あなたの神殿を守る
あなたの体は神聖なものです。体をそのようなものとして扱おうとするときによく考えるべきことを幾つか紹介しましょう。
イラスト/トビー・ニューサム
あなたは自分の体が神からの神聖な賜物であり,神殿のようなものであると教えられてきました(1コリント6:19参照)。あなたは次の助言を受けてきました。「体に良いことを行いましょう。自分の体を痛めつけたり,傷つけたりするようなことはしないでください。」(『青少年の強さのために―選択の指針』25)
分かりました。では,それはあなたの毎日にとってどんなことを意味するのでしょうか。
もちろん,あなたはその疑問に自分で答えられるように,祈り,深く考え,親やそのほかの人々に相談することでしょう。でも,その際によく考えるべきことを幾つか紹介しましょう。親や教会指導者,健康の専門家などからすでに聞いていることかもしれません。しかし,それらの人々はほんとうにあなたのことを気にかけ,あなたの幸せを望んでいます。そして,若い人たちが自分の体をどう扱うかについて,彼らは以下のことを心配しています。
睡眠不足
主は次のように勧告しておられます。「疲れることのないように,早く床に就きなさい。あなたがたの体と精神が活気づけられるように,早起きをしなさい。」(教義と聖約88:124)専門家によると,10代の若者には毎晩8から10時間の睡眠が必要です。あなたは,「ああ,それはいいことだろうね,でも……」と思うかもしれません。それでも,努力し続けましょう。その価値はあります。学校など,自分ではコントロールできないこともあるかもしれませんが,自分でコントロールできることに意識を向けましょう。例えば,特に夜間は,画面を見る時間を制限しましょう。夜,寝室に電子機器を持ち込まないようにしましょう。
朝食を抜く
朝食を食べてください。あなたの体と脳は感謝するでしょう。これはまじめな話です。朝食を食べているはずの10代の若者の多くが,実際は食べていません。それにより,無気力になり,集中できなくなります。朝食に,栄養になるものならどんなものでもよいので食べる時間を取りましょう。パン,チーズ,米,果物,シリアル,卵,ヨーグルト,カトゴなど,何でもよいので食べましょう。
極端な運動不足
立ち上がる。動き回る。簡単なことです。でも,あまりにも多くの若者がこれを行っていません。毎日何らかの身体活動を行うことで,現在と将来の多くの健康上の問題を避けることができます。そして,気分が良くなります。きつい運動や時間がかかることをする必要はありません。外を歩く。自分の部屋で一人で踊る。何でもかまいません。とにかく体を動かしましょう。
極端な活動
物事にはやりすぎというものがあります。「痛みなくして得るものなし」にも限度があります。ある種の痛みは,そこでやめる必要があるというサインです。一部の若者は,スポーツやフィットネス,そのほかの身体活動で無理をしすぎて,体に害を及ぼしています。(時々,大人が無理をさせすぎてしまっていることもあります。)健康を保ち,体が発する信号に注意を払ってください。
セクスティング(性的なメッセージや画像の送信)
主は,故意にみだらな思いをあおることは悪事であると教えておられます(教義と聖約63:16参照)。服を脱いで写真を撮って(または性的なメッセージを書いて)メッセージアプリで人に送信してはいけません。そのようなものを送ってきたり,送るように求めたりする人は,だれであろうと友達ではありません。だれかとの関係や会話がそのような方向に向かい始めたら,それは大きな,赤い,点滅する危険信号です。セクスティングは間違った行為です。人の品位をおとしめるものです。人の体を軽んじて扱うことです。さらに,デジタル画像は一度外に出ると,最終的にどこに行くか分かりません。
喫煙
主は,タバコなどの特定の物質を禁じておられます(教義と聖約89:8参照)。ニコチン(タバコに含まれる薬物)には,非常に強い依存性があります。(強い薬物の使用をやめた人の中には,実際には禁煙の方がはるかに難しかったと言う人たちもいます。)電子タバコに使用されるベイプには,通常ニコチンが含まれています。そうでない場合も,ほかの有害な化学物質が含まれています。(さらに,電子タバコのバッテリーが爆発することがあると聞いたことがありますか。電子タバコを避けるべきもう一つの理由です。)
愚かなオンラインチャレンジ
最新のチャレンジがソーシャルメディアで広まっても,あなたがそれをする必要はありません。その中には,体に害を及ぼす危険を伴うものがあります。他人の所有物に害を及ぼすものもあります。そのほとんどすべてがまったく愚かなものであり,あなたは決して愚かではありません。もちろん,楽しい時間を過ごすことはかまいません。でも,賢明であってください。預言者ヤコブが言ったように,「おお,賢くありなさい。わたしはこのうえ,何を言えようか。」(モルモン書ヤコブ6:12)