

障害のある子供は通常,定例の初等協会クラスに出席します。必要に応じて,支援にあたる教師を追加で召すこともできます。

障害のある子供や,その他の特別な必要を抱えた子供は通常,12歳になる年の1月の初めに初等協会を卒業します。子供の中には,このスケジュール通りに初等協会を卒業できない子供もいます。ビショップと親は協力して,それぞれの子供にとって何が最善かを判断します。

詳しくは,disability.ChurchofJesusChrist.orgを参照してください。本手引きの38.8.27も参照してください。

12.5.3

初等協会で奉仕する男性

ビショップリックや初等協会会長会は,初等協会で奉仕するふさわしい男性の良い影響力について,心にとどめておく必要があります。男性は,教師や託児指導者,音楽指導者,ピアニスト,初等協会活動指導者として奉仕することができます。

12.5.4

トイレの安全性

指導者や教師は,初等協会の前に自分の子供をトイレに連れて行くよう親に勧めるべきです。初等協会の間,幼い子供をトイレに連れて行くのは,親か法定後見人でなければなりません。指導者や教師は,子供たちをトイレに連れて行くべきではありません。

12.5.5

ロールプレーイング活動

指導者や教師は,初等協会で神聖な出来事を演じる場合に注意する必要があります。天の御父と聖霊を演じてはなりません。子供たちは,降誕の場面でのみ,救い主を演じることができます。その他の指針については,20.5.6を参照してください。

12.5.6

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任意のリソースのアイコン
CTRリング

子供たちがCTR4クラスを始めるときに,初等協会会長会や初等協会の教師は,「正義を選ぶ」ことを子供たちに思い起こしてもらいます。また,これらの指導者は,子供たち一人一人に緑色のCTRリングを渡します。

12.5.7

「子供と青少年」プログラムの紹介

毎年,年の初めに,ビショップ,顧問の一人,あるいは初等協会会長会のメンバーは,その年に8歳になる各子供たちの家庭や初等協会のクラスを訪問して,子供と親に「子供と青少年」プログラムを紹介することができます。子供たちはそれぞれ,所属を表すエンブレム『個人の成長—子供のガイドブック』を受け取ります。これらのリソースは,store.ChurchofJesusChrist.orgで入手できます。

詳しくは,ChildrenandYouth.ChurchofJesusChrist.orgを参照してください。