「聖句を暗記する」『聖文研究のスキル』

聖句を暗記する

定義する

暗記するとは，何かを覚える，あるいは記憶にとどめるという意味です。リチャード・G・スコット長老は，聖句を暗記することからもたらされる力について教えました。次の引用文を掲示して，一緒に読みます。

「聖文を暗記することで，大きな力が得られます。聖文を暗記することは，新しい友情を築くことです。それはまるで，必要なときに助けてくれる人，霊感と慰めを与えてくれる人，必要な変化を遂げる動機を与えてくれる新しい人に出会うのに似ています。」（リチャード・G・スコット「聖文の力」『リアホナ』2011年11月号，6）

聖句を暗記することで，救い主に近づきます。また，暗記は次のような方法で祝福をもたらします。

聖句をよりよく理解する助けとなる。
助けや霊感，慰め，動機付けをもたらす。
人々を教えるために使う言葉に力を加える（Jared R. Moon, “Why Memorize Scriptures?,” New Era, Sept. 2014, 17参照）

モデルを示す

今あなたが研究しているレッスンの聖句，または教義と聖約6：36を使って，以下の暗記方法を幾つかやって見せます。

聖句を何度も読んだ後，その言葉を隠し，見ないで言葉を繰り返します。
その節を読みながら言葉を2回以上書いてから，その聖句を見ないで書きます。
節の一部だけ書き，それをヒントにその節を口に出して言ってみます。例えば，「あ＿＿＿＿思＿＿＿＿＿＿で＿＿＿＿＿＿を＿＿＿＿＿さい。＿＿＿てはならない。＿＿＿＿てはならない。」
聖句を暗記するのに役立つ簡単な絵を描きます。例えば，次のように書くとよいでしょう：

あなたがたは，のである。

電子機器で利用できる絵文字だけを使って聖文を表すなど，ほかの独創的なアプローチを検討してください。

練習する

現在のレッスンの聖句，または生徒が選んだ聖句（または，以下に挙げた聖句の一つを使うこともできます）を使います。生徒たちに，一人で，二人一組で，あるいは少人数のグループで，暗記する練習をしてもらいます。少なくとも2，3の暗記方法を試してもらいます。

練習のためのその他の聖句：

十分な時間を取った後，生徒が選んだ聖句（別の聖句を選んだ場合）と，試した暗記方法を発表してもらうとよいでしょう。どのスキルが最も役に立つと思うか話してもらってもよいでしょう。

招き，フォローアップする

今週の個人学習で，意義深い聖句を暗記するよう生徒に勧めます。一つの節でも，複数の節でも構いません。生徒は暗記したい聖句を選び，それを寝室の壁やトイレの鏡，スマホなどの壁紙，または同様の場所に置くとよいでしょう。気に入った暗記方法や，聖文を暗記することについて考えたことや気づいたことを発表する準備をして，次のクラスに来てもらいます。1週間を通して生徒をフォローアップする機会を作ります。