気分が落ち込んだり，不安になったり，自殺したくなったりしたときには，どうしたらよいでしょうか？

危機ヘルプライン

その他の自殺防止ツールおよび教え導くためのツールについては，「危険な状況にありますか。今すぐ相談してください」を参照してください。

うつ病と自殺

同性にひかれる気持ちがある人や同性愛者自認する人は，ほかの人よりもうつ病や自殺の危険性が高い場合があります。うつ状態にある人や自殺を考えている人は，自分が愛されていることを知る必要があり，有能なメンタルヘルスの専門家に診てもらうべきです。ChurchofJesusChrist.orgまたは福音ライブラリーアプリの「ライフヘルプ」や「自立支援」セクションでは，「自殺思考」など，自殺に関するその他のリソースが提供されています。

感情は現実のものです

うつの感情は現実のものであり，時に人を圧倒し，衰弱させます。多くの場合，うつへの対処には専門家によるカウンセリングや医療が役立ちます。うつの状態が重くなり，自殺を考えるようになったときには，話せる人がいることが重要です。自殺願望のある人は非常に大きな身体的，精神的，または情緒的な苦痛を感じていて，多くの場合孤独であったり，将来に希望を見いだせていなかったりします。激しい苦痛から逃れる方法が自分の命を絶つ以外にないと感じているかもしれません。自殺による死を考える人は，多くの場合，自殺を試みる前に熟考し，検討し，再考するものです。彼らが熟考を重ねている時期に介入することができれば，命を救うことができます。

自殺を防止するためには，まず警告サインを見逃さないことです。警告サインにどのようなものがあるかは，American Foundation of Suicide Prevention（全米自殺防止財団）で確認してください。

信頼する人に話してください

だれかに自殺の危険性があると思ったら，そのことについて話し合うことが最善の対処方法です。気まずかったり，出しゃばったことをしているように感じたりするかもしれませんが，うつ状態の人は，思考や感情の整理を助けてくれる話し相手を切実に求めている場合が多いのです。そのような状況での会話は難しいかもしれませんが，自殺へとつながる孤立感や絶望感を緩和するためにとても重要です。

思いやりが鍵です

ジェフリー・R・ホランド長老はうつへの対処について，思いやり深く次のように述べています。

「兄弟姉妹の皆さん，精神的，情緒的，身体的など，どのような苦しみを抱えていても，貴い命を絶つことを選んではなりません！神を信頼してください。その愛にすがって堪え忍んでください。いつか日は輝かしく明け，死すべき世の影が消えることを知っていてください。詩篇の作者が言うように，わたしたちが『破れた器のように』なったとしても，その器は天の陶工の御手にあることを忘れてはなりません。」（「破れた器のように」『リアホナ』2013年11月号，42）