「有意義なメモを取る」『聖文研究のスキル』
有意義なメモを取る
定義する
デビッド・A・ベドナー長老が述べた次の言葉を共有するとよいでしょう。
「聖文を研究するとき,学んだことや考えたこと,感じたことを書き留めるのは深く考える方法の一つであり,継続して教えが授けられるように聖霊を招く強力な方法となります。」(デビッド・A・べドナー「御言葉が目の前にあるので」『リアホナ』2006年4月号,20。モーセ6:5も参照)
意義深いメモを取るとは,自分の考えや印象,証,質問,真理,福音の教えを応用する方法を書き留めることなどであると説明します。紙やデジタルのノートにメモを取ることもできますし,紙の聖典の余白に書き込んだり,デジタル版の聖典にメモを追加することもできます(スキル訓練「聖文にメモを残す」参照)。有意義なメモを取ることは,学習に集中する助けとなります。学んだことを保存し,思い起こし,さらに啓示を受ける助けとなります。
モデルを示す
今週教える準備をする際に取ったメモを見せるとよいでしょう。または,数人の生徒に,ノートか聖典に書き込んだメモを見せてもらうとよいでしょう。メモを取ることで福音研究がどのようにより良くなったかを話してもらいます。
あなたが福音ライブラリーのノート機能の使い方の手本を簡単に見せてもよいでしょう。あるいは,この機能を使っている生徒に,ノートにアクセスして新しいノートを作成する方法を少人数のグループでやって見せてもらってもよいでしょう。
注:福音ライブラリーアプリの「ヘルプ」セクションに,「福音ライブラリーユーザーガイド(iOS)」や「福音ライブラリーユーザーガイド(Android)」など,その他のリソースやヒントがあります。
練習する
時間を取り,今週読む聖文の範囲または以下に提案されているその他の聖句のリストに含まれる聖句を生徒に研究してもらいます。以下の事柄を生徒に勧めます。
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時々止まる。
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生徒が聖文を理解し,学んでいる真理を応用できるよう,御霊の助けを祈り求める。
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学び,考え,感じたことを書き留める(紙の日記やノート,聖典,福音ライブラリーに)。
十分に時間を取った後に,自分の経験について話してもかまわない数人の生徒に発表してもらう。
練習のためのその他の聖句:
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詩篇146:1-2, 5-8。生徒に,天の御父とイエス・キリストをほめたたえなければならない理由を書き留めてもらってもよいでしょう。また,御二方に対する自分の賛美(または感謝)の言葉を書き留めることもできます。
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ルカ22:39-44と教義と聖約19:16-19。生徒に,イエス・キリストと主の贖いの犠牲に対する自分の考えや気持ちを書き留めてもらうこともできます。
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1ニーファイ2:18-20。自分や知人がどのように主の深い憐れみを受けたかを書き留めてもらうこともできます。
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教義と聖約50:17-22。生徒に,御霊によって学ぶとはどういうことかを書き留めてもらうとよいでしょう。また,真理を教えていただくために御霊を招く方法を書き留めてもらうこともできます。
招き,フォローアップする
福音を研究するときに,有意義なメモを取るよう生徒を励まします。フォローアップを行い,次回のクラスで,生徒がメモを取った経験を発表する時間を取ることを忘れないでください。クラスで一緒に聖文を研究するときに,学んでいること,考えていること,感じていることを書き留める方法を見つけてください。