セミナリー
単元6—第1日,教義と聖約20:1-36


単元6—第1日

教義と聖約20:1-36

はじめに

1830年4月6日,「この終わりの時におけるキリストの教会〔は〕……〔アメリカ合衆国〕の法律にかなって正式に組織,設立された。」(教義と聖約21:1教義と聖約20章に記録されている啓示は,信条,職,儀式,また,新しく回復された教会の手続きに関する詳細を明らかにしています。そのために初期の教会員たちには「教会の規定と聖約」として知られ,教義と聖約21-22章とともに,しばしば回復された教会の「憲章」と呼ばれました。教義と聖約20章は長く,また内容も多岐にわたっているため,3つのレッスンに分けられています。

教義と聖約20:1-4

神は,教会を建てるよう命じられた

あなたが最近出席した集会で,証が述べられたときのことを考えてください。もし一緒に出席していた教会員ではない友人から証とは何かと聞かれたら,あなたはどのように答えたでしょうか。

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〔ダリン・H・オークス長老の画像〕

十二使徒定員会のダリン・H・オークス長老が語る証の定義について考えてください。「福音の証とは,永遠の価値を持つ幾つかの特定の事柄が,真実であり,自分はそれを真実であると知っているという,聖霊が個人の心に与えられる確信です。」(「証」『リアホナ』2008年5月号,26参照)

教義と聖約20章は,教会初期の大会で時々読み上げられ,教会員にイエス・キリストの福音の多くの重要な真理を確認する役割を担っていました。教義と聖約20:1-2を読んでください。空欄に言葉を入れ,次の原則を完成させてください。ジョセフ・スミスは神ので,

  1. ジョセフ・スミスが神から受けた召しについて,また,ジョセフが組織するように命じられた教会が真実であることについて,あなた自身の証と気持ちについてよく考えてください。ジョセフ・スミスは預言者として,地上に主の教会を回復する役割を負っていました。このことに対する個人の証を受けたり,また,その証を受けられるまでに進歩した経験を一つかそれ以上,聖典学習帳に書いてください。

教義と聖約20:1で主は,主の教会を組織する日を,1830年4月6日と定められたことに注目してください。

教義と聖約20:5-16

回復に伴う出来事の簡単な歴史

教義と聖約20:5-6には,天使モロナイが初めてジョセフ・スミスを訪れたことが書かれています。教義と聖約20:7-8を読んでください。モロナイはジョセフ・スミスに何を与えましたか。

モルモン書は1830年3月26日に発行されました。それから2週間もたたない1830年4月6日に,教会が組織されました。教会が組織される前にモルモン書を完成させることはなぜ重要だったと思いますか。

教義と聖約20:9-12を読んで,モルモン書が世界に与えている祝福について書かれている箇所に印をつけてください。

  1. 聖典学習帳に,教義と聖約20:9-12で学んだことを使って次の文を完成させてください。

    1. モルモン書が,天使について世界に証明していることは—

    2. モルモン書が,聖文について世界に証明していることは—

    3. モルモン書は,神が今も人々を召しておられることについて—

    4. モルモン書は,世界に対して神が—

これらの文は,モルモン書が,この時代に福音を回復されたことの証拠であることを理解する助けとなります。この原則を知ることで,モルモン書をだれかに分かち合いたいという気持ちにどのような影響を与えるでしょうか。

  1. 教義と聖約20:14-15を読み,モルモン書を受け入れて,その教えに従った生活をする人たちに対する主の約束に印をつけてください。それから,次の質問の答えを聖典学習帳に書きます。

    1. 「信仰を持って」モルモン書を受け入れる人に,主はどのような祝福を約束しておられますか。

    2. どのようにすれば,モルモン書を,信仰を持って受け入れることができるでしょうか。

    3. モルモン書によって,人はどのように「義を行う」ことができるようになりますか。

下の図で,あなたがモルモン書をどのように読んでいるかを一番よく表している文に丸をつけてください。これは,あなたがどのようにモルモン書を受け入れたかを考える助けとなります。

読む頻度

毎日読んでいる。

学んだことを生活で実践するよう最善を尽くしている。

大体毎日読んでいる。

時々は,学んだことを生活で実践している。

時間のある時,たまに読んでいる。

普段,読んでいる内容に注意を払うことはあまりない。

全然読まない。

生活の中で,モルモン書をもっとよく「信仰をもって」受け入れるために何ができますか。

教義と聖約20:17-36

神会と救いの計画に関する重要な真理が教えられている

救いの計画の基本となる真理は何ですか。救いの計画を簡単に説明してほしいと言われたら,あなたはどのように言いますか。教義と聖約20:17-29を使うだけで,救いの計画を簡潔に説明することができます。

教義と聖約20:17,29-31,35を読み,17節では最後に,そのほかの節では最初に繰り返し出てくる言葉に印をつけてください。教義と聖約20:17-36には,主の教会が世界に宣言したことで,わたしたちが真理であると知っている重要なことが幾つか書かれています。その中には,天の御父,イエス・キリスト,聖霊,それに,神の王国で救われるためにわたしたちが行わなければならないことに関する真理が含まれています。

  1. 下に参考となる聖句が書かれています。それを読み,質問の答えを聖典学習帳に書いてください。

    1. 教義と聖約20:17-19天の御父について何が分かりますか。

    2. 教義と聖約20:21-25イエス・キリストについて何が分かりますか。

    3. 教義と聖約20:25-26贖罪が無限であることについて何が分かりますか。(モーサヤ4:7も参照)

    4. 教義と聖約20:26-28聖霊について何が分かりますか。

「わたしたちは知っている」という表現は,オークス長老の次の言葉と一致しています。「福音の証とは,永遠の価値を持つ幾つかの特定の事柄が,真実であり,自分はそれを真実であると知っているという,聖霊が個人の心に与えられる確信です。」(「証」26参照)

聖典学習帳に書いたあなたの答えには,次の真理を伝えているものがあるでしょう。神は生きておられ,無限かつ永遠で,変わることがない17節)。わたしたちは,神の形に,神に似せて創造された18節)。神が御自分の独り子を与えられたのは,救い主がお生まれになる前にいた人々も含めて,信じてバプテスマを受け,信仰を持って堪え忍ぶすべての人が救われるために,十字架につけられて,よみがえるためだった21-25節)。聖霊は,御父と御子について証される27節)。御父と御子と聖霊はともに働き,わたしたちを備えて永遠の命を得られるようにしてくださる17-28節)。

  1. これまで取り上げられた教義の中で,あなたにとって重要で,また真理であると知っている,あるいは信じているものを一つ選んでください。その教義について,それが真理であるとあなたが知っていること,あるいは信じていることを,主要な雑誌や新聞に一つの文節で宣言する機会があるとします。どの教義を選ぶのか,また,その真理について何を分かち合い,証するか聖典学習帳に書いてください。

次の文字を並べ替えて正しい単語にしてください。あめいくたら,にぎん,めきよ,すいるあ,るかえつ,よるすうじん,のいる。これらの言葉は,わたしたちには天の御父とイエス・キリストを受け入れたことを示す責任があることを強調しています。教義と聖約20:29-34を読んで,先ほど文字を並べ替えた単語を探し,それを使って次の空欄を埋めて文を完成させてください。文として成り立たせるために,単語を多少変化させる場合もあります。

  • 「すべての人は,イエス・キリストの名を信じ,なければならない。」

  • とは,赦され,罪がなくなったことを意味している。

  • とは,聖く,罪の影響から清められ,キリストに似た者となることを意味している。

  • 救い主の恵みは,神をして,すべての人を助けられる。

  • 誘惑に陥らないように,して,ならない。

これらの聖句は,神の王国に救われるために,わたしたちは何をしなければならないと教えていますか。

このレッスン全体にある,太字で強調されている教義と原則を復習してください。その中で,どの真理についてあなた自身が真理であると知ることができたか考えてください。真実であると知っている真理に印をつけながら読み返すとよいでしょう。

  1. 聖典学習帳の今日の課題の下に,次の言葉を書いてください—

    _月_日,教義と聖約20:1-36を学習し,このレッスンを終了しました。

    教師に伝えたいこと(質問,思ったことや分かったこと)—