9しかし、人の前でわたしを拒む者は、神の天使たちの前で拒まれるであろう。」
10弟子たちは、自分たちが人々の前でイエスのことを悪く言ったので、イエスがこのように言われたのだと分かっていた。彼らは、人の前でイエスを信じていると告白するのを恐れたのである。
11そして、彼らは互いに論じ合った。「主はわたしたちの心を見抜いておられる。主はわたしたちが罪に定められると言っておられるのだ。わたしたちは赦されないだろう。」しかし、イエスは彼らに答えて言われた。
12「人の子の悪口を言っても悔い改める者は赦される。しかし、聖霊を冒瀆する者は赦されない。
41見よ、主人は夕方に帰り、夜中にも帰り、夜明けにもまた帰るからである。
42よく言っておく。書かれているとおり、主人はすでに帰って来たのだ。そしてまた、夜中に帰って来ても、夜明けに帰って来ても、主人が帰って来たとき、そのようにしているのを見られる僕は、幸いである。
43その僕たちの主人が帯を締めて、僕たちを食卓に着かせ、そばに来て給仕をしてくれるであろう。
44さて、これらのことをあなたがたによく言っておく。あなたがたは、主人が帰って来るのは夜の盗人のようであることを知っておくがよい。
45それは、ある家の主人のようである。自分の持ち物を見張っていないと、気がつかない時に盗人が来てその持ち物を奪い、仲間の間で分けてしまう。」
46すると、彼らは互いに言った。「家の主人は、盗人がいつ来るか知っていたら、気をつけていて、自分の家に押し入られて持ち物を奪われるようなことはしないだろう。」
47すると、主は彼らに言われた。「よく言っておく。あなたがたも用意していなさい。思いがけない時に人の子が来るからである。」
48すると、ペテロが言った。「主よ、このたとえを話しておられるのはわたしたちのためなのですか。それとも、みんなのためなのですか。」
49そこで主は言われた。「主人がその家の僕たちの上に立てて、時に応じてその子供たちのために定めの食事を備えさせる者たちにあてて、わたしは語っているのである。」
50すると、彼らは言った。「では、その忠実な思慮深い僕は、一体だれですか。」
51主は彼らに言われた。「気をつけていて、時に応じて定めの食事を分ける僕である。
52主人が帰って来るとき、そのようにしているのを見られる僕は、幸いである。
53よく言っておくが、主人はその僕に自分の全財産を管理させるであろう。
54しかし、気をつけていると認められない僕は、悪い僕である。気をつけていると認められない僕は、主人の帰りが遅いと心の中で思い、男女の召し使いたちを打ちたたき、食べたり、飲んだりして酔い始める。
55その僕の主人は思いがけない日、気がつかない時に帰って来るであろう。そして、彼を厳しく罰して、不忠実な者たちと同じ目に遭わせるであろう。
56主人の思いを知っていながら、主人が帰って来るときのために用意もせず、主人の思いどおりにしなかった僕は、多く鞭打たれるであろう。
57しかし、主人の思いを知らずに、打たれるようなことをした者は、打たれ方が少ないだろう。多く与えられた者からは多く求められ、主人から多く任せられた者からはさらに多く要求されるのである。