4そして、ノアは主しゅのために祭さい壇だんを築きずき、すべての清きよい獣けものとすべての清きよい鳥とりのうちから取とって、燔はん祭さいを祭さい壇だんの上うえにささげた。そして、主しゅに感かん謝しゃし、心こころの中なかで喜よろこんだ。

5主しゅはノアに語かたりかけ、彼かれを祝しゅく福ふくされた。ノアは香こうばしいかおりをかいで、心こころの中なかで言いった。

6「わたしは主しゅの名なを呼よび求もとめよう。主しゅがもう二に度どと、人ひとのゆえに地ちをのろわれることがないように。人ひとが心こころに思おもい図はかることは、幼おさないときから悪わるいからである。主しゅがこの度たび行おこなわれたように、地ちのある限かぎりもう二に度どとすべての生いき物ものを滅ほろぼされることがないように。

10しかし、わたしがあなたがたに食しょく物もつとして与あたえたすべての肉にくの血ちは、その命いのちを受うける大だい地ちに流ながすべきであって、あなたがたはその血ちを食たべてはならない。

11また、あなたがたの命いのちを保たもつための食しょく物もつとするときのほかは、決けっして血ちを流ながしてはならない。わたしはすべての獣けものの血ちについて、あなたがたの手てにその血ちの値あたいを要よう求きゅうする。

12また、人ひとの血ちを流ながす者ものは、人ひとに血ちを流ながされる。人ひとは人ひとの血ちを流ながしてはならないからである。

13わたしは戒いましめを与あたえる。人ひとの兄きょう弟だいは皆みな、人ひとの命いのちを保たもつようにしなければならない。わたし自じ身しんの形かたちに、わたしが人ひとを造つくったからである。

14また、わたしは戒いましめをあなたがたに与あたえる。あなたがたは、生うめよ、増ふえよ、地ちに群むらがり、地ちの上うえに増ふえよ。」

15また、神かみはノアと、彼かれとともにいる息子むすこたちとに言いわれた。「わたしは、見みよ、あなたがたの後のちの子し孫そんについて、あなたがたと聖せい約やくを交かわそう。それは、わたしがあなたがたの先せん祖ぞエノクと交かわしたものである。

21そして、虹にじが雲くもの中なかに現あらわれる。わたしはそれを見みて、あなたの先せん祖ぞエノクと交かわした永えい遠えんの聖せい約やくを思おもい起おこすであろう。その聖せい約やくは、人ひと々びとがわたしの戒いましめをすべて守まもるとき、シオン、すなわち、わたしがわたし自じ身しんのもとに取とり上あげたエノクの町まちが、再ふたたび地ち上じょうに降くだるというものである。

22わたしの永えい遠えんの聖せい約やくはこれである。すなわち、あなたの子し孫そんが真しん理りを受うけ入いれて仰あおぎ見みるとき、シオンは見み下おろし、もろもろの天てんは歓かん喜きに揺ゆれ、地ちは喜よろこびに震ふるえるであろう。

23そして、長ちょう子しの教きょう会かいの総そう集つどいが天てんから降くだって来きて、地ちを所しょ有ゆうし、終おわりが来くるまでその場ば所しょを得えるであろう。これが、わたしがあなたの先せん祖ぞエノクと交かわした永えい遠えんの聖せい約やくである。

24虹にじが雲くもの中なかに現あらわれるであろう。そしてわたしは、将しょう来らい地ち上じょうにあるすべての肉にくなる生いき物もののために、あなたと聖せい約やくを交かわそう。それは、すでにわたしとあなたとの間あいだで交かわしたものである。」

25そして神かみはノアに言いわれた。「これが、将しょう来らい地ち上じょうにあるすべての肉にくなるもののために、わたしがわたしとあなたとの間あいだで交かわした聖せい約やくのしるしである。」