「御霊によって学ぶ：『聖霊の力によって』」『モルモン書 教師用手引き』（2024）
「御霊によって学ぶ」『モルモン書 教師用手引き』
導入資料
御霊によって学ぶ
「聖霊の力によって」
モルモン書全体を通して，預言者たちは聖霊の重要な役割について強調しています。天の御父とイエス・キリストは，御二方についてあなたが理解すること，また「聖霊の力によって」（モロナイ10：5）真理を学ぶことを望んでおられます。この課は，あなたの霊的な成長と進歩に不可欠な，聖霊の重要な役割を認識する助けとなります。
霊的な交わり
世界に存在する様々な情報伝達のためのツールと，それらによりあなたの生活がどのように影響を受けるのかを考えてみましょう。世界中で情報伝達を大幅に強化した重要なツールの一つがスマートフォンです。
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スマートフォンは，人々のつながりを維持するのにどのような役割を果たすことができますか。
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知識を身につけ，世の中のことをより深く理解するうえでどのように役立つでしょうか。
どのような物理的な情報伝達ツールよりもさらに重要なこととして，わたしたちの現世の旅の間，霊的な情報伝達がいかに重要かを天の御父は完全に理解しておられました。わたしたちが神とのつながりを維持し，現在の幸福とこれから先の救いのために必要なすべてのことを理解する助けとするため，天の御父は聖霊を遣わされました。
これまでに聖霊の影響を経験した瞬間と，その影響があなたの人生をどのように祝福したかについて考えてみます。もしかしたら，自分は聖霊の教えを受けたことがあるのだろうか，そもそも聖霊の影響を感じたことがあるのだろうかと思うかもしれません。聖霊の本質的な役割を研究して理解するにつれ，聖霊の影響であなたの人生がどのように祝福されるかについて考え，以下の質問について深く考えます：
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わたしは聖霊の役割をどの程度理解できているだろうか。
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どうすれば聖霊の影響を生活の中にさらに招くことができるだろうか。
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これまでの人生において，聖霊をどのように感じ，認識しただろうか。
聖霊の二つの役割
聖霊は多くの目的を果たし，様々な役割を持っておられます。次の聖文を読みながら，聖霊の二つの本質的な役割を見つけてください。
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役割 2．1ニーファイ10：19；モロナイ10：4－5
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どのようなことが見つかりましたか。
十二使徒定員会のクエンティン・L・クック長老の，次の言葉を読んでもらいます：
「聖霊は，あらゆる真理，特に救い主についての真理を明らかにし，証されます。聖霊なしに，わたしたちはイエスがキリストであられることを真に知ることはできません聖霊の重要な役割は，御父と御子および御二方の称号と栄光について証することです。」（クエンティン・L・クック「人生を導く，預言者への絶え間ない啓示と個人の啓示の祝福」『リアホナ』2020年5月号，98）
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研究した参照聖句と，クック長老の言葉から，どのような真理を見いだすことができるでしょうか。
あなたが気が付いたであろう一つの重要な真理は，聖霊が真理を教え，天の御父とイエス・キリストについて証される，ということです。
この真理または同様の真理を，聖典または学習帳に記録するとよいでしょう。真理を定期的に記録することで，霊的な記憶を強化し，必要に応じて聖霊がそれを思い出させてくださいます（ヨハネ14：26参照）。
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聖霊のこの二つの役割を理解することで，あなたの人生にどのような恩恵をもたらすことができますか。
これまでに聖霊を感じた経験や，聖霊があなたの人生においてどのように働いてくださったのかについて静かに深く考えましょう。
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聖霊はあなたが天の御父とイエス・キリストに近づくのを，どのように助けてくださったことがありますか。
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これまでどのようなときに，あなたは聖霊が真理を証されたと感じましたか。
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これまでに聖霊を感じた経験がないと思う場合，あなたは何をすべきでしょうか。
聖霊を感じ，聖霊を招く
聖霊は様々な方法でわたしたちに語りかけることがおできになります。聖霊はあなたの思いを照らし，平安と喜びを感じることができるよう助け，善を行うよう導いてくださいます（教義と聖約11：12－13；ガラテヤ5：22－23参照）。聖文はしばしば，その影響力を，わたしたちが「感じる」「静かな細い声」と表現しています（1ニーファイ17：45参照）。
十二使徒定員会のロナルド・A・ラズバンド長老は，聖霊がわたしたちに語りかけてくださる幾つかの方法を，次のように述べています：
「わたしの経験から言えるのは，御霊は，『感じる』という形で何かを伝えてくださることがいちばん多いということです。皆さんになじみのある言葉で分かりやすく言うと，促しを感じるのです。……
……御霊は，わたしたちが『感じる』言葉を語られます。こうして感じるその言葉は優しく，行動を起こすように，何かをするように，何かを言うように，何らかの形で応じるようにと静かに促します。礼拝に関していいかげんだったり現状に甘んじていたり，この世的な娯楽に心を引かれて感受性が鈍っていたりすると，御霊の言葉を感じる能力は衰えます。」（ロナルド・A・ラズバンド「みたまはわれに真理告げたもう」『リアホナ』2017年5月号，94）
可能であれば，ChurchofJesusChrist.orgにあるビデオ「聖霊を感じる」（3：17）を見て，聖霊がどのように語りかけることがおできになるかについて詳しく学びましょう。
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どのような方法で聖霊の影響を感じたことがありますか。
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聖霊を感じたときにそれを認識することは，人生においてどのような祝福になるのでしょうか。
聖文には，聖霊の影響力を熱心に求めた人として，多くの例があります。モルモン書のニーファイとモーサヤの息子たちは，その一例です。
1ニーファイ2：16－17とアルマ17：2－3を読み，聖霊を招いた義にかなった行いを見つけます。
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これらの聖句とあなた自身の考えに基づくと，わたしたちの人生に聖霊を招くにはどのような方法があるでしょうか。
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以下の活動を行いましょう：
セミナリー，家庭，教会で福音を学ぶ際に，聖霊をさらに招き，聖霊からさらに学ぶための計画を立てます。聖霊をあなたの人生に招く具体的な方法と，人生における御霊の影響を認識するためにできることを含めます。
信頼できる家族や友達にその計画を伝え，定期的に進捗状況を話し合うとよいでしょう。