セミナリー
ヒラマン8章:預言者はイエス・キリストについて証する


「ヒラマン8章:預言者はイエス・キリストについて証する」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「ヒラマン8章」『モルモン書 教師用手引き』

ヒラマン8章

預言者はイエス・キリストについて証する

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イエス・キリスト

無数の声がわたしたちをありとあらゆる方向に引きずって行くこの世界で,わたしたちを御自身につなぎとめておくため,神はわたしたちに預言者を与えてくださいました。邪悪なニーファイ人から,なぜ自分たちについてそんなに厳しく語ったのかと尋ねられたとき,ニーファイは救い主について大胆に証しました。この課は,預言者がイエス・キリストについて証することを理解し,その証が真実だと感じる助けとなります。

目撃者の証言

信じ難いことを聞いたときのことを考えてください。例えば,一見不可能なことを成し遂げたり,神権の力によって奇跡的に癒されたりした人について聞いたことがあるかもしれません。皆さんが信じるためには何が必要でしたか。証人からそのことを聞いたら,あなたの信仰にどのような影響を及ぼしたでしょうか。

ほとんどの人はイエス・キリストを見たことがありませんが,それにもかかわらず多くの人はイエス・キリストを信じています。

  • 人々がイエス・キリストを信じる理由には,どのようなものがありますか。

  • あなたが救い主を信じられるよう,預言者たちはどのような役割を果たしていますか。

昔の預言者たちの証

預言者ニーファイが邪悪なニーファイ人たちに,悔い改めないならば滅ぼされるであろうと預言したことを覚えていることでしょう(ヒラマン7:22-29参照)。ニーファイ人の多くは,自分たちの邪悪さを非難する声を上げたニーファイに腹を立てました(ヒラマン8:1-7参照)。ニーファイはこれらの人々をいさめ,自分の言葉だけでなく,イエス・キリストについて証したモーセを含む過去の預言者の言葉も否定していると言いました(ヒラマン8:10-13参照)。

ヒラマン8:13-23を読み,ニーファイがモーセなどの過去の預言者について分かち合ったことを見つけてください。ニーファイが言及した預言者の名前に印をつけるとよいでしょう。

  • これらの預言者たちに共通していたことは何でしょうか。

これらの聖句から学ぶことができる一つの真理は,預言者たちはイエス・キリストについて証する,ということです。

十二使徒定員会のニール・L・アンダーセン長老は,次のように述べています:

「主の預言者の最も重要な役割は,救い主について教え,わたしたちを主のもとに導くことです。……

預言者は皆さんと救い主の間に立つのではありません。むしろ,皆さんの傍らに立ち,救い主に通じる道を指し示してくれるのです。預言者の最大の責任であり,わたしたちへの最も貴重な贈り物は,イエスがキリストであるというその揺るぎない証と確固とした知識です。」(ニール・L・アンダーセン「神の預言者『リアホナ』2018年5月号,25-27)

  • 預言者の最大の贈り物がイエス・キリストの証であるのはなぜだと思いますか。

イエス・キリストについて証する預言者の例

時間を取って,イエス・キリストについての預言者の証を幾つか研究してください。預言者の証を研究するとき,聖霊があなたの心と思いに預言者の言葉が真実であることを証してくださいます。

  1. 次のいずれかの活動を行います:

オプションA:イエス・キリストについて証した昔の預言者たち

ニーファイが述べた預言者たちの次の証のうち,3つ以上読んでください。これらの証からイエス・キリストについて学べることをリストにしてください。

書いたリストを見直してください。研究しながら,救い主について得た洞察,感情,印象を記録してもよいでしょう。預言者がイエス・キリストについてのこれらのことを教えてくれていなかったら,あなたの人生がどのように変わっていたかを説明する文章を幾つか書いてください。

このオプションを選択した場合は,書いたものを提出してください。

オプションB:末日の預言者たちはイエス・キリストについて証する

末日の預言者や使徒がイエス・キリストについて証する例を二つ以上見つけてください。最近の総大会や教会歴史で見つかることでしょう。ChurchofJesusChrist.orgまたは「福音ライブラリー」アプリで検索してもよいでしょう。ChurchofJesusChrist.orgで「生けるキリスト:使徒たちの証」を読んだり聴いたりすることもできます。

このオプションを選択した場合は,キリストについて証する預言者の例を記録してください。イエス・キリストについて学んだことを書き留め,これらの証を読んだり聞いたりしたときにどのように感じたかを書いてください。