セミナリー
マタイ4:1-11,第2部


マタイ4:1-11,第2部

誘惑を退けられた救い主の模範に従う

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Jesus is tempted by the devil to change rocks into bread - ch.11-2

この課では,救い主がどのようにして誘惑を退けられたかを,引き続き学ぶことができます。この課であなたは,主の模範に従い,聖文から真理を思い出すことで,人生で誘惑を退けることができるようになります。

誘惑を退ける

友人のジェイコブから「誘惑を退けるのが難しい」と打ち明けられたと仮定します。誘惑を退けたいと心から思っているのに,誘惑に直面するとどうすればいいか分からなくなるそうです。

  • あなたなら彼に何を伝えますか,それはなぜですか。

マタイ4:1-11 に記されている,サタンの誘惑に直面してそれを退けた救い主の経験を思い出してください。主はそのための方法の一つとして,聖文から学んだ真理を思い出して応用すれば,主の力に頼って誘惑を退けることができるという原則を身をもって示されました。 マタイ4:1-11 をよく読んでください。 4,7,10 節を中心に,救い主がこの原則をどう応用されたかを調べてください。なお,イエスが「書いてある」とおっしゃったのは,聖書に書かれている言葉のことです。

  • 救い主が引用された聖句は,救い主が打ち勝たれた誘惑とどのような関係がありますか。

数分かけて,誘惑を退けるために助けが必要なのはなぜか,考えたことを書き留めてください。そして,次の質問に答えます:

  • 誘惑を退けるために,どのくらいの頻度で聖文を読んで主の導きを求めますか。それはなぜでしょうか。

  • 聖文を読んで主の導きを求めたおかげで誘惑を退けることができたことがありますか。あれば,そのときのことを話してください。

学習帳を使って,次の活動を行いましょう:

1.

  1. 自分と同年代の若者が一般的に直面する誘惑を幾つか見つけ,書き出します。

  2. それぞれの誘惑を退けるのに役立つ聖句を見つけて書き出し,どのような助けになるかという説明を簡単に書き添えます。

例えば, 3ニーファイ18:15 の救い主の言葉からは,誘惑を退けるためには常に目を覚ましていて熱心に祈る必要があることが分かります。助けになる聖句を見つけるのが難しい場合は,マスター教義聖句を調べたり,『聖句ガイド』で「 誘惑 」や「 堪え忍ぶ 」のような誘惑や特定の誘惑に関連する項の参照聖句を探したりするとよいでしょう。

対象となる聖句が目立つようにマーキングし,聖典や学習帳にリストアップして見つけやすいようにしておきましょう。電子聖典を使用している場合は,タグを作成して,そこに聖句を追加するとよいでしょう。詳しい方法を学ぶ必要があれば,ChurchofJesusChrist.orgで「Gospel Library User Guide(Android)」または「Gospel Library User Guide(iOS)」を参照してください。「Learning More(詳しく学ぶ)」という見出しの下にある「Marking content(コンテンツのマーキング)」を選択してください。

救い主の模範に従って聖文から力を得ることのできる方法はたくさんあります。誘惑を退けた救い主の模範に従えるようになるために,活動 Aまたは活動Bを選んで行ってください。どちらの活動が自分にとって最も助けになるかを判断する際は,聖霊に霊感を求めてください。

2.次の活動から一つ選び,学習帳を使って行います。

活動A:暗記する

自分が見つけた参照聖句を一つ選び,重要な言葉または聖句全体を暗記します。次のような方法が役に立つかもしれません:

  • 聖句を少しずつ見ながら,何度も黙読する。

  • 聖句またはフレーズを書く。覚えた言葉を消していく。二重線で消してもかまいません。全部暗唱できるようになるまで,これを繰り返します。

活動B:深く考えて書く

常日頃からの聖文研究は,人生で遭う誘惑を退けるうえでどのような助けになるか,日頃の聖文研究のどのような点を変えてさらに努力したら祝福をたくさん頂けるようになるか,深く考えてください。聖文をもっとよく研究しようという気持ちにさせるような言葉を書いて,ソーシャルメディアやブログに投稿します。それを読むと誘惑を退ける力を主に祈り求めたくなるような言葉を書いてください。今日見つけた参照聖句を少なくとも一つは入れます。誘惑を退ける力を聖句から得た経験を紹介することもできます。ただし,誘惑については詳しく話さないでください。

個人の振り返り

最後のまとめとして,今日学んだことを振り返り,次の質問に対する答えを深く考えてください。

  • 今日あなたがしたこと(聖文を研究する,暗記する,思い出す)は,さらにイエス・キリストのようになるためにどのような助けになるでしょうか。

  • 何を始め,何をやめ,何を続ける必要があると思いますか。

さらに学びを深める(任意)

聖文研究からどのような助けが得られるか

ラッセル・M・ネルソン大管長は,日頃からモルモン書を研究するとなぜ誘惑を退ける力をつけることができるのかを説明しました:

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Official portrait of President Russell M. Nelson taken January 2018

「愛する兄弟姉妹の皆さん,毎日祈りの気持ちでモルモン書を研究するならば,皆さんは毎日,さらによい決断を下すようになるでしょう。研究したことについて深く考えるならば,天の窓が開いて,自分自身の疑問の答えを授かり,自分自身の生活の中で導きを受けるようになります。毎日モルモン書をよく学び,味わうならば,疫病のようなポルノグラフィーのわなや,感覚をまひさせるその他の依存症など,今日の悪から守られることを約束します。」

(ラッセル・M・ネルソン「モルモン書—この書物なしの人生とは『リアホナ』2017年11月号,62)

聖文を暗記することはどのような助けになるか

十二使徒定員会のリチャード・G・スコット長老(1928-2015年)は次のように教えています:

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Final official portrait of Elder Richard G. Scott of the Quorum of the Twelve Apostles, 2004. Passed away 22 September 2015.

「先端技術を賢く活用してください。電子機器の聖文の重要な言葉に印を付け,頻繁に読み返すようにしましょう。皆さんがメールをするのと同じように頻繁に聖文を読むなら,何百もの聖句をすぐに暗記できるでしょう。それらの暗記した聖句は,聖霊による霊感と導きの力強い源となって必要なときに与えられるでしょう。」

(リチャード・G・スコット「平安に満ちた家庭を築くために『リアホナ』2013年5月号,30)